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業界ニュース 2019.2.7

“中免ライダー”が喜ぶ2輪のボーイズ・レーサー!──KTM RC390試乗記

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「普通自動二輪免許」とは400ccまでのオートバイに限定されるライセンスだ。大型二輪免許と区別するために“チューメン(中免)”と呼ばれるケースが多い。じっさい400ccまでのオートバイに乗れれば実用上はなんら問題もないけれど、あえて中免のデメリット挙げるとすれば、「チューメンで乗れる輸入車が(ほとんど)ない」という実情だ。

欧州では小排気量のスクーターを除くと、ギア付きのモーターサイクルは500、600cc以上の排気量が中心で、400cc以下のモデルは非常に少ない。そもそも400ccで区切られる免許制度は日本だけであるから、必然的に「ガイシャに乗りたければ排気量制限なしの大型二輪免許を取るしかない」という状況になる。

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そんな中免ライダーの選択肢を広げてくれたモデルがオーストリアのモーターサイクルブランド「KTM」の「デューク」シリーズだ。これまで大型モデル中心だったKTMが、新たに小排気量マーケットに打って出るべく開発したモデルだ。

コンパクトな車体に単気筒エンジンを積んだスポーツモデルで、車体こそ共通であるが、排気量の異なるデューク125、250、390のバリエーションがある。

3つのモデルは見た目こそほぼおなじであるが、パワーはそれぞれ15ps、30ps、44psと、大きな差があるため、当然走りのキャラクターも異なる。小型二輪免許で乗れる125、中型であるが車検のない250、車検はあるもののもっともパワフルな390と、所持する免許や経済性を鑑みてモデルを選べるのは嬉しい。

さらにKTMは、デュークベースの兄弟モデル「RCシリーズ」をラインナップする。フルカウルの追加やセパレートハンドルの採用、前傾したライディングポジションなど、よりレーシーに仕立てているのが特徴だ。

RCシリーズもデュークシリーズとおなじくRC125、RC250、RC390と、3つのモデルから選べる。今回は、デューク&RCシリーズ6モデルのなかで、もっともスポーティーな位置付けである「RC390」に試乗した。

軽量な車体に強力なエンジンは痛快!

「RC390」の車体は、125、250と共通というだけあってコンパクトだ。見た目は国産の250ccスーパースポーツより少し小柄かな、といった感じであるが、跨るとさらに小さく感じる。車体幅がスリムだからだ。くわえて、車重は147kgしかなく、国産400ccクラスとくらべ約20~30kgほど軽い。

しかも国産400ccよりパワフルな水冷375ccエンジン(最高出力44ps)を搭載する。パワー・ウェイト・レシオを考えれば走りのパフォーマンスの高さは推して知るべし、である。

「READY TO RACE」をブランドのコンセプトに掲げるKTMのバイク作りは、とてもわかりやすい。できるだけ軽く、できるだけ高性能に、できるだけ扱いやすく……これら性能を追求したエンジニアリングが各モデルに貫かれている。それはKTMのなかで、小型モデルに位置づけられるRC390もおなじだ。

セルスターターをプッシュし、始動させると、“ポロポロポロ…”という軽い音を立ててエンジンが目を覚ます。ギアをローに踏み込み、クラッチをつないでスタートすると、軽量な車体がスっと前に出る。

走り出すと、アクセルを開け締めする右手の動きに合わせ、375cc のビッグシングルとは思えないスムーズさでエンジンの回転が上下し、ライダーは望み通りの加減速を楽しめる。

とはいえそのフィーリングはとてもドライで、鼓動や滑らかさを味わうというエモーショナルさとは無縁な、実直なパワーユニットだ。それこそが徹底した機能主義であり合理性を重んじる、KTMならではのキャラクターと言えるかもしれない。

ビギナーからベテランまで楽しめる懐の深さ

スタイリングはフルカウルのスーパースポーツ然としているものの、ライディングポジションを取ったときの前傾姿勢は比較的緩やかで、街乗りでも扱い難さは感じない。

鮮やかなオレンジの鋼管をトラス状に組み上げたフレームは、見た目からも軽さと強さを感じさせるが、さらにスピードを上げるほどその強固さが伝わってくる。軽くコンパクトな車体でありながら、高速走行での安定性の高さには感心させられる。

WP製の前後サスペンションやブレンボ製のブレーキシステムなど、足まわりに高品質なコンポーネントを奢っているのもRCシリーズの美点だ。125、250はもちろん、シリーズのなかでもっとも高出力な390でも明らかにエンジンパワーに対し、シャシーのキャパシティが勝っている。

125、250と共通の車体ゆえ、見た目の“威張り”こそ効かないが、ファンクショナルなスタイリングと圧倒的に軽量な車体が生むシャープな走りは、体験する価値が大いにある。クルマでいえば“ボーイズ・レーサー”か。RC390は、ビギナーからベテランまでどんなスキルのライダーが乗っても楽しみを見いだせるに違いない。

国産400ccクラスよりむしろリーズナブルな価格に鑑みても、デューク&RCシリーズをはじめとするKTMが、さらに日本市場での販売を伸ばしていくのでは? と、同時に思うのであった。

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(GQ JAPAN 河西啓介)

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