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トヨタ史上最強の「マークX GRMN」登場 楽しすぎる乗り味に思わず「こりゃ最高ですね~!」

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トヨタ史上最強の「マークX GRMN」登場 楽しすぎる乗り味に思わず「こりゃ最高ですね~!」

■GAZOOレーシング史上最強のクルマ?

 トヨタ「マークX GRMN」のハンドルを握りながら「こりゃ最高ですね~!」。走り出したときから楽しくって仕方ないです。

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 久々に登場する伝統的かつ王道を行くFRスポーツモデルであります。2019年にデビューする“走りを楽しむクルマ”のトップバッターなのだけれど、もしかして今年1番の仕上がりかもしれません。

 御存知の通り初代「マークX GRMN」は、2015年に登場。100台という限定だったこともあり、瞬時に売り切れてしまいました。

 このクルマ、モリゾウさんのお気に入りらしく『夜の町を徘徊する』というマツコ・デラックスさんの番組で登場。マツコさんと撮影スタッフを乗せ、テール滑らせまくってましたね。

 レクサスあたりを登場させればPRとなるのに、すでに販売してないクルマを『トヨタの楽しいクルマ』の代表として紹介していたのが興味深かったです。

 今回、再び登場させてきた2代目となるモデルは、初代と同じく3.5リッターV6エンジンに、カタログモデルで存在しない6速マニュアルミッションを組み合わせ、足回りを強化したというスペックを持っています。

 最高出力を318馬力から323馬力に少しパワーアップ。ボディ強化のためのスポット溶接箇所を大幅に増やし、対向ピストンのブレーキ、専用サスペンションやLSDといった文法通りのモディファイを行っています。

 試乗車のルーフは、重心&慣性重量を低くするためカーボン。BMWのMやメルセデス・AMGをイメージしていただければ良いでしょう。

■『楽しい』以外の感想無し

 クラッチ踏んで1速に送り込みスタート。コースインして雰囲気をチェックする。なるほどボディ剛性高く、全てがカッチリしてます。ハンドルを切れば素直にロール&曲がり始めるし、アクセルを踏むとこれまたレスポンスよくトルク出す。ブレーキもトヨタが採用している対向ピストン式で最も踏力コントロールしやすい。期待以上ですね。

 全体のチェックして「こら行けそう!」だったため、2ラップ目から全開。横滑り防止装置は活かしたままです。するとコーナー進入時の挙動もコーナー立ち上がりでアクセル踏んだときのテールの流れも、イメージしていたより穏やか。フォーミュラーカーのように繊細な新型「スープラ」と対照的で剛胆。ラリー車のような奥行きを持っています。

 それならと、横滑り防止装置をオフにして存分に楽しむことにします。コーナー進入は、ブレーキで前輪に適当な荷重を掛けてやると、ややリア荷重が抜けた良い姿勢になる。ここで適度にパワーオンすれば、後輪駆動車乗りにとって見果てぬ夢である『ハンドルをまっすぐにしたまま後輪のスライド使って曲がる』という走りが可能。

 それより深く踏むとテールスライド。カウンターステア当てるドリフト状態になります。英語で『テールハッピー』という言葉があるように、テール流して走るのはハッピー。これはもうクルマに限らずスキーでもスノーボードでも自転車でもボートでも同じ。滑りをコントロールしてる時は、脳内にアドレナリンとドーパミン出るそうです。

 もはや、仕事で試乗していることをすっかり忘れ、単純に楽しんでしまっている。同じ日に試乗した新型「スープラ」は、仕事だと認識しながら乗れるため試乗ワク一杯までハンドル握ったけれど、「マークX GRMN」については1枠を残して試乗を止めたほど、私の自主規制です。楽しいだけの試乗は、仕事でなく遊びになるので自粛します。

 あまりに楽しかったため、サーキット走行を自粛したのは久し振り。後輪駆動車だと、1989年に乗った2リッターターボエンジンを搭載した日産「スカイライン(R32)」の以来、30年振りということになります。

 もしかして、200km/h以上の高速コーナーだと若干テール流れ気味になって怖いかもしれないが、少なくとも180km/hまでの速度域だと『楽しい』以外の感想無し。素敵なクルマと言えます。生産台数350台で、価格(消費税込み)は513万円です。 【了】

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