■ABSが普及した今でもポンピングブレーキは必要なのか
ブレーキはクルマが走っている状態の運動エネルギーを、ブレーキパッドなどで摩擦を発生させ熱エネルギーに換えることで、クルマを減速させる装置です。
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このブレーキの扱い方で「ポンピングブレーキ」を習ったことがあるでしょうか。ポンピングブレーキは、クルマを停めようと思った時や減速させたいときに行なう断続的なブレーキ操作のことで、以前は安全性の観点から推奨されていました。
ポンピングブレーキは、ブレーキペダルを踏んだ時にタイヤがロックするのを防いで、ステアリング操作などによる回避行動をとりやすくするための運転技術です。
とくに、雪道や雨などの滑りやすい路面を走行中に、力いっぱいブレーキを踏み込んでしまうとタイヤが簡単にロックしてグリップを失ってしまい、回避行動がまったくできなくなります。
そこで、ブレーキペダルを数回に分けて踏み込むことでタイヤのロックをある程度は防ぐことができるので、ABSが普及していなかった時代には、教習所でも必ずポンピングブレーキは指導されていました。
ではABSの普及率が高まった現在でも教習所でポンピングブレーキを教えているのでしょうか。新小岩自動車学校に聞いてみたところ、「今でも教えてます。予備制動といって、自分が減速します、停まろうとしていますよと、ブレーキランプの点滅によって後続車が気づきやすいように知らせるためのものなんです」と話します。
さらに、人間の操作よりも確実な動作をするABS装着車が増えたことで、教習所での指導内容は変わったか? については、「ABS装着車の場合、万が一の際には力いっぱいブレーキペダルを踏み込む必要があることを教えてます。そうでないとABSが機能してくれませんので」(新小岩自動車学校)
■思い切りブレーキを踏むことができるドライバーは少ない
しかし危険を回避する際、実際には思い切りブレーキを踏むことができるドライバーは少ないといいます。そのため、近年では急ブレーキ時に、ペダルを踏み込む速度や量を感知して、クルマがブレーキをアシストする装置も採用されています。
数回に分けてブレーキペダルを踏み直すポンピングブレーキは、逆に危ないんじゃないかと思われる人もいるようです。踏み直している間はブレーキが効いていない空走距離が発生してしまうので、踏みっぱなしのほうがよい場合もあることは確かです。
しかしながら、前述のように後続車に追突されにくくするための合図としての意味もありますので、その点ではメリットもあります。
後続車がいるかいないか、後続車との距離を留意した上で、ブレーキの踏み方を調整できるくらいの余裕があるのが理想的な運転ではないでしょうか。
また、急増しているハイブリッド車では、ブレーキの踏み方で回生できる電力量も変わってくるようです。ですが、そればかりに気を取られていると思わぬ渋滞の原因や追突事故を起こしかねませんので、意識しすぎに注意してください。
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