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業界ニュース 2019.1.1

【モンスターマシンに昂ぶる】旧ソ連のT-34戦車は、世界一量産されたベストセラー?【第1回】

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第二次世界大戦時代から現代までつづく旧ソ連製戦車T-34型は、あのタイガー戦車でさえ震え上がらせる特徴を持っていた! 【モンスターマシンに昂ぶる 第1回】は、T-34からはじまったスーパースタンダードな旧ソ連の戦車たちを紹介しよう。

20回にわたって連載してきた「モンスターエンジンに昂ぶる」。2019年からタイトルを「モンスターマシンに昂ぶる」と変更し、陸・海・空をゆくあらゆる“マシンそのもの”を考察していきたい。2019年1月6日まで、短期集中連載していこう!

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旧ソ連の名高き「悪役戦車」T-34は、戦車ファンの人気者
ドイツのタイガー(詳しくはこちら)やアメリカのM4シャーマン(詳しくはこちら)という、第二次世界大戦時代の代表的戦車を紹介してきた。今回はその2台をしのぎ、現代の戦場にも登場する旧ソ連製の歴史的怪物戦車を紹介しよう。

紛争の絶えない第三世界、砂塵まみれの戦場で必ず見かけるのが旧ソ連開発のT-55~T-72戦車だ。欧米戦車の敵として「悪役戦車」や「やられ役」の定番と言える旧ソ連製戦車だが、そのルーツはT-55に端を発する。T-55は、T-62を経てT-72(1971~1991年)までよく似た外観で判別しにくいが、1958年に登場し1970年代後半までさまざまな派生型を含めると、なんと約10万両以上も製造された超ヒット作だ。

このT-55にはT-34という「偉大な先代」が存在する。

T-34は現代戦車の祖とも言われ、ドイツの誇る機甲師団をも恐れさせた第二次世界大戦の「“神”戦車」だ。ただ、残念なことにT-34の1両では火力と装甲とも、ドイツの名戦車タイガーやパンサーに遠く及ばず、変速機は単純劣悪だった。

しかし合理的設計は低コストと大量生産に特化し、低品質を数で補い、高性能・高品質にこだわった少数精鋭のドイツ戦車を圧倒してしまう。

ちなみに第二次世界大戦当時のタイガー全系列で約2000両、T-34系列で約5万7000両と、その差は30倍近い。

特長として、戦車として初めて本格導入した傾斜装甲は、大戦前期のドイツ戦車に見られる垂直装甲より砲弾を弾き、また傾斜分有効装甲厚が増す=薄い装甲で済む。走行性能も旧ソ連特有の泥濘な大地に対し、軽量な車体と幅広の履帯(俗に言うキャタピラ)で、大戦前期のドイツ戦車より機動力を発揮した。

火力や装甲については他の資料に任せるとして、V-2-34型エンジンを説明しよう
現代では見かけないが、第二次世界大戦の主力戦車はドイツ・アメリカ・イギリスともガソリンエンジンだった。これに対し、T-34はディーゼルエンジンを採用した。と言っても新開発したわけではなく、当時高性能で軽量だった飛行船用ディーゼルエンジンを転用した。

砲弾が直撃すれば軽油もガソリンも大差なく炎上するが、延焼速度の点で軽油の方が安全だ。西欧戦車がガソリンエンジンを選んだ理由は、他の軍用車両や航空機との共用を図るためだったといえる。

飛行船用ディーゼルエンジンは軽量で高出力、(旧ソ連製の中では)信頼性も高い。V-2-34型というV12気筒4サイクルSOHCの38.88Lエンジンは、シリンダーブロック&クランクケース、ピストンが鋳造アルミ合金という、当時は相当先進的なものだった。軽量さゆえ泥濘地走行でも、駆動系やサスペンションに過大な負荷をかけず、500psの出力は快速性を十分発揮した。

同エンジンはT-34以外にも同期のあらゆる戦車や自走砲・大型軍用車両に転用さた。約4万9000両製造されたM4 シャーマンが、実にさまざまなエンジン形式があったのとは対照的に、生産性と前線での整備性向上に大きく寄与した。

ただし、西側工業国ほど高い品質管理をしない旧ソ連製のアルミエンジンだけに、信頼性や耐久性は低く、やはり粗悪品を大量生産で補う理論であった。

T-34の次世代で大ヒット作のT-55(同期の軍用車両含む)に、V-2エンジンのバージョンアップ版としてV-55が搭載された。さらに同じ基本仕様のまま、過給機やファインチューニングによってV-92S2に進化、1000psを発生するのだから驚く! ちなみに、V-92S2は現行型T-90に搭載されている。

21世紀となったいまもラフな扱いに耐え、容易な整備性と安価な旧ソ連製の戦車は世界各地の紛争地帯で戦い続けているのである。(文&Photo CG:MazKen/ホリデーオート2018年3月号より)

※生産数は東欧や中国での非正規ルートでの流通を含む推定。

V-2-34型エンジンの主要諸元
型式:水冷V型12気筒(バンク角60度)4ストローク・ディーゼル
排気量:38.88L
燃料供給方式:機械式噴射装置
燃料:軽油
出力:500ps/1800rpm

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(Webモーターマガジン Webモーターマガジン編集部)

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みんなのコメント

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  • bla*****|2019/01/01 21:55

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    また毎回wikiの孫引きレベルで記事を書くから内容は訂正すべき箇所ばかりなのだが、一点だけ指摘。

    西欧戦車がガソリンエンジンを選んだ理由は、他の軍用車両や航空機との共用を図るためだったといえる。→ ドイツ戦車の場合は違う。

    当時の大型ディーゼル機関は、騒音もそうだが振動か劣悪だった。現代のように砲身自動補正装置などない。遠距離射撃で振動の影響で1シュトリヒ狂えば戦闘にならない。まず制振するためにガソリンV12を選択。副次的には、排気黒煙を上げない待ち伏せ秘匿性。極寒期始動性…ソ連は戦車の下から直接ガソリンパレットに火をつけて暖機した!
    あとは、加速機動性。戦車に必要な機動瞬発力がガソリンとディーゼルては異なった。
    しかし、1対20の戦争は、最終的に数が勝利する。
    僅かなエリートの孤軍奮闘ではソ連の労農ボルシェビキの大波を防ぐことは出来なかった。

    エンジン選択の理由と結果として追記する。
  • h6k*****|2019/01/01 21:35

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    ソ連がT-34を大量生産出来たのはその他の車両をアメリカからツケで購入出来たからなんだよね。
    ちなみにツケの支払いは冷戦中も続いていたという。
  • nao*****|2019/01/01 23:09

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    ターガー戦車ってなに?

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