12月14日から16日までの3日間、中国は広東にてチューニングカーのイベント、今年で6回目を数える『All in TUNING 2018』が開催された。会場をこれまでの北京から東莞に移しての初開催。その模様をレポートしたい。
中国版オートサロンとも言える『All in TUNING』は、
第1回から北京に本社を置くイベント会社、雅森国際が手がけてきた
アフターパーツメーカーとチューニングカーが一堂に会するショー。
今回は広東省東莞市に会場を移したことに加え、
初めて中国自動車工業会との共同主催となったことが大きなトピックだ。
広東省の広州・東莞エリアにはトヨタ、ニッサン、ホンダの工場があること、
また、中国国内でチューニングやカスタムが最も盛り上がってるエリアということもあり、
『All in TUNING』が開催されることになったのはある意味、必然だったと言える。
日本でおなじみのメーカーも出展!
10万平方メートルを誇る屋内会場には、地元はもちろん、
日本から参加したチューニングメーカーもブースを出展。
北京時代はドイツ系メーカーの出展が多かったが、
昨年から中国や台湾、日本からの出展が目立ち始め、
今回は日本のメーカーが全体の4割を占めるほどだった。
また、出展ブースを大きく取り囲むように、
カスタムカーコンテスト参加のユーザー車両を展示。
数としては地元で生産されるREIZ(マークX)やフィットが多かったが、
BMW 3シリーズやポルシェ911、レクサスLS、ISがあるかと思えば、
インプレッサWRX、RX-8、GTO、R35など日本のスポーツカーもあり、
車種的にはバラエティに富んでいるという印象を受けた。
屋外イベントも盛り上がる!
そして、ドリフトの神様が登場!!
All in TUNINGのスペシャルゲストとして招待されたのが、日本…いや、世界におけるドリフトの第一人者と言える土屋圭市。
初日の午後に会場入りし、翌日に行なわれるデモランやサイン会などの打ち合わせをしたのだが、その姿をめざとく見つけた来場者によってすぐに取り囲まれ、足を運ぶ先々で“大名行列”のような様相を呈することに。
ドリフトのデモランとサイン会は2日目の午前と午後、2回が行なわれたが、サイン会には長蛇の列ができ、デモランは特設コースのフェンス沿いに観客が大挙して押し寄せるといった状況で、中国でのドリキン人気を目の当たりにした。
さらに、3日目にはカスタムカーコンテストの受賞者に楯と副賞を手渡すプレゼンテーター役も担当。受賞者たちにとっては忘れられない瞬間となったに違いない。
2020年まで広東省での開催が決定!
広東省での開催は初ながら、3日間で6万人以上の来場者があった今回のAll in TUNING。
当初は富裕層やディーラー関係者などが大半を占めていたイベントだが、回を重ねるごとにチューニング&カスタムカーのオーナーやファンが増え、今回は自動車産業が盛んな広東省での開催ということもあって、その傾向がより強まった印象を受けた。
事実、来場者やオーナーズミーティングの参加者は20~30代が圧倒的に多く、クルマそのものにはもちろん、チューニングやカスタムといった「クルマをイジること」にも興味を持っている層であることがうかがい知れた。
今回の盛況ぶりを見る限り、All in TUNINGが来年以降、さらに規模を拡大していくことは間違いなさそうだ。
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