コンパクトでオシャレなボディ、高いユーティリティ、そしてスバル独自のシンメトリカルAWDがもたらす走りで人気のフォレスター。初代フォレスターが誕生したのは21年前ですが、その2年も前に、フォレスターを示唆するコンセプトモデルが生まれていたのをご存知でしょうか。
新型へと生まれ変わったフォレスターは、すっかりスバルの中心的車種として高い人気を誇っています。初代フォレスターがデビューしたのは今から21年も前の1997年のこと。でも実はこの初代の登場から2年も前に、フォレスターの起源となるクルマがお披露目されていました。
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それがストリーガです。このクルマは95年の秋に開催されたフランクフルト・モーターショーでスバルブースに展示され、その後開催された東京モーターショーでも展示されました。全長4450mm×全幅1740mm×全高1570mmの角ばったワゴンボディで、キャッチフレーズは「マルチスポーツ4WD」。ちょっと高い地上高はまさにフォレスターそのものだと言ってもよいでしょう。
当時はまだSUVよりもRVという言葉の方が浸透していましたが、ホンダからCR-V、トヨタからRAV4が登場して、乗用車感覚で乗れる小型のSUVが注目を集め始めていました。そこでスバル自慢のボクサーエンジンとシンメトリカルAWDを採用した、走りの良いコンパクトなSUV、というコンセプトのニューモデルの開発が進められていたのです。
その開発段階で市場の反応を見るためにコンセプトモデルとして登場させたのが、ストリーガだったわけです。しかしこのクルマ、フォレスターと決定的に異なるのはインプレッサベースではなく初代レガシィをベースとしていたことでした。だからホイールベースは初代フォレスターよりも長い2580mmあります。エンジンは2.0Lのフラット4ターボで、パワーは250ps/6500rpm、31.5igm/5000rpmでこれも初代レガシィGTと同じ数字です。
ストリーガはフランクフルト・モーターショーでも東京モーターショーでも非常に好評を博しました。そしてついに97年1月のデトロイト・ショーで市販モデルが正式発表された(この時点では名前は未決定)のです。ボディデザインは変わっていましたが、基本スタイルやコンセプトはストリーガそのままでした。ちなみにストリーガという名前が市販モデルに採用されなかったのは、Stregaがイタリア語で「魔女」とい意味を持つから、という説が有力なようです。
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