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業界ニュース 2018.12.21

キャリイ、ハイゼット、アクティ。似ているようで違う、軽トラック3車種

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農作業から宅配便、さらには移動販売など、さまざまなシーンで活躍する軽トラック。現在、新車で販売されているのは、スズキ キャリイ、ダイハツ ハイゼット、ホンダ アクティの3車種です(※この他のメーカーはOEMとなります)。今回は、これら3車種の特徴のいくつかを項目別に比較していきます。文・立花義人

軽トラック3車種

    かつては存在した軽トラックのターボモデル…なぜなくなったのか?

積載性能

さまざまな作業の相棒として活躍する軽トラですから、購入の際には積載性能が重視されます。
キャビンの背面部最高端から後部アオリまでの荷台の広さは、3台とも荷台長1,940mm×荷台幅1,410mmと、違いがありません。ちなみにこの数字は、京間の畳(長さ1,910mm×幅955mm)を平積みできることが基準になっています。
さらにキャリイとハイゼットは、キャビン背面部のパネル下部をキャビン側に入り込んだ設計とすることで、フロア長は最大で2,030mmを確保しています。2mの長尺物をフロアにそのまま積載できるのは、利点と言えるでしょう。
そのうえで、キャリイは荷台の床面地上高を650mmと、他の2車よりも10mm低く設定。積み下ろしもしやすくなっています。


走行性能と燃費性能

エンジンの最高出力と最大トルクは、キャリイが47kW(50ps)/63Nm(6.4kgm)、ハイゼットのMTモデルが34kW(46ps)/60Nm(6.1kgm)、アクティが33kW(45ps)/59Nm(6.0kgm)。
トランスミッションは5MTのほかに、ハイゼット トラックが4AT、アクティは3AT、キャリイは3ATと、クラッチ操作が不要の2ペダルMTの5AGS(オートギヤシフト)が用意されます。
それぞれの5MT/2WDモデルのJC08モード燃費は、キャリイ19.8km/L、ハイゼット19.6km/L、アクティ18.4km/Lで、さらにキャリイの5AGSは20.2km/Lという優れた数値をマークします。
ただしハイゼットの2WD車には、トランスファーの切り替えが可能な「エコパック」というオプションがあり、空荷や軽積状態で平坦な道路を走るための「Hiモード」なら、21.0km/Lの低燃費を実現します。
エンジン搭載位置は、キャリイとハイゼットが座席の下。アクティのみ、前後車軸の間に置くミドシップで後輪を駆動。バランスの良い前後重量配分による安定した走りと、キャビンからエンジンが離れていることによる静粛性も期待できます。
最小回転半径は、3車とも3.6mという数字。キャリイとハイゼットのカタログにはそれぞれ「軽トラックNo.1」と謳われているのが面白いですね。


快適装備や室内空間

グレードによって異なりますが、パワーステアリングやパワーウインドウ、キーレス、エアコンなど、基本的な快適装備については3車とも選択できます。
キャビンを拡大し、室内の居住性と積載性を向上させたボディは、キャリイとハイゼットに用意され、それぞれスーパーキャリイと、ハイゼット ジャンボという名前でランナップされています。
ちなみに、ハイゼットにはスーパーUV&IRカットガラス、バニティミラー、スーパークリーンエアフィルターなど、女性ならではの視点で選んだ快適装備をセットにしたオプション「農業女子パック」が用意されます。


安全装備

基本性能に優れるアクティですが、安全装備はABSやクラッチスタートシステム(MT車)といった基本的な装備しかありません。
一方、キャリイには「誤発信抑制機能」が備わっており、前方に壁などの障害物があるにもかかわらず、前進のシフト位置でアクセルペダルを大きく踏み込むと警告音が鳴り、さらに踏み込むと最長5秒間、エンジン出力を抑制します。ただし、自動でブレーキをかけて停止させる機能はありません。
ハイゼットには、衝突回避支援ブレーキ機能である「スマートアシストIIIt」をタイプ別で装備しており、車両前方の車両や歩行者を認識して、衝突の危険があると判断した場合は、警報音の鳴動や緊急ブレーキによる減速を行います。さらに高速道路での安全性を高める、車線逸脱警報機能や、先行車発進お知らせ機能など、ステレオカメラ装備によるメリットを生かした予防安全装備を充実させています。
また、アクティのヘッドライトはハロゲン式のみ。キャリイにはオプションでディスチャージヘッドランプ、ハイゼットはLEDのヘッドランプやフォグランプをセットにしたLEDパックも選択できます。


以前は、白いボディカラーを定番とし、さまざまな仕事の縁の下の力持ち的存在として、質実剛健がウリだった軽トラですが、先進安全装備の充実やおしゃれなボディカラーなど、時代にあったアップデートによって「個性を発揮できるクルマ」としても注目されています。


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文・立花義人
5歳の頃に自動車図鑑で見たアルファロメオのデザインに衝撃を受け、以降クルマに魅了される。様々なクルマの個性を知りたいと考え、免許取得後国産・輸入車問わず20台以上を乗り継ぐ。車検整備を取り扱う企業に勤務していた際、メンテナンスや整備に関する技術や知識を学ぶ。趣味はドライブ、食べ歩き。現在の愛車はパサート・ヴァリアント。

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