■ナイケンの“あみぐるみ”と“羊毛フェルト”で、ヤマハのものづくりを表現
2018年10月23日、「手芸はじめました!」というツイートでバイクファンたちから大きな反響を得たのが、ヤマハwebサイト内でスタートした新規コンテンツ「あみぐるみ/羊毛フェルト」です。
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この企画は、“あみぐるみ”や“羊毛フェルト”でヤマハの世界を手作りするという試みをスタートしたもので、説明動画とレシピ(編み図・設計図)を公開。その第一弾に選ばれたのが、前二輪、後一輪の大型バイク「NIKEN(ナイケン)」です。 「NIKEN(ナイケン)」は、衝撃を吸収し接地性を高める「片持ちテレスコピックサスペンション」と、車体の傾きに同調し、フロント二輪の接地性を確保する「パラレログラムリンク」で構成。高いグリップ力と安定性を発揮し、今「転ばないバイク」に一番近いといわれているモデルです。
男性が多いバイクユーザーの間で注目を集めているヤマハの最新モデル、女性を中心に人気を集めている“あみぐるみ”と“羊毛フェルト”。マッチングの意外性とおもしろさで瞬く間に話題となり、レシピを元に手作りした作品がさまざまなSNSに投稿されています。そこで、ヤマハの担当者である三宅英典さんにバイクの“あみぐるみ”なぜやろうとしたのか、お話を聞いてみました。
――新規コンテンツを制作したキッカケを教えてください。
ヤマハ発動機で扱う製品が好きな方は、ユーザーは男性が多く、平均年齢が高い傾向にありました。Webサイトを見てくださる方も同様です。そこで、女性や若い方にも興味を持っていただきたいと考えました。いろいろ集めたデータの中で、手芸をされている女性が多いことに気づき、「手芸」をテーマに何かコンテンツを作れないか、と考えたのが最初です。
――“あみぐるみ”や“羊毛フェルト”にしたのはなぜですか?
手芸といっても裁縫や刺繍など、いろいろな種類があると思います。自分でも作れることはもちろんですが、ヤマハ発動機は「モノ」を作っているので、同じように立体のモノを手にして楽しめるようにしたい、と考えました。そこで、“あみぐるみ”や“羊毛フェルト”に着目し、日本あみぐるみ協会と日本羊毛フェルト協会に制作の協力をお願いしました。
――苦労された点はありますか?
“あみぐるみ”でも“羊毛フェルト”でも「どこまで作り込んでいいのか?」というのが、最初はわかりませんでした。実際に「NIKEN(ナイケン)」を製作しているメーカーが出すコンテンツですから、できる限り精密に作りたい、本物に近づけたい、という思いはあります。
しかし、毛糸や羊毛フェルトで作るとなると、デフォルメしなければならない部分もあります。その落としどころを見極めるのに苦労しました。作家さんと打ち合わせをしながら、途中途中で見せていただき、「もっとここを細かく再現したい」と修正をお願いしたり、「実際に作るなら、こういう形がいいですよ」とアドバイスをいただいたりと、意見交換しながら3ヶ月ほどかけて今のカタチになりました。
■好評につき、クリスマスには第二弾も登場!?
――具体的にこだわった部分はどこですか?
最初はエンジンまわりが黒いボコッとしたカタマリのように作られました。でも、実際に「NIKEN(ナイケン)」を見るとトラスフレームの形が印象的だと思うんです。フレームのメインの部分だけは最低限でも再現したいと思い、できうる限りのところで作家さんに対応していただきました。
――反響はいかがでしたか?
おかげさまで、公開した初日からツイッターなどのSNSで好意的な反響が多くて嬉しかったですね。今までwebサイトで発信した情報について語ってくださる方は、やはりバイクユーザーがほとんどだったんです。
でも、手芸コンテンツについて語ってくださる方は、女性やバイクに乗っていない方が多く、ヤマハ発動機に興味を持ってくださる方の範囲が広がったと思います。とてもいいスタートが切れたと思っています。
――第一弾とありましたが、新作の予定はありますか?
実はもうすぐ発表予定なんです。クリスマスぐらいまでには公開したいですね! 楽しみにしていてください。
※ ※ ※
今までにないヤマハのユニークなコンテンツ “あみぐるみ”と“羊毛フェルト”が今後どのように発展していくのか、注目が集まります。
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