BMW3シリーズのベーシックモデル、320i(SE)の2013年型に乗って丸5年。クルマを買い換えるか車検を通すかで悩んでいる筆者が、この5年間のBMW320iの燃費についてレポートする。TEXT&PHOTO◎鈴木慎一(SUZUKI Shin-ichi)
間もなく新型(G20型)に切り替わるBMW3シリーズ。言わずと知れたBMWの中核モデルである。現行のF30型が日本で発売されたのは、2012年の1月なので、国内では7年間のモデルライフということになる。
筆者の3シリーズは、2013年のモデルラインアップでもっともベーシックな320i(SE)というグレード(現在のもっともベーシックなグレードは318i(SE)1.5ℓ3気筒エンジン搭載車だ)。
「そのメーカーでもっとも重要なモデルのベーシックグレード」が一番コストパフォーマンスが高い、と考えて購入したのが、この320i(SE)だった。いわゆる快適装備はかなり省かれているが、エンジン、トランスミッション、もちろんボディやサスペンションの構造は上級グレードと同じ。ならば、価格が安い方がいい、という考えだった。
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エンジンは、N20型2.0ℓ直列4気筒直噴ターボを搭載。トランスミッションは、ZF製8HP(8速AT)だ。エンジンは、F30型後期モデルでは、N20型から現在のモジュラーエンジンであるBシリーズ(1.5ℓ直3がB38、2.0ℓ直4がB48、3.0直6がB58)に切り替わっている。エンジンの総合的な性能は、もちろん最新のB型のほうが上だろうが、B型にはモジュラー化にともなうコストダウンが随所に見られる分、エンジンの出来としてはN型の方がいい、と個人的には思っている。トランスミッションの8HPは、やはり素晴らしい。
問題は、BMW320iはガソリンエンジンのくせに、やややかましいのである。直噴インジェクターの噴射音(バルブ駆動音)は、けっして静かとはいえず、同乗した編集スタッフやライター諸氏から「これってディーゼルですよね?」と何度も訊かれている。
さて、本稿のテーマは、5年間東京都内で通勤や取材に使ったBMW320iの燃費がどうだったかだ。
使用条件は、おおまかにいって65%が一般市街地、25%が高速道路、残りの10%がいわゆる郊外路、といったところだ。
マイカーの燃費計はリセットすることなく、ずっとそのままにして使っていた。
72296km走って平均燃費は11.5km/ℓ
平均速度は30.2km/h
であった。平均速度が37-38km/hだと平均燃費は12.8km/hだった(買ったばかりでロングドライブが多かった時期)。
高速道路を100km/h巡航す場合は、14.5~16.0km/ℓ
市街地は9.5~10.0km/ℓ
といったところだろう。
国産のハイブリッドカーとは比較にはならないが、ボディサイズと重要を考えればリーズナブルなところではないか。
燃料代はいくらだったか?
72296÷11.5=6287ℓ
この5年間で6287ℓものガソリンを消費したことになる。
燃料はハイオク指定なのでハイオクが1ℓ=150円だとして
6287×150=94万3050円
5年間で94万円もガソリン代を使ったことになるわけだ。
もし、プリウスに乗っていたら……おそらく燃料代は半分以下(!)だっただろう。せめてハイオクでなくレギュラー仕様だったら……それでも6万3000円違うだけだが。
ちなみに、この5年間にメインテナンスで特別に費用がかかったのは、
バッテリー交換1回のみ。
それ以外のワイパーブレードやエアフィルターなどは、サービスインクルーシブ(3年間を5年間に延長)で無償交換してもらった。
7万2000km走行して、オイル交換はわずか2回(5年目の車検でオイル交換するはずなので、正確には3回か)。このオイル交換の少なさは現代のエンジンらしい(廃油の問題を考えてもいる)。
BMW320iは、「けっして超スポーティなわけではないけれど、極めて実用度の高い4ドア・セダン」であることは、間違いない。「駆け抜ける歓び」よりも、このサイズで端正なスタイル、必要充分な装備、不満のない運動性能、ほどほどの燃費……で買ってよかった、と思わせてくれるクルマだった。
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