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レクサスが東京五輪へオープンカー復活準備? 「LCコンバーチブル」“どれだけカッコイイか”が重要

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レクサスが東京五輪へオープンカー復活準備? 「LCコンバーチブル」“どれだけカッコイイか”が重要

■注目はラグジュアリークーペにふさわしいデザイン

 アメリカ自動車産業の本拠地といえるデトロイトで開催されている北米国際自動車ショー(デトロイトモーターショー2019)で、レクサスが「LC」のオープンモデルを初公開しました。「LC」は2017年3月に発売されたレクサスのフラッグシップクーペで、「LC500」には477psを発生する2UR-GSE型のV型8気筒5.0リッターエンジンを、「LC500h」には8GR-FXS型のV型6気筒3.5リッターエンジンにモーターを組み合わせたシステム出力359psのハイブリッドシステムを搭載しています。

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 今回発表された「LC Convertible concept(LCコンバーチブルコンセプト)」は、「レクサスが提唱するラグジュアリーライフスタイルの新たなる提案として開発。飽くなき美の追求と感性を刺激する唯一無二の体験の提供を目指します」とレクサスは説明。エレガントなオープンモデルの新提案というわけです。

 注目はやはりデザイン。ラグジュアリークーペは優雅な雰囲気を醸し出すことがなにより重要で、オープンモデルとなればさらに美しさが求められます。天気のいい休日に、クルーザーやヨットに乗るためにマリーナへ向かうときにどれだけカッコいい姿を見せられるかが重要なのです。

「LCコンバーチブルコンセプト」は、その点に関しては十分に実現できているといっていいでしょう。クルマのデザインは、伸びやかさを表現するため、ある程度の車体の長さが必要ですが、クーペで全長4760mmあればきわめて美しいスタイリングを実現できます。

 そしてオープンカーの場合、斜め後ろから見た時に、キャビンの後ろからトランクリッド周辺のデザインが重要になります。幌を格納する都合などでボディデザインが不自然になったり、重たい印象を感じさせて雰囲気を崩してしまうこともあります。

 しかし、「LCコンバーチブルコンセプト」はキッチリと美しく仕上げられています。とくに、オープンカーの肝となるリアフェンダーの張り出しから、閉じたルーフを覆うフードにかけてのデザインが秀逸。クーペの派生モデルではなく、最初からオープンカー専用車としてデザインされたのかと思えるほど、スッキリかつ魅惑的なスタイリング処理といえます。

 また、クーペとは異なる意匠の、コンバーチブルコンセプト用にデザインされた22インチホイールも採用。現時点ではクーペに22インチタイヤの設定がないので、このホイールは今後の年次改良などでクーペの市販モデルに採用される可能性もあります。

■新型「LCコンバーチブル」の市販化には“LCらしさ”が重要

 ところで気になるのは、このオープンボディのクーペが実際に市販されるのか? ということ。公開されたクルマはあくまで「コンセプト」で、そのまま市販されるわけではありません。

 レクサス インターナショナルの佐藤恒治さんによると「市販を検討段階」といいます。

「オープン化を見据えて設計されていない通常の(屋根のある)車体の屋根を無くすと、ボディ剛性が大幅に落ち、たくさんの補強をしなければなりません。しかし、LCは開発当初からオープンモデルも視野に入れた設計をしており、オープン化しても最小限の車体補強だけで済みます。現在は実際に市販するにあたり障害がないかメカニズムを検証しているところ。真剣に検討しています」と教えてくれました。

 市販化にあたっては「コンバーチブルになっても、LCらしさを守れるかが重要」ともいいます。

 実際に発売されたとしても、気軽に購入できる金額設定にならないことは確かです。しかし、こういうモデルの存在がレクサスのブランドイメージを高めていくのではないかと実車を見て感じました。

「電動化が叫ばれれば叫ばれるほど、こういうクルマを求める人もいるのです」という佐藤さんの言葉も印象的でした。

 レクサスは「ISコンバーチブル」が2014年の生産終了とともにオープンモデルを持っていません。来年の2020年は東京オリンピックがあります。現時点では発売時期などまったく未定の「LCコンバーチブル」ですが、ここに間に合わせて登場させるのではないか、と個人的期待も含め予想します。カッコイイ「LCコンバーチブル」でのパレードランが世界が注目するオリンピックで見られるといいですね。

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