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業界ニュース 2018.12.19

世界的に減少傾向のMT車 多くの車種に設定し続けるマツダとスズキの想いとは

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■需要は減りつつも、要望する声も多い「MT車」

 最近の新車モデルの多くは、自動で変速するAT仕様がほとんどで、MT仕様を設定するクルマは減少傾向です。従来モデルに設定されていても、フルモデルチェンジや大幅変更のタイミングでMT仕様が無くなることも多くなっています。

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 しかし、国内自動車メーカーのマツダとスズキでは、国内市場に展開するラインナップの多くにMT仕様を設けています。なぜ、世界的に減りつつある「MT車」を採用し続けるのでしょうか。

 最近のトランスミッションには、大きくいくつかの種類に分けることができ、『AT(オートマチックトランスミッション)』には、昔からの方式の「トルクコンバーター式」、国産車に多く搭載される「CVT」、最近の輸入車などに使われる「DCT」となります。

 一方、『MT(マニュアルトランスミッション)』は、1速、2速とシフトチェンジを自らの手や足を使って行うもので、慣れない場合エンストやスムーズな運転が難しいものです。

 慣れないと難しい操作性やAT技術の革新などにより、自動車メーカー各社は「MT仕様車」や「MTグレード」を限られたモデルにしか採用しなくなりました。

 減少する背景には、「ニーズの減少」、「技術革新」、「生産性や向上」など、ユーザーやメーカー双方の理由が存在。しかし、マツダは国内ラインナップの乗用車でCX-8を除く全車にMT仕様を採用し、同様にスズキもスポーツモデル以外の標準モデルなど多くのクルマに採用しています。

 国内モデルのSUV「CX-8」以外にMT車を設定する理由について、マツダは次のように話します。

――なぜ、MT仕様をほぼすべてのモデルに採用しているのでしょうか。

 第一にマツダとして『走る歓び』を大切にしています。走りが好きな人の多くに、MT車を好きな割合が高いことからそのようなニーズにも対応したいと、グローバルで展開するモデルには基本的に設定しているのです。

 MT車を設定する背景には、経済性を考慮したエントリーモデルに設定することが多いですが、マツダではディーゼル車やハイグレード車など経済性だけではないモデルにも採用しています。

――人気の「SUV」モデルにもMT仕様を設定する理由はなぜでしょうか。

 CX-5を例に挙げると、2012年に登場した初代「CX-5」からMT仕様を希望されるニーズがありました。しかし、近年のSUVブームのなかにおいても「SUVだとMTへのニーズが少ない」という問題など、世の中的にMT仕様が減少傾向です。マツダとしては『走りのためのSUV』という価値をどう商品化するかを検討し続け、2018年11月にクラス唯一となる6速MT車を追加発売しました。

――今後のモデルにもMT仕様は採用されるのでしょうか。

 マツダの『走る歓び』という考え方が続く限り、全車とはいかないまでも採用されていくと思います。

■スズキがMT車を採用する理由は「希望が多い」

 マツダは、ブランドメッセージともいえる『走る歓び」をベースにモデルラインナップしており、各車種の開発担当者による技術説明においても、この『走る歓び』という言葉が登場するほどです。

 一方、マツダ同様に国内販売モデルの多くにMT車をラインナップしているスズキは、MT仕様について次のように話します。

――どのようなモデルにMT車がラインナップされていますか。

 スズキでは、標準モデルやスポーツモデル、SUVなど多くのタイプにMT仕様を設定。具体的に、ジムニー/ジムニーシエラ、スイフト、アルト、ハスラー、ワゴンRなどです。車種毎に設定背景は違いますが、多くの理由として『お客様の希望が多い』という点があります。

 スポーツモデルなので、当たり前かもしれませんが「スイフトスポーツ」は、MT6割:AT4割と多くのお客様がMT車を選ばれています。

※ ※ ※

 最近では、スバルの主力SUV「フォレスター」にMT仕様が無くなったことやトヨタの新型「カローラスポーツ」にMT仕様グレードが追加されるなど、各社さまざまな販売戦略を展開しています。

 クルマ好きのなかでは、“そろそろMT車が無くなるのではないか?”などという声を聞きますが、操る楽しさを提供してくれるMT車は今後もなにかしらの形で乗る機会はありそうです。 【了】

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(くるまのニュース くるまのニュース編集部)

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みんなのコメント

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  • shi*****|2018/12/19 11:43

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    MT派としてはとてもありがたい話ですね。

    「他のメーカーが斬り捨てたものを救い上げる事で利益を生み出す」ニッチビジネスとして成立したって事なんだろう。
    未だMTが多く売れる欧州比率の高いマツダや、コストの面でMTが重宝される新興国での販売比率の高いスズキだからこそ成立しているビジネスモデルなのかも。
    逆に日本同様ATの販売台数が多い北米比率の高いSUBARUがMTを斬り捨て出したのは、採算が取れないとの判断かも知れないですね。
  • zoo*****|2018/12/19 12:20

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    遠い将来、MTは無くなってしまうと思う。
    今だからこそ、軽量MTスポーツを操って楽しむべきだと思う。
  • mar*****|2018/12/19 11:29

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    自分の車のMT比率は3%位しか無いみたいですが、設定してくれて有難いです。
    こないだ久々にレンタカーでAT乗ったら、勝手に進むのがちょっと怖かった…。

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