■日本人レジェンドライダー「MFJモーターサイクルスポーツ殿堂」入り
スズキの社員ライダーとして二輪車レースで活躍していた伊藤光夫氏が、このたび一般財団法人 日本モーターサイクルスポーツ協会(以下MFJ)が設立した「MFJモーターサイクルスポーツ殿堂」の第1回の殿堂顕彰者に選出されました。授章式は12月15日に行われます。
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伊藤光夫氏の初レースは、1959年に開催された第2回浅間火山レースの125ccクラスに出場し転倒リタイアに終わっています。1963年には、日本人としてマン島TTレース(ウルトラ・ライトウェイトクラス)で優勝した現在でも唯一のライダーとして二輪史にその名を刻んでいます。
スズキのワークスマシンRM63は、空冷2ストローク単気筒エンジンを搭載し、9段の変速機を採用しています。発生する最大出力は11psを発揮し、最高速度は150km/hに到達していました。
「MFJモーターサイクルスポーツ殿堂」は、日本のモータースポーツの歴史を後世に伝え、輝かしい実績のあった選手、関係者を顕彰する事を目的に本年より設立されました。第1回の顕彰者として、1907年から開催されている歴史あるマン島TTレースで、日本人初の優勝者である伊藤光夫氏が選考されています。
レース引退後もスズキのレース活動に携り、レース車両の開発、世界に通用する技術の向上、後の世界チャンピオンとなるケビン・シュワンツなど優秀なライダーの育成に加え、長きにわたりMFJの技術委員を務めるなど、スズキのみならず日本の二輪車のレースの普及、発展に貢献してきた事も選考理由の一つです。
今回の受章について伊藤光夫氏は、「この度突然お話を伺い、記念すべき第1回の顕彰者に選出いただいたこと、大変うれしく思っております。しかし、これは当時の担当者全員で成し遂げた事で、私個人が評価されたとは思っておりません。
TTレースへの参加を決断された二代目社長、鈴木俊三氏の先を見た英断であり、その時期に参加メンバーに選ばれ、ライダーとして起用され参加した私が優勝出来たことが、光栄であり喜びと感謝の気持ちでいっぱいです」とコメントしています。
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