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業界ニュース 2018.12.22

車いすに優しいはずが不評の嵐に トヨタ「JPN TAXI」とタクシー会社の改善策とは

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■『誰もが利用しやすい存在』のユニバーサルデザインタクシーのはずが…

 公共交通機関のひとつであるタクシーは、“誰もが利用しやすい存在”です。高齢者や車いす使用者、ベビーカー利用者など、さまざまな人にやさしい次世代タクシーとして、国土交通省は『ユニバーサルデザインタクシー認定制度』を創設しました。

    登場から1年「JPN TAXI」 タクシー業界やユーザーの反響は?

 2017年10月にトヨタが発売した「JPN TAXI(以下:ジャパンタクシー)」は、UDタクシーの認定要件に適合したモデルですが、導入開始から約1年経過したなかで、ジャパンタクシーを利用しようとした車いす使用者に対する『乗車拒否問題』などを発端に、車両改善を求める署名をトヨタに提出するまでになっています。

 現在、車いすを「ジャパンタクシー」に乗せるには、座席の折り畳み、専用スロープ設置、車いす固定、搭乗者シートベルト着用などの手順を行うほか、乗降時に広いスペースが必要です。

 また、スロープ自体も複雑な構造のため、設置・撤収にはある程度の時間や慣れが必要となり、知識や不慣れな乗務員による『乗車拒否』が発生。このような問題点について、トヨタは次のように説明しています。

「以前から車いす利用に関する改善の要望を多く頂いています。一応、現在でも装備や構造上では、車いすの利用に配慮し、乗降できるようにはなっています。

 しかし、実際に『乗車拒否問題』が起きているのも事実ですので、トヨタとしても装備や構造の改善方法を検討しております。現時点での、改良車に関する発売予定は未定ですが、利用者からの要望を考慮した安全なモデルをご提供できればと考えております」(トヨタ)

 トヨタ「ジャパンタクシー」の公式サイトでは、利用者に対する『車いすご利用の方の留意事項』やタクシー乗務員に対しての『車いす乗降方法』などを公開しています。

■製造するトヨタと運用するタクシー会社

 装備や構造上において、時間や手間が掛かるにせよ、車いす利用者の乗車を可能にしたトヨタではなく、『乗車拒否』をしているタクシー会社側の見解はどうなのでしょうか。

 大手タクシー会社の各社は、車いす利用者に関する問題について、以下のようなコメントをしています。

「現時点で、改善車を検討しているという話はトヨタ様から頂いています。しかし、明確な導入時期については何も決まっていません。しかし、すでに導入している『ジャパンタクシー』の車いす利用者に対する配慮は引き続き検討しなければならない課題です。そのため、乗務員の教育体制や車いす乗降方法に関するマニュアル作成などを強化しています」(大手タクシー会社)

 ジャパンタクシー利用者や乗務員からの反響として、「車内の天井が高く開放感があり快適」、「視界が広くて運転しやすい」という好評がある一方で、「後部座席の窓について右側は開かず、左側も半分までしか下がらないため、気分が悪い時に風に当たれず不便」、「電動スライドドアの開閉速度が非常に遅く、混雑した状況下では不便」という不評も出ています。  トヨタ「ジャパンタクシー」は、『2020年・東京オリンピック』に向けて導入された車両ですが、“誰もが利用しやすい存在”となるにはまだ時間がかかりそうです。

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(くるまのニュース くるまのニュース編集部)

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