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業界ニュース 2018.12.7

「スタッドレスタイヤ自動判別システム」まもなく実用化へ 冬用タイヤ規制での渋滞なくなる?

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■判別作業をスムーズにする画期的システムを開発

 冬用タイヤ規制が実施されると、決まって発生するのが判別作業による渋滞です。チェーンを履いている車は見た目や音ですぐにわかりますが、スタッドレスとノーマルタイヤはしっかりとタイヤを目で見て確認するため、判別作業には手間も時間も人手も必要です。しかし、この判別作業による手間がぐっとスムーズになる、画期的なシステムが開発されました。いったいどんなシステムなのでしょうか?

    スタッドレスとオールシーズン、冬に履くべきタイヤはどっち?

 超画期的なこのシステムは、11月28-29日に開催されたハイウェイテクノフェア2018にてお披露目されました。ハイウェイテクノフェアとは、高速道路に関わる新技術・新工法・新機材や環境技術に関する展示や紹介が行われる催しで、年に1回11月末に開催されています。

 今年も、一般ドライバーにも関連する次世代の道路標識や補修システム、サービスエリアのトイレ忘れ物検知システムなど、ユニークで斬新な新技術が多数発表されました。ここで紹介する「冬用タイヤ自動判別システム」は、西日本高速道路(NEXCO)エンジニアリング四国という、NEXCO西日本の関連会社によって開発されました。

■冬用タイヤの自動判別はどのように行われる?

「冬用タイヤ自動判別システム」は、4つのステップで冬用タイヤかどうかの判別が行われます。

●STEP1 「タイヤを撮影」 ハイビジョン相当の高解像度カメラでタイヤのトレッド面(接地面)を撮影します。

●STEP2 「トレッド面の画像処理によってタイヤを判別」 トレッド面の輝度分布から、スタッドレスタイヤの特徴である「サイプ」を検出します。サイプとは、タイヤのトレッド面に刻まれる細かい溝のことです。スタッドレスタイヤだけではなく、サマータイヤにも各部の硬さを調整するために刻まれていますが、スタッドレスタイヤのサイプは凍結路に接触する面積を増やして摩擦力を高めるために1本あたり2000-3000本のサイプが刻まれています。

 スタッドレスタイヤの場合、サイプの数も多く、またパターンも独特であることから、画像によってノーマルタイヤとの判別が可能となるのです。

●STEP3 「判別結果を通知」 モニターと無線通信によるビープ音によって判別結果が作業員に通知されます。

●STEP4 「NG結果の場合は作業員がクルマを誘導」 判別結果から、スタッドレスタイヤと判断されれば、チェッククリアでそのまま通過します。スタッドレスタイヤではないと検出されると、作業員がその車を誘導します。

■これまでと違ってどんな効果がある?

 カメラでタイヤを撮影し、画像処理による自動判別をすることで、どのような効果が生まれるのでしょうか? 開発元のNEXCOエンジニアリング四国経営企画本部に聞いてみました。

――これまでの判別方法と異なることは?

 冬用タイヤ規制が出された場合、サービスエリアや高速道路の入り口などでスタッドレスかどうか? もしくはチェーンを履いているか? などのチェックを行ってきました。

 これまでは作業員が1台1台、車を停止させてタイヤを確認していましたが、これには多くの人的コスト、長い拘束時間が必要でした。当然渋滞も発生しやすくなります。

 本システムによるチェックでは、速度30km/h以下の走行車両をカメラで撮影して自動判別するため、少ない人員でスムーズにチェックできますし、渋滞の発生も抑えることができます。

――実用化はいつ頃の予定でしょうか?

 現在、実用化に向けてのテストは最終段階に来ています。サマータイヤをスタッドレスタイヤに誤認識することは100%ないのですが、スタッドレスタイヤの判別はそこそこエラーがでます。ここを改善して実用化を目指す予定です。

■なぜ雪があまり降らない暖かい四国で開発?

 実用化され、冬用タイヤ規制が敷かれる全国の地域に普及することで、大幅な人的コスト削減、渋滞削減が実現しそうですが、開発した会社は四国の香川県高松市にあります。あまり雪が降るイメージがないのですが、なぜ四国だったのでしょうか?

「寒い地域、雪が多く降る地域の車は例年降雪シーズン前の11月終わりから12月にかけてスタッドレスに交換しますので、冬はスタッドレスが当たり前です。四国はたしかに暖かくタイヤ交換が必要になるほどの雪が降ることは少ないですが、逆に言えば雪に慣れていない、スタッドレスにも履き替えない車が多いことになります。

 そこで冬用タイヤ規制を実施した場合、チェックには時間が掛かり渋滞も多く発生することから、自動判別のニーズがあると開発に至りました。もちろん、四国以外の雪が多く降るエリアでも導入していただけると良いですね」(NEXCO西日本エンジニアリング四国営業推進本部)

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(くるまのニュース 加藤久美子)

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