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業界ニュース 2019.2.11

保有10万台突破でブーム到来!? 最新キャンピングカーに見る進化の兆しとは

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■最新キャンピングカーは保守から個性へシフト

 かつて特別だと思われていたキャンピングカーは、2016年に国内保有台数が10万台を突破(日本RV協会調べ)。最近は、休日の高速道路でよく見かけることがあります。

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 ユーザーは熟年夫婦やニューファミリーを中心に、自由な旅行を手に入れたいという人が増加。他人の視線を気にすることなく乳幼児や愛犬と旅行を楽しみたいという人や、宿泊代を節約した分で贅沢なものを食べたいという人などに、キャンピングカーはうってつけのようです。

 キャンピングカーの祭典である「ジャパンキャンピングカーショー」には、今年も多数の人が訪れました。2月1日から3日までの間で、約7万人という来場者数は、キャンピングカーへの注目度を物語っています。

 今回も会場となった幕張メッセには、300台以上のモデルを展示されました。それを俯瞰して見ると、熟成市場になりつつあるキャンピングカーは従来の方向性を踏襲しつつも、ここにきて少しずつ変化し始めています。その変化には、あるキーワードが挙げられます。それは「個性の強化」です。

 群馬県にあるキャンピングカーメーカーの代表は、「日本のキャンピングカーは、どれを見ても外観は商用車と変わらない」と嘆きます。それは商用バンやトラックをベースにしているためであり、外観で打ち出せる個性といえば、デカールかアルミホイールだけです。

 そこで同社はカスタムカーメーカーとコラボレーションし、キャンピングカーとカスタムカー両方の要素を持ったニューモデルを提案しました。同社では今後、「『アゲトラ』や『アゲバン』(リフトアップされた軽トラックやバン)との融合も考えている」といいます。

 内装についても、各社が新たなビジョンを示していました。今回の展示車で注目を集めていたのが、「VAN LIFE(バンライフ)」をイメージした内装を取り入れたモデルです。欧米で流行した「VANライフ」の雰囲気を、コンプリートカーであるキャンパーに取り入れて、あえて手作り感を前面に出すことで、1台1台異なる雰囲気を楽しもうというわけです。

 岐阜県に本社のある「トイファクトリー」は、高級ファニチャーメーカーである「カリモク」とのコラボで造った「BADEN」を展示しました。通常、キャンピングカーの内装は木製の部材を使っても、表面はプリントであることがほとんどですが、このモデルは天然木を使っており、1台1台すべて木目が異なるという個性を持っています。

■キャンピングカー増で新たな課題も発生

 2017年度には4000億円を超える市場に成長したキャンピングカーは、今後さらに拡大が予想されています。これまで軽キャンパーやバンコンバージョン(ハイエースなどがベース)といった簡易型のキャンパーが主力商品でしたが、最近はより快適な居住性を求めるユーザーが増加しており、キャブコンバージョン(小中型トラックがベース)や大型輸入キャンパーの需要が増えつつあります。

 2020年に開催される東京オリンピックで訪日外国人増が予想されますが、キャンピングカーの需要も期待されています。神奈川県や埼玉県でキャンピングカーのレンタルを行なっている「マクレントカー」のスタッフは、次のように期待を寄せていました。

「昨今、海外からの観光客への貸し出しが急激に増えています。ホテル難民が予想される東京オリンピックの時には、さらに貸し出しが増えそうな状況です」

 ただ、駐車場やセキュリティなど運用での問題点も多く指摘されており、「日本RV協会」が整備している施設「RVパーク」などの案内などを含めた、インフラの整備が必要とされています。

 加えて、先進安全装備が充実していないキャンピングカーの事故への対応策も、早急に求められています。今回のショーでは安全性を強化した新型のベースシャシーや、専用タイヤが展示されていましたが、今後はユーザーへのさらなる安全性の啓蒙活動も必要な段階に来ているのではないでしょうか。

 約20年掛かって成長してきた日本のキャンピングカー市場は、いよいよ新たな段階へと歩を進めました。欧米に比べるとまだまだといわれる日本のキャピングカー文化ですが、はたして車両の増加に合わせて社会インフラも整備されるのでしょうか。日本でも時間に縛られない自由な旅を謳歌できる時が来るのか、楽しみなところです。

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(くるまのニュース 山崎友貴)

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