「BMWライブコックピット」全車標準装着
BMWジャパンは、最量販モデルである3シリーズの新型を3月9日より販売を開始する。スポーツセダンのベンチマークとしてスタイルはもちろん、走りも大幅なレベルアップが図られ、さらに最新鋭の運転支援システムを搭載。7年ぶりにモデルチェンジした7代目は、セダンの販売が振るわない日本でも確たる存在感を示すモデルだ。
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ボディサイズは先代型(全長4645x全幅1800x全高1400mm)からひと回り大きくなって、全長4715x全幅1825x全高1430mmとなった。洗練された美しさを併せ持つスポーティなデザインと相まって、Dセグメントのプレミアムセダンにふさわしいダイナミックさと品格を身につけている。
BMW車を象徴するキドニーグリルがひとつのフレームで縁取られたデザインに変更され、より立体的な造形となっていることだ。これにより水平方向への広がりを表現するとともに、低重心でアグレッシブなスタイルに仕上げられている。新キドニーグリルに加え、下辺部の中央に鋭角の切り欠きをあしらったヘッドライトにより、フロントまわりはこれまで以上にスポーティな印象が強調されている。
車内に目を向けると、8シリーズから導入された新世代BMW & 操作システム「BMW Operating System 7.0」を採用した「BMWライブコックピット」が全車に標準で装着された。 タッチ操作機能を備えた大型ディスプレイと、優れた視認性を実現したフルデジタルメーターパネルによって運転に集中できる機能的な空間としているのはBMW車らしいポイントだ。
パワーユニットは、細部にわたって改良が施された2リッター直列4気筒ターボエンジンを330iに搭載する。過給システム、高精度直噴システム、バルブトロニック無段階可変バルブ制御システム、ダブルVANOS可変カムシャフト制御システムというBMWツインパワーターボテクノロジーの核となる技術が進化したことで、最高出力は190kW(258PS)/5000rpm、最大トルク400Nm/1550-4000rpmを発生。 とくに従来よりも常用回転域で50Nmものトルク増を実現したことで、ストップ&ゴーが連続する日本の交通環境における扱いやすさは格段に向上したといえるだろう。 さらにクランクシャフトの軽量化、内部摩擦の抑制、熱管理の最適化が行なわれたことでノイズの低限やレスポンスアップが図られ、クリーンかつスポーティな走りを味わわせてくれる。
また新型3シリーズにラインアップされる320iには、日本の道路事情やユーザーの要望などを鑑み、欧州をはじめ初期生産には設定のない日本専用にチューンしたエンジンが採用されるのも大きなトピックだ。 こちらは2リッター直4ターボで、最高出力135kW(184ps)/5000rpm、最大トルク300Nm/1350~4000rpmを発揮する。
ハンドリング性能は、3シリーズのキモとなる要素だが、これについても40mm延びたホイールベースや拡大された前後トレッドによる絶妙なバランス。さらに剛性アップを果たしたボディと重心をマイナス10mm下げたシャシー構造によって大幅にアップグレードしている。 新型3シリーズでは、BMW車らしい「駆けぬける歓び」をさらに高い次元で味わうことができるはずだ。
今どきは必須となっている運転支援システムは、新たに導入された高性能3眼カメラ、高性能プロセッサーおよびレーダーによって、より精度と正確性が高められた。卓越したパフォーマンスを安心して楽しむことができる。
そして、BMWとして初となる、AIを活用した新開発のBMWインテリジェント・パーソナルアシスタントを導入したのも見逃せない。 音声会話だけで車両の操作、情報へのアクセスが可能となる機能で、従来の音声入力と異なり、より自然な会話に近い言葉で、ドライバーの指示や質問を理解し、適切な機能やサービスを起動するという機能だ。
まずセダンが登場するが、後には派生モデルであるツーリング(ワゴン)も控えている。両車が揃ってから購入を検討するか、あるいはプレオーダー(preorder.jp)の受付が開始されたセダンをいち早く手に入れるか。いずれにしても走り、機能性、安全などすべての能力が高い水準に達した新型3シリーズは、期待を大きく超えるクルマであることは間違いない。
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