2019年1月15日、スバル・テクニカ・インターナショナル(略称:STI)は2019デトロイトショー(北米国際モーターショー)で「S209」を初公開した。
スバル S209の全幅は約43mm拡大されて、全幅1840mmに
2019年1月14~27日に開催されている北米国際モーターショー(通称デトロイトショー)で、スバル WRXをベースにSTIがチューニングしたコンプリートモデル「S209」が発表された。
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これまでインプレッサやWRXをベースとするコンプリートモデルはS201(2000年)に始まり、S208までチューンドEJ20型エンジンを搭載し、ボディや足まわりなど数々の補強を施したスパルタンな仕様として「Sシリーズ(R205も含む)」と呼ばれてきた。スバルの中でも特異な存在感に人気が集まり、高額にも関わらず限定台数は即完売という状況だった。
そして今回、アメリカで最新モデル「S209」が発表されたわけだ。しかも、スバルはこの限定車を米国市場向けとし、搭載するエンジンも日本のWRX STIに採用されていない2.5LのEJ25型をベースにチューニングされている。
吸気系統には専用の大型エアクリーナーや専用吸気ダクトを採用。さらに大径タービン、排気系に低背圧マフラー、これらを制御する専用ECUによって、最高出力は歴代STIモデル最高となる341hp(約346ps)を発生する。そのほかにも、専用設計の鍛造ピストンや鍛造コンロッドを採用し、信頼性を確保する。
タイヤはダンロップ製で265/35R19と、これまたSTIモデル最大の幅となっている。この大タイヤを納めるためにフェンダーは1.7インチ・約43mm拡大され、全幅は72.4インチ・約1840mm(ベースモデルは70.7インチ・約1796mm)となっている。
さらに、ニュルブルクリンク24時間耐久レース車両で実証されたストラットタワーバーやドロースティフナーといったSTI独自のフレキシブルパーツも実装。フロントアンダースポイラーやフロントバンパーサイドカナード、ドライカーボン製大型リヤウイングといったエアロパーツも装着することで、高いハンドリング性能を実現している。
気になる日本への導入だが「米国向け」と言っている以上、可能性はかなり低いだろう。2018年7月にタイプRA-Rが500台限定で発売されてからそれほど月日が経っていないので、S209とは別のモデル導入を期待しよう。
ちなみに、STIチューンドモデルとしてアメリカに導入するのは、WRX STI Type RA/BRZ tSに次ぐ第3弾となるという。もしかしたらこうしたモデルが人気となり、コンプリートカーの最高峰となる「Sシリーズ」の北米導入を期待されたのかもしれない。
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