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業界ニュース 2018.12.13

走りはBMW魂、思想はトヨタ シンプルを追求した新型「スープラ」の凄さとは

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■トヨタ「スープラ」とBMW「Z4」は二卵性双生児?

 トヨタの新型「スープラ(プロトタイプ)」をドライブする機会を得ました。開発プロジェクトが始まったのが2012年。ジュネーブショーで発表されたのが今年の3月、約6年という開発期間をかけて開発された、世界が期待するスポーツカーが新型「スープラ」なのです。

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 そんな「スープラ」ですが、とっても特異なスタイルで開発されたことをご存知でしょうか。「スープラ」は、トヨタのヘリテージを凝縮させたモデルではありますが、BMWとの共同開発なのです。開発陣がBMWに赴き、あるいは日本に招待し、かなり密接に開発が進められたことに疑いありません。

 トヨタが2012年に発売したスポーツカー「86」は、トヨタとスバルで共同開発したモデルです。トヨタはダイハツとコラボしたモデルも少なくありません。それは資本関係で結ばれた会社のため、それほど不自然ではないです。

 しかし、BMWとの共同開発となるとじつに興味深いです。そのために、さまざまな部分でBMWとの共用が確認できます。クルマの骨格であるプラットフォームや肝心要のエンジン、あるいはそのエンジンと連結されるトランスミッションはBMW開発だそうです。

 トランスミッションはドイツのZF製。ということは、電子制御デファレンシャルもZF製だと想像できます。走りに関する部分はBMWの影響力が強いようなのです。

 したがって、パーツを共有するBMW 新型「Z4」とは兄弟車となり、顔やスタイルは異なることから二卵性双生児という関係といえるのかもしれません。

■BMW伝家の宝刀「シルキー6」を搭載?

 搭載する直列6気筒エンジンは、「絹のように滑らかな」という意味を持つBMWの伝家の宝刀「シルキー6」だと予想できます。直列6気筒エンジンは、そもそも振動に有利で完全バランスと呼ばれており、各シリンダー内部で爆発した力を打ち消しあう構造なのです。

 排気量は3リッターであり、340PSほどを発揮するようです。パワフルでありながら、絹のように滑らかな感覚が心地いいものでした。前後重量配分は50対50で、BMWはこの数字に強く拘っています。ボディの中心に重心点を寄せることで、鋭く旋回するため、スポーツカーにとっては理想的な重量配分だと思います。

 左右輪のタイヤの間隔、つまりトレッドが十分に幅広く、それでいて、前後車輪間のホイールベースはとっても短いのが特徴。大きく股を開いて大地に仁王立ちしたように、コーナーでは抜群の安定感が得られるのがワイドトレッドのメリットです。

 それでいて、ホイールベースが短いことにより、旋回性能もシャープになります。これもまた、旋回性能を求めたからの配慮と言えます。

 重心高もスポーツカーである「86」より低いようで、これも安定感に作用するのです。新型「スープラ」は、その数字を耳にしただけで旋回性能に優れたマシンであることがわかります。

 重心が低くトレッドがワイドですから、コーナリング時の安定性が高いのです。それでいて、ホイールベースが短く、エンジンやミッションといった重量物が重心点に寄せられているから旋回性能も鋭いです。

 新型「スープラ」の開発責任者 多田氏は、「特に新しい開発手法ではありません。考えは非常にシンプルです。基本に忠実に開発しました」という言葉で新型スープラの開発姿勢を表現しました。

 最新技術を取り入れているであろうことは想像できますが、あくまで物理的な基本を熟成しただけだというのです。それが新型「スープラ」最大の魅力だと思います。

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(くるまのニュース 木下隆之)

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