■トヨタ、ホンダ、日産の合計でセダンが21車種、SUVは10車種足らず
ホンダがハイブリッド専用車といえる「インサイト」を復活させた。大きくなった新型インサイトは従来と異なり4ドアセダンとなっていた。世界的にSUVがムーブメントで、クルマのオーソドックスな姿といわれるセダンは少数派になりつつある。昨今の自動車市場を、そんなイメージで捉えていると、いまさらセダンで復活させるというのが、どこかズレているようにも感じてしまう。
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たしかに日本国内の販売ランキングを見ていてもセダンは目立たない。フルモデルチェンジの効果でトヨタ・クラウンが売れているのは感じるが、それ以外のモデルは目立たないような印象もある。カローラも売れているが、セダン(アクシオ)、ステーションワゴン(フィールダー)、ハッチバック(スポーツ)と3タイプの合計なので、それほどセダンの印象は強くない。じつはトヨタの分類ではプリウスはセダンだったりする部分もあるのだが……。
というわけで、国内のフルラインナップメーカーといえるトヨタ、ホンダ、日産のラインナップからセダンとSUVの車種を抜き出して数えてみると、意外な結果となった。トヨタのセダンは10車種で、SUVは6車種(うち1車種は商用車、もう1車種は未発売)。ホンダはセダン6車種、SUV2車種、日産はセダン5車種、SUV2車種といった具合に車種数でいうとセダン優勢なのである。
具体的には、トヨタがセダンと分類しているのは、アリオン、カムリ、カローラアクシオ、クラウン、センチュリー、プリウス、プリウスPHV、プレミオ、マークX、MIRAIの10車種。同じくトヨタのSUVはC-HR、ハイラックス(商用車)、ハリアー、ランドクルーザー、ランドクルーザープラド、新型RAV4となっている。
ホンダのセダンは、レジェンド、クラリティPHEV、アコード、インサイト、シビックセダン、グレイスの6車種(リース販売限定のクラリティFUEL CELLを加えれば7車種になる)。SUVはヴェゼルとCR-Vだけだ。
日産の場合は、セダンがフーガ、スカイライン、シーマ、ティアナ、シルフィで、SUVはエクストレイルとジュークの2車種となっている。
それぞれ兄弟車を別に数えていたりするので、実態より車種数が増えているキライもあるが、それでもSUVのラインナップに比べると明らかに充実している。トヨタはさておき、ホンダと日産はそれぞれ2車種しか“国内向け”のSUVはラインナップしていないのだ。SUVを選ぶオーナーは「アクティブで個性的」というイメージとは裏腹に、まだまだ選択肢は少ないのであった。
とはいえ、マツダ(CX-8、CX-5、CX-3)、スバル(アウトバック、フォレスター、XV)、三菱(アウトランダー/アウトランダーPHEV、エクリプスクロス、RVR、パジェロ)といったように、規模の小さなメーカーのほうがSUVラインナップを充実させているのも興味深い現実だ。ホンダと日産についていえば、SUVの新型モデルと投入して、ラインナップを充実させる余地はあるという風にも見えてくる。逆にいえばSUVブームといってもまだまだ多車種を展開するよりは、リソースを集中していたほうが有利な時期という判断なのかもしれない。
文:山本晋也
自動車コミュニケータ・コラムニスト
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