■飲んだら乗るな! を徹底すること
年末、年始になると、忘年会、お正月、新年会とお酒を飲む機会が増える方も多いでしょう。そうなると問題となってくるのが飲酒運転です。
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2006年8月に福岡県で飲酒運転のドライバーが起こした、幼児3人が死亡する重大事故が大きな社会問題となり、その後、2007年の飲酒運転厳罰化、2009年の行政処分強化などで、飲酒運転事故は年々減少しました。
しかし、近年では下げ止まり傾向にあり、依然として飲酒運転による検挙や事故は後を絶ちません。2018年9月に元芸能人が都内で起こしたひき逃げ事件も、酒気帯び運転だったのは記憶に新しいでしょう。
現在、道路交通法では飲酒運転による行政処分と罰則を以下のように定めています。
●酒酔い運転(アルコールの影響により車両等の正常な運転ができない状態)・基礎点数35点 免許取消し:欠格期間3年 5年以下の懲役または100万円以下の罰金
●酒気帯び運転【呼気中アルコール濃度0.15mg/L以上0.25mg/L未満】・基礎点数13点 免許停止:期間90日 3年以下の懲役または50万円以下の罰金【呼気中アルコール濃度0.25mg/L以上】・基礎点数25点 免許取消し:欠格期間2年 3年以下の懲役または50万円以下の罰金
このように、酒気帯びでも即、免許停止以上の重い処分が課せられることになります。
国土交通省と警察庁は、飲酒運転の根絶に向けた取り組みを継続して行なっていますが、前述の通り、いまだに根絶には至っていません。
クルマで出かけてやむを得ずお酒を飲んでしまった場合は、クルマを置いて帰る、運転代行業者もしくは運転できる人を呼ぶ、アルコールが抜けるまで留まる、のいずれかしか選択肢はありません。すぐ近くだからとしても絶対に運転しないでください。
しかし、最後の「アルコールが抜けるまで留まる」というのが、じつは問題となります。2018年10月以降相次いだ日本航空と全日空の両グループ会社のパイロットによる飲酒問題も、乗務直前に飲酒したわけではなく、数時間前だったケースもあったといいます。
こうした問題が話題となったなか、健康総合企業のタニタが飲酒運転についての意識調査を実施。その結果を12月6日に公表しました。
■3割弱のドライバーが、お酒が抜けきっていないと思いながらクルマを運転
タニタによる調査は2018年11月9日から11月14日の6日間、全国の20歳から69歳の社用車ドライバー(社用車を運転することがある人)またはマイカー通勤者でそれぞれお酒を飲む習慣がある人(計800名)と、社員が社用車を運転することがある企業の役員・経営者(200名)を対象に「飲酒運転に関する意識調査」をインターネットリサーチで実施し、集計しています。以下はタニタが発表した調査結果になります。
※ ※ ※
お酒を飲むと、アルコールが体から抜けるまでには時間がかかり、お酒を飲みすぎると一晩寝てもアルコールが抜けきらない場合があります。
そこで、社用車ドライバー(615名)とマイカー通勤者(185名)に、『お酒を飲みすぎると一晩寝てもアルコールが抜けきらない場合があること』を知っていたか聞いたところ、社用車ドライバーでは「知っていた」が78.9%、「知らなかった」が21.1%となり、マイカー通勤者では、「知っていた」が71.9%、「知らなかった」が28.1%となりました。
“飲みすぎると一晩寝てもアルコールが抜けきらない”という問に社用車ドライバーの2割強が「知らなかった」と回答した結果になっています。
お酒を飲み過ぎても一晩寝たから大丈夫と思い、アルコールが抜けきらないままクルマを運転してしまっていたという社用車ドライバーやマイカー通勤者もいるのではないでしょうか。
アルコールが抜けるまでの時間は、体格や体質、体調などによって異なりますが、体重が65kgの人の場合、お酒を2合飲むとアルコールが抜けるまで6から7時間程度、3合飲むと9から10時間程度かかるといわれています。
それでは、社用車ドライバーやマイカー通勤者は、翌日にクルマを運転するとき、何時間前にお酒を飲み終えているのでしょうか。
社用車ドライバー(615名)とマイカー通勤者(185名)に、クルマを運転する何時間前にお酒を飲み終えることが多いかを聞いたところ、社用車ドライバーもマイカー通勤者も、最も多かったのは「12時間以上前」(社用車ドライバー24.7%、マイカー通勤者31.4%、以下同順)で、「10時間くらい前」(21.1%、16.8%)や「8時間くらい前」(20.5%、16.2%)にも回答が集まりました。また、「意識していない」といった回答は、社用車ドライバーでは11.2%、マイカー通勤者では13.0%でした。
“お酒を飲み終えるのは運転の何時間前?”という問に社用車ドライバーの1割強が「意識していない」ということでした。
クルマを運転する前日にお酒を飲み過ぎてしまったシーンについては、社用車ドライバーでは1位「会社の忘年会・新年会」、マイカー通勤者では1位「友人との飲み会」となっており、さらに自分はお酒に強いと自負している人ほど、クルマを運転する前日にお酒を飲み過ぎてしまう傾向にあるようです。
続いて、社用車ドライバー(615名)とマイカー通勤者(185名)に、お酒を飲んだ翌日の運転について聞きました。
『お酒が抜けきっていないと思いながら通勤や仕事でクルマを運転すること』はあるか聞いたところ、『ある』は、社用車ドライバーでは27.2%となりました。お酒が残っていると感じつつ、仕事中に社用車を運転したことがある社用車ドライバーは少なくないようです。一方、マイカー通勤者では『ある』は14.1%でした。
[本調査では、アルコール検知器での乗務前確認義務がある運輸業・郵便事業に従事している人は除いています。]
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朝にはクルマに乗ることがわかっていても、自分は酒に強いから大丈夫だと過信している方が多いのが浮き彫りになりました。
この調査は普段からクルマに乗る機会が多い方が対象でしたが、そうでない方でも、職場の年末最終日に忘年会があって、翌朝に帰省やレジャーでクルマに乗るというケースもあるのではないでしょうか。
一概に何時間休めば大丈夫というということは、飲酒量や個人差があるので断言できませんが、お酒を飲んだ翌日に運転の予定がある場合は、いつも以上に休息を取ることを心がけましょう。
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