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業界ニュース 2019.1.22

新天皇即位のパレード、車両はセンチュリーに決定!選ばれた背景は?

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2019年10月22日に、新天皇即位を国民に披露するパレード「祝賀御列の儀」が行われます。そのパレードで用いるクルマがトヨタ センチュリーに決定しました。センチュリーが選ばれた背景や御料車の歴史についてみていきましょう。文・赤井福

先代のオープン御料車はロールス・ロイス

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御料車は複数台ありますが、新天皇即位のパレードに用いられるオープンタイプは、現在宮内庁にて1台だけ保有されています。平成の天皇皇后両陛下の即位礼と、皇太子同妃両殿下のご成婚の祝賀パレードで、2度お乗りになられたロールス・ロイス コーニッシュIIIです。
今回のパレードにもこのクルマを使用しようとしたようですが、年式が古く、修理が困難な外国車ということもあり、廃車手続きが取られました。これに伴い、新しくオープンタイプの御料車を注文する流れとなったのです。


5台の中から選ばれたセンチュリー

皇位継承式典事務局によると、「祝賀御列の儀」における天皇皇后両陛下のお車は、下記の条件を満たすことが前提として選定されたとのこと。
第1 お車に求められる要件等
(1)第2回式典委員会において、「新車の要件」として掲げられた以下を満たすことが前提。
(1) 国内で入手可能
(2) 車列を組む他の車両より車格が高く、サイズが大きい
(3) 後部座席に一定の広さを確保可能
(4) 安全性能(衝突安全、自動ブレーキ等)が高い
(5) 環境性能(燃費、排出ガス浄化性能等)が高い
(2)儀式の趣旨等を踏まえると、以下の点も考慮する必要。
ア.後部座席にご乗車になる天皇皇后両陛下のお姿が沿道等から見えやすいこと。
イ.環境物品等の調達に関して内閣府本府が定める方針(平成 30 年度)に合致すること。
ウ.車体強度の確認、試験走行等を十分に行った上で、儀式までに余裕をもった期日までに確実に納車される見込みがあること。
エ.用途に支障をきたすことのないよう良好な整備・保守サービスを継続的に受けることのできる体制が整えられていること。
オ.儀式終了後の有効活用や日常の保守管理が容易であること。
(皇位継承式典事務局の資料より)
パレードで用いるオープンカーの候補には、トヨタ センチュリー、日産 シーマ、ホンダ レジェンド、ロールス・ロイス ドーン、メルセデス・ベンツS560カブリオレの5車種が挙げられましたが、第1に掲げる要件を満たす車はセンチュリーのみ。よって、「祝賀御列の儀」で用いる車は、トヨタ センチュリーが選ばれることとなりました。
センチュリーは予算8,000万円で現行センチュリーをオープンカーに改造し、天皇旗や菊の紋を取り付けます。
トヨタは、先代センチュリーを「センチュリーロイヤル」として専用開発し、天皇皇后両陛下の御料車として用いられた実績があるため、宮内庁のトヨタへの信頼は厚いことも手伝ったのかもしれません。


センチュリーとはどんなクルマ?

2018年6月にデビューした現行センチュリーは2018年、実に21年ぶりのフルモデルチェンジがなされたばかり。
先代のV型12気筒5リッターエンジンから、4代目LS600hに搭載されていたV型8気筒5リッターハイブリッドへと変更されパワーアップ。ハイブリッドを搭載したことによりJC08モード燃費も先代の7.6km/Lから13.6km/Lへ大幅に改善されます。安全面に関しては、トヨタセーフティセンスが標準装備され、大幅に向上しました。
なお、トヨタお得意のTNGAではなく、先代LSのプラットフォームを一部変更して採用しました。サスペンション形式も先代LSと同様のものになりますが、エアサスペンションのセッティングを変更し、センチュリーにふさわしい乗り心地を実現しています。
内装はショーファー・ドリブンカーとしてふさわしい、日本の匠の技術が結集されています。天井には紗彩型崩しの柄織物を使用し、インパネには本杢を工芸品のような滑らかな曲線を使って配置、七宝文様を時計の文字盤に使用するなど、日本の伝統工芸の技術をしようして、日本製のショーファーカーを作り上げています。


約200年ぶりの天皇の生前退位と新天皇の即位や改元は、現代の日本人にとって一大イベントです。このイベントに、現在の持てる技術を結集した、現行モデルの日本車が用いられることは、日本の自動車業界としても喜ばしいことではないでしょうか。


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文・赤井福
大学卒業後、金融業に従事。その後、6年間レクサスの営業マンとして自動車販売の現場に従事する。若者のクルマ離れを危惧し、ライターとしてクルマの楽しさを伝え、ネット上での情報発信を行っている。

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