■リアルとバーチャルの世界を融合した日産の新技術「Invisible-to-Visible (I2V)」
日産は、米国ラスベガスで1月8日から11日にかけて開催される世界最大の家電ショー「 CES(コンシューマー・エレクトロニクス・ショー)2019」で“見えないものを可視化”する新技術「Invisible-to-Visible (I2V)」を発表しました。
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今回発表した新技術は、車内外のセンサーが収集した情報と、インターネットを経由することで利用できるクラウド上のデータを統合することで、クルマの周囲や前方の情報、建物の裏側やカーブの先の状況を映し出すことが可能となるものです。
また、ネットワーク上の仮想空間での人間の分身といえる“アバター”が車内に現れるなど、仮想空間と現実空間の双方を取り入れることで、運転の楽しさを向上しています。
この技術を用いた自動運転時には、例えば雨天時に窓から見える景色を快晴の景色に置き換えたり、現地に詳しい人間の“アバター”が登場することで乗員とコミュニケーションを取り、必要な情報を得ることも可能です。
マニュアル運転時には、日産独自の情報統合技術「オムニ・センシング」で収集したデータを基に、ドライバーの視野に重なるように情報を投影。見通しの悪いコーナーや街頭の少ない暗い道でも最適な運転を行うことが出来ます。
新技術「I2V」は、単純に交通渋滞や予想移動時間に関する情報を映し出すだけではなく、渋滞の先で何が起きているのかを可視化し、どの車線を走行するのが最適かアドバイスする機能なども備えています。
実装されるまでにはインフラや法律上の問題などが付きまといますが、今回の技術はまさに「未来のクルマ」の一つの形といえるものかもしれません。 【了】
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