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業界ニュース 2019.1.6

運転中にブレーキが効かなくなった!万が一に役立つテクニック

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運転中に突然、「ブレーキが効かない!」なんてことが起きたら…想像するだけでもゾッとしますよね。実際、ブレーキが効かなくなったことで起きた事故は、年間数十件ほど発生しており、いつ自分の身に起きないとも限りません。そこで今回は、万が一のために知っておくべき、運転中にブレーキが効かなくなったらすることについて解説します。文・吉川賢一

ブレーキがかからない原因は?

    フットブレーキって前輪と後輪どちらにかかっているの?

フットブレーキを長い下り坂で踏み続けていると、ブレーキパッドとブレーキディスクが擦れ、ブレーキパッドに許容範囲を超えた熱が発生し、摩擦係数が低下します。
こうなるとブレーキペダルをどれだけ踏んでも、ブレーキは効かなくなってしまいます。この状態を「フェード現象」と言います。


フェード現象が起きた状態で、さらにフットブレーキを踏み続けると、ブレーキパッドとブレーキディスクの熱がさらに上がり続けます。この熱は、ブレーキパッドからキャリパー(ピストン)、さらにブレーキフルードへと伝わります。
その熱は、フルードを沸騰させ、ブレーキホースのなかに気泡を生じさせます。こうなると、ブレーキペダルを踏んだ力は、気泡を潰すことに使われてしまい、キャリパーのピストンを押し出すことができず、制動力が発生しません。この現象を「ベーパーロック現象」と言います。


ブレーキが効かないときにやるべきこととは?

クルマのブレーキには、フットブレーキ、エンジンブレーキ、パーキングブレーキの3つがあります。
フットブレーキが効かなくなったときには、残り2つのブレーキで減速し、クルマを止めます。その手順は、エンジンブレーキで十分に減速をしてからパーキングブレーキを活用します。
ドライバーが任意でシフトチェンジができるAT車なら、Dレンジから1段づつシフトダウンを行いエンジンブレーキを使って減速させます。一般的なAT車でも、Dレンジから3→2→1と減速します。MT車でも同様です。
このとき、あわてて3段飛ばしなどのシフトダウンは行わないこと。一気に低速ギアにシフトを入れてしまうと、故障やトラブルの原因となったり、駆動輪がロックすることで運転操作ミスを引き起こす可能性があります。シフトダウンは、慌てずに1段ずつが基本です。

エンジンブレーキを使いながら、徐々に減速できたら、次に使用するのがパーキングブレーキです。手で引くタイプでは、徐々に引き上げていくか、何回かにわけて引きます。足で踏むタイプのものは、徐々に深く踏み込んでいきます。
パーキングブレーキは、フットブレーキほど強く減速することがないので、焦って思い切りかけたくなってしまいます。しかし、パーキングブレーキが急に作動すると、後輪がロックされて最悪の場合はクルマがスピンしてしまう恐れがあります。

また、このような状況でエンジンを停止させてしまうと、ハンドルのパワーアシストが切れてしまい、ハンドルを思うように操作できなくなります。慌ててエンジンを切ってしまわないようにしましょう。

それでもクルマを止めることができず、人身事故や正面衝突事故、追突事故など周りを巻き込むような大惨事を招く恐れを感じたときは、最終手段として、自らガードレールに車体を擦りつけたり、路肩に車をぶつけるなどして止めます。その際、同乗者がいる場合には、頭や体を守るよう声かけをし、覚悟を決めて身構えてもらいましょう。

最近は、ブレーキの性能も上がり、フェード現象やベーパーロック現象は起こりにくくなっています。それでも長い下り坂ではフットブレーキだけでスピード調整を行わず、エンジンブレーキを併用するよう心掛けてください。
そして万が一、なんらかの事情でブレーキが効かなくなるようなことがあったときには、焦らず冷静に対処することが大切です。いざというときに落ち着いてクルマを止められるよう、普段からイメージしておくといいかもしれませんね。

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