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業界ニュース 2019.1.28

個性的でいいじゃないか! と、思わず叫びたくなるSUV──BMW新型X4試乗記

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BMW AG社取締役のハラルド・クルーガー氏は今年初め、「2018年は“イヤー・オブ・X”となる」と表明した。“X”とはBMWのSUVモデルの記号だ。昨秋、新世代の「X3」が登場したのを皮切りに、春にはニューモデルの「X2」、そして今秋、新世代の「X4」が登場した。なお、グローバルでは新世代の「X5」も発表されており(日本へは来春導入予定)、ニューモデルの「X7」も発表間近だ。BMWのXモデル(SUV)攻勢は来年まで続きそうだ。

なぜこんな前置きを記したのか? それはX4のモデルチェンジのタイミングが、BMWでは異例だったから。初代X4の登場は2014年だった。つまり、わずか約4年の短期間で2世代目に変わってしまったのだ。この“スピード感ある決断”に注目せざるを得ない。それを可能にしたのは、シャシーを共用するX3が2017年にモデルチェンジしたことであり、BMWは「X」のモデル展開の多様性を加速させているのである。

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今回、日本に導入される新型X4のグレードは3つ。2.0リッター直列4気筒ターボエンジン(最高出力252ps/最大トルク350Nm)を搭載するスタンダードモデルの「X4 xDrive30i」、「X4 xDrive30i Mスポーツ」、そして、3.0リッター直列6気筒ターボエンジン(最高出力360ps/最大トルク500Nm)を搭載する「X4 M40i」だ。トランスミッションはすべて8ATが組み合わされる。

今回はハイパフォーマンスモデルの「M40i」を試乗したが、驚くほどスポーティかつ快適だった。

M40iはBMWのモータースポーツを担うBMW M社によって、Mパフォーマンス専用チューニングがブレーキやサスペンション、そしてx Drive(4WD)のパワートレインに施されている。エキゾーストノートも本格派スポーツモデルを予感させるものだ。

とはいえ、室内の静粛性は高く、終始“快音”が響き渡るわけではない。しかも、21インチのワイドタイヤを装着しているとは思えないほど、乗り心地は快適だ。細かな振動はよく抑えられ、段差を乗り越えるときもしなやかだ。誰もが硬い乗り心地を想像するかもしれないが、その心配は当たらない。

優れた足まわりに組み合わせるエンジンは3.0リッター直列6気筒ターボエンジン(最高出力360ps/最大トルク500Nm)。スムーズに高回転域までまわるから気持ちいい。「さすがBMWのストレートシックス!」と、思わず唸る。現在、BMWは直列4気筒エンジンが主流で、ストレートシックス搭載モデルは希少だ。だから、気持ちのいいフィーリングに懐かしさもこみ上げる。

ターボ過給によって最高出力360ps、最大トルク500Nmをうたうスペックがもたらす俊足への期待は裏切られない。アクセルペダルをわずかに踏むだけで、爽快な加速を楽しめる。しかも、ターボの制御は緻密だから、“ターボ感”は感じられないし、加速フィールも乱暴なものではなくナチュラルだ。感覚的にはこれを自然吸気エンジンと間違えても不思議はない。

試乗会場は箱根ターンパイクだったが、SUVとは思えぬほど、機敏にワインディング路を駆け抜けられた。専用チューニングが施されたブレーキも頼もしく、正確なライントレース性と相まって、それなりのスピードでカーブをこなしていく。しかも、ロールはよく抑えられていて不安は感じないし、x Drive(4WD)の癖もない。BMWは、X4を含む偶数ナンバーのXモデルをSAC(スポーツ・アクティビティ・クーペ)と呼ぶが、スポーツ・クーペのようなスポーティな走りっぷりだ。

ちなみに、試乗車は「バリアブル・スポーツ・ステアリング」を装備していた。これは、前輪の切れ角やアシスト量を走行状況に応じて最適化するシステムで、おかげで、ワインディング路で“SUV”であることを忘れてしまうほどのハンドリングを味わったほか、街中での取りまわしも容易であった。

新型X4のボディサイズは全長×全幅×全高:4760mm×1940mm×1620mmだ。先代に対し全長はプラス81mm、全幅はプラス37mm、ホイールベースはプラス55mmになった。とくに全幅は1940mmに達するため、日本の道で取りまわしに苦労する場面がありそうだ。だからこそ、バリアブル・スポーツ・ステアリングの効果は大きい。しかも、360°カメラも備わるのは心強い。

ボディサイズの拡大によって、リアシートスペースやラゲッジルーム容量が改善されるなど居住性は向上している。また、フロントシートの頭上あたりをピークにリア・エンドに向かってルーフが傾斜していく「クーペスタイル」が、より優雅に見えるようになった。細長いLEDテールランプは、新型であることを主張する。

インテリアは大きく変わったものの、基本のデザインは現行X3と同じだ。フルデジタルメーターや、画面サイズが拡大した10.25インチのセンターモニターが目を引く。また、スイッチ類の操作感を含む各所のクオリティも向上した。インパネ下部に設置されたスマートフォン用のワイヤレスチャージングなど、快適装備も最新モデルらしい内容にアップデートされた。

先進安全装備は、上位モデルと変わらぬ内容だ。北米でおこなわれた国際試乗会で、開発プロジェクトのトップを務めたデュンケル氏も「ライバルモデルに対するX4のアドバンテージは、5シリーズや7シリーズも採用する最新テクノロジーをふんだんに盛り込んだこと」と、話していた。

気持ちのいい走り、改善された居住性、充実の先進安全装備などが、スポーティで個性的なスタイルに詰め込まれた新型X4は、魅力的な1台であった。

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(GQ JAPAN 飯田裕子)

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