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業界ニュース 2018.12.22

ドライブが苦痛になるクルマ酔い! 酔いにくい車種は存在するのか?

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 もっとも重要なのはピッチング

 子どもを連れてのロングドライブとなると気になるのがクルマ酔い。幼児のころは起きないと言われているが、小学校低学年から中学生になるくらいまでの時期はクルマ酔いする子どもが増えてくる。大人になるとクルマ酔いしにくくなるのは、慣れもあるが脳の発達が影響している。逆に乳幼児がクルマ酔いしないのも脳が未発達すぎて影響を受けづらいからで、脳が発達段階にある子どもがクルマ酔いしてしまうのは仕方がないことだ。

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 医学的には「動揺病〈どうようびょう〉」と呼ばれるクルマ酔いの原因は、加減速やロール、上下動などの物理的な刺激により、いわゆる三半規管が刺激過多の状態になってしまうから。それにより脳で情報を整理できなくなり、結果として気持ち悪くなり、嘔吐してしまうこともあるのが、典型的なクルマ酔いだ。人間が自力では出せないような物理的な刺激を処理しきれないと考えてもいいだろう。つまり、急発進をすることや速いコーナリングはクルマ酔いにつながりやすいといえる。

 では、酔いにくいクルマというのはあるのだろうか? あらためて動揺病の原因となりやすいクルマの動きを整理すれば、加減速・ピッチング・ローリング・ヨーイングの各モーメントとなる。加減速については、ドライバーの自制心や配慮によって影響する部分もあるので割愛するとして、3種類のモーメントについてはクルマのシャシー性能によっても変わってくる(もちろん、運転の仕方による影響は大きい)。

 いずれのモーメントについても動きが抑えられていればクルマ酔いしづらい傾向になると考えられる。ただしロールを抑えたサスペンションは、どちらかといえばハードになりがちで路面が荒れている状況でのピッチングは大きくなってしまう。逆にピッチングを抑えるとロールが大きくなりがちだ。このように相反する部分もあって、3つのモーメントを同時に抑えるということは難しい。結局は、おとなしいドライビングがクルマ酔いを防ぐには重要となりそうだ。

 ただし、クルマ酔いの経験を思い出せば理解できるかもしれないが、3つのモーメントのなかで影響が大きいのはピッチングといわれている。また、ロールについてはコーナリングスピードを落とすことで抑えることもできるが、荒れた路面でのピッチングをドライビングによって抑えるのは難しい。そう考えると、しっかりとダンピングの効いたサスペンションで、乗り心地重視のセッティングにしてあるクルマというのがクルマ酔いを防ぐには有効といえる。逆に、ガチガチの足まわりで路面によっては跳ねてしまうようなシャシーのクルマは酔いやすい傾向となるだろう。加減速や旋回についてドライバーが自重するという条件でいえば、ストロークがあって、ダンピングが効いているシャシーを持つクルマが酔いにくいといえる。

 なお、着座位置の影響も無視できない。ヨーイングについては、クルマの旋回中心にいることで乗員への刺激を減らすことができる。逆に、ミニバンの3列目シートのような車両のオーバーハングに座っているとピッチングの影響をはじめ、3つのモーメントによる刺激が大きくなる。つまり、クルマ酔い対策だけでいえば助手席が有利なポジションといえる。ただし、子どもの年齢や体格によってはSRSエアバッグ展開時の攻撃性という問題もあるので、クルマ酔い対策だけで座る場所を決めるわけにはいかないのは難しいところだ。

 傾向としては、後席の乗り心地を最優先したショーファードリブンが酔いづらいといえるが、そうしたサルーンをファミリーユースにするというのは非現実的かもしれない。

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(WEB CARTOP 山本晋也)

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