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業界ニュース 2019.1.5

今度のドゥカティは扱いやすさが大きく向上──旅に出かけたくなる「ムルティストラーダ1260 エンデューロ」に試乗

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ドゥカティのアイデンティティであるレース直系のスポーティなマシンよりも、じつは販売台数が大きいのがアドベンチャーマシンであるムルティストラーダファミリーだ。ムルティストラーダとはマルチストリートという意味で、その名の通り、どんな道にも対応する性能をもつのだが、発売当初はオンロードでのスポーツ性をよりフィーチャーしたモデル……つまりドゥカティのイメージに基づいたマシンであった。

しかし2010年のモデルチェンジで大きく刷新。4Bikes in1。つまり、一つのマシンで4つのキャラクターを味わえるという欲張りな要求を具体化したマシンへと変貌した。

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これは電子制御技術の向上によって可能となった部分が大きい。ライディングモードの切り替えによってエンジンキャラクターを変え、トラクションコントロールやABSの設定を最適化したほか、2013年からは電子制御サスペンションのスカイフックを装備することで、足回りからそのシチュエーションにあった設定を可能とした。

そんなアーバン、ツーリング、スポーツ、そしてオフロード走行に対応したエンデューロモードを備えたムルティストラーダは、基本的にはアスファルト上での走行がメイン。そこで、よりオフロード性能を特化して2016年に誕生したのが、ムルティストラーダファミリーの一員である「エンデューロ」である。

当初はオフロードのイメージが全くないドゥカティが初めてリリースしたビッグオフロードマシンの性能を疑問視する声もあった。しかしそんな声を一蹴するほど恐ろしく高い走行性能をこのマシンは持っていたのだ。

もちろん、純粋なるオフロードマシンではなく、遠くまで快適に旅が出来るための装備を持っていることが特徴なのだが、それが霞んでしまうほどの本気具合に、近寄りがたい雰囲気があったともいえる。

そんな「ムルティストラーダ1200 エンデューロ」が登場してから3年、「ムルティストラーダ1260 エンデューロ」へとブラッシュアップを実施。その新型モデルの試乗会がイタリア・トスカーナにて開催された。

迫力あるスタイリングは従来モデルから変わらないものの、車体は明らかにコンパクトになっている。サスペンションを前後とも15mmショート化し、ハンドル周りもコンパクトにまとめている。

跨ってみると、見た目通りフレンドリーさが増している。それはムルティストラーダ1260 Sと従来のエンデューロの中間といった印象で、身長165cmのライダーにとって、依然としてボディは大きいものの、それまでのように手に余る感触は少ない。

走り始めてみると、マシンのフィーリングに従来モデルと大きな違いを感じる。まず、最初に気付くのはエンジン。低速域のトルクが明らかに豊かになっている。実はこの新型エンジンはムルティストラーダ1260 Sで経験済みであり、なおかつ、従来モデルに搭載されていた可変バルブ機構を持つテスタストレッタDVTエンジンでトルク不足を感じることはなかったが、車重が重いエンデューロでは、よりメリットが大きく感じられたのだ。

ハンドリングはサスペンションユニットがショート化されたことでリニアさが増している。従来モデルは、大柄なマシンをダイナミックに操るゆったりしたサスペンションの動きが持ち味であった。それはそれで醍醐味だったが、新型では引き締まったドゥカティらしいスポーティさが感じられるようになった。

オフロード性能もよりコントローラブルになっている。まず、コンパクト化により精神的なプレッシャーが大きく減ったことが嬉しい。ストップ&ゴーの多い市街地でも同様ではあるが、それよりもオフロードセクションでちょっとバランスを崩したような場面で、この数センチのコンパクト化が大きな意味を持っている。

さらに電子制御が高性能化したことで、コーナー立ち上がりのスライドは安心感と快感が両立している。スロットルを開けても締めても滑ってしまうような、グリップしないダート路面で重量級マシンをコントロールするのは勇気もテクニックも必要。しかし、電子制御が緻密のため、どんな状況でもマシンの挙動を安定させ、安心感が高まっている。

エンデューロという名前もあって、従来モデルはオフロードのエキスパート向けのマシンとイメージされることが多かった。もちろん、その性能は疑いのないレベルであるが、1260となった新型は、オフロードマシン的なクセのない、よりアドベンチャーマシンらしいオールラウンダーに仕上がっており、幅広いレベルのライダーが納得できるマシンに進化しているのだ。

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(GQ JAPAN 鈴木大五郎)

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