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業界ニュース 2018.12.30

ボッシュ、CO2排出量を削減する再生可能燃料がいよいよ実現

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ボッシュは、2018年11月初旬から同社の取締役会メンバーの送迎車両に、完全再生可能ディーゼル燃料が使用されていることを発表した。

「C.A.R.E.ディーゼル」というこの燃料は、主に廃棄されるグリスやパラフィン、リサイクルされた食用油から合成された燃料で、そのサプライヤーであるToolfuel社によると、C.A.R.E.ディーゼルは「油田から車輪まで(Well to Wheel)」のCO2 排出量をおよそ3分の2、つまり65%削減させることができると主張している。

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「C.A.R.E.ディーゼル」オイルには通常のディーゼル燃料のように、化石燃料を含んでおらず、廃棄パラフィン油脂や食用油が主成分になっている。フィンランドの石油会社でありバイオ燃料メーカーでもあるNeste社がC.A.R.E.ディーゼルを製造し、同社のパートナーであるToolfuel社がドイツ国内で流通させている。

Toolfuel社の登録商標であるC.A.R.E.とは、「CO2 Reduction, Arctic Grade, Renewable, Emission Reduction」(CO2 削減、厳寒等級、再生可能、排出ガス削減)の略称だ。

ロバート・ボッシュGmbHのフォルクマル・デナーCEOは、
「再生可能な合成燃料は地球温暖化の抑制に大きく貢献できます。再生可能合成燃料は既存のガソリンスタンドで供給することができるので、水素燃料などのように車両とインフラを置き換えるよりも、はるかに容易に環境に好ましい効果を生み出すことができます」
と語る。

再生可能な合成ディーゼル燃料の使用は乗用車、トラックのCO2対策に組み込まれるべきだという。C.A.R.E.ディーゼル燃料は、まだドイツの大気汚染防止法の対策の一つとして認証されていないので、現在の一般のガソリンスタンドで入手することはできない。だが、ボッシュは完全再生可能ディーゼル燃料を用いた今回のテストにおいて、この燃料を大規模に導入できるのか、どうすればそれが可能なのかを明らかにする計画だ。

R33ブルーディーゼル燃料

ボッシュはこの「C.A.R.E.ディーゼル」だけではなく、再生可能合成ディーゼル燃料の使用を推進しており、ボッシュ拠点内にあるソリンスタンドではすでに数週間にわたり、シェル社が製造する認定済み燃料である「R33ブルーディーゼル」がテスト車両と社用車に提供されている。

この「R33ブルーディーゼル」燃料には最大33%の再生可能な物質が含まれている。そのため、これら3拠点のガソリンスタンドで定期的に給油する1000台以上の社用車のCO2 排出量は「油田から車輪まで(Well to Wheel)」で最大20%削減することが可能だ。

それに加えて、ボッシュはドイツ全土のすべての自社のガソリンスタンドで、社用車と社内配送車両向けに再生可能合成燃料を提供することを目指している。もちろんボッシュは、これら再生可能な剛性燃料車以外に、バッテリー駆動電気自動車の保有車両を徐々に増車していることはいうまでもない。

NEXT:増え続けるCO2排出量


増え続けるCO2排出量

ドイツ国内で新車登録された車両のCO2排出量は、2007年と比べて4分の1に減少している。しかし、欧州の道路交通によって排出されるCO2の量は再び増加しているのだ。その理由のひとつが、新車登録されるディーゼル車の割合が減少しているという事実だ。ディーゼルモデルのCO2 排出量は、同等のガソリンモデルと比べて平均で約15%低い。

「温室効果ガスの排出量をさらに減らすには、eモビリティに加えて、ディーゼルと再生可能合成燃料といった第三のソリューションが必要です」とデナーCEOは語る。再生合成燃料が欧州の乗用車で広く使用されれば、それだけで2050年までに2.8ギガトンのCO2を減らすことができるとされている。しかもこの計算式には電動化された車両は考慮されていない。この低減が見込まれる数値は2016年にドイツ国内で排出されたCO2の量の3倍となる。

ボッシュはこれまで長い時間をかけて、再生可能合成燃料を研究してきた。フューエルポンプやインジェクターなど、再生合成燃料を使用するディーゼルエンジンのコンポーネントは厳格に検証しているので、新たに再生可能燃料を使用するディーゼル車を開発する自動車メーカーは、そうしたパーツを改めて再生可能合成燃料を使ってテストを行なう必要はないのだ。

ボッシュは将来のパワートレーン・テクノロジーの開発に取り組み、大幅に排出ガス低減することを目指し内燃機関の改良を行なっている。長年の研究開発を経て、2018年4月には最新のディーゼル技術を発表した。この技術はディーゼル車のNOx排出量を2020年に導入予定の規制値(1km走行あたり120mg)よりも大幅に低い値まで削減している。

このディーゼルエンジンは大幅に改良したエンジン本体、最新のエアマネジメントシステム、インテリジェントな排熱制御の排ガス対策デバイスを搭載することで、このような低NOxを実現。しかもいかなる実際の交通状況(RDEモード)においてもそれを可能にしている。

このように最新のディーゼルエンジン技術と、再生可能な合成ディーゼル燃料を組み合わせることで、CO2排出量は大幅に低減することが可能と考えられている。

ボッシュ 関連情報
ボッシュ 公式サイト

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(Auto Prove Auto Prove 編集部)

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