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業界ニュース 2018.12.6

左右に「ぱかっ」と開く!観音開きドアの国産車5選

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2枚のドアが左右両側に「ぱかっ」と開く形式を、観音開きと呼びます。国産では初代クラウンが初めて採用した古くからある形式ですが、最近では少なくなっています。とはいえ、独特の開き方がクルマの個性を引き立てることも事実。今回は、そんな観音開きドアの国産車を紹介しましょう。文・立花義人

観音開きドアのメリット、デメリット

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バックドア(荷室用のドア)が観音開きの場合、片側ドアだけ開けることができるスペースさえあれば、荷物を取り出すことができますから、上方開きに比較して、車両後方のスペースは狭くて済みます。
また、乗員用ドアに観音開きが採用されているクルマでは、開口部を広く取ることができるため、乗員の乗り降りがしやすいといったメリットがあります。
ただし、風の影響を受けやすかったり、ドアが閉めにくいという安全上の問題もあり、採用されるクルマは、一時期よりも減ってきています。そんな観音開きドアが採用された国産車をいくつか紹介します。


トヨタ オリジン

トヨタの国内生産が累計1億台に達したことを記念し、2000年11月におよそ1,000台限定で発売されたモデルです。外観デザインのモチーフは、1955年に登場した初代クラウン。観音開きのドアは、初代クラウンの特徴でもありました。
オリジンは、”小さな高級車”というキャッチコピーを持っていたプログレをベースに、トヨタの最高級車「センチュリー」の生産ラインを受け持つ熟練したエンジニアによって、入念な組み付けを行うといった手法で生産されていました。


ホンダ エレメント

アメリカの若者向けに開発されたユニークなSUVで、2003年に逆輸入というかたちで発売されました。
10フィート(約3m5cm)のロングボード積載可能な防水性に優れた室内、使い勝手の良いシンプルな操作系のインパネ、独特の外観デザインに加え、センターピラーレス構造と観音開きのサイドアクセスドアを採用しています。
エレメントは、ビーチなどでライフセーバーがスイマーやサーファーを見守る「ライフガードステーション」をコンセプトとしてデザインされており、ドアを開いたときの開放感や、閉じたときの居心地の良さを目指して作られ、たくさんの小物入れや大きめのスイッチ類など、細かな工夫が施されています。


トヨタ FJクルーザー

2010年に日本での販売が開始されたSUVです。ランドクルーザープラドのシャシーに架装されたボディは、1960年代のFJ40型ランドクルーザーのような、丸型ヘッドライトと、楕円形グリルといったレトロな雰囲気が特徴でした。
FJクルーザーに採用される観音開きドアは、リア側が90度まで開く構造となっており、乗降性を向上させています。
水濡れに強いフロア構造や、撥水防水シートを採用したり、シフトノブやエアコンのダイヤルを大きくし、冬場、手袋をしたままでも操作しやすくするなど、アウトドアでの使いやすさを意識したデザインになっています。


マツダ RX-8

マツダのロータリーエンジンスポーツカー、RX-7の後継モデルとして2003年に発売が開始されたRX-8には、観音開きのフリースタイルドアが採用されました。
大人4人がスムーズに乗り降りできるようピラーレスとして設計されたドアは、開口部が大きく取れるため後部座席へのアクセスも容易で、かつスポーツカーとしてのスタイルや軽量化も両立しています。後部ドアを閉めてから前部ドアを閉める方式ですから、安全性にも配慮されています。


トヨタ ランドクルーザー

日本を代表するSUVのランドクルーザーは、1960年代の55型から1990年代の80系まで、長らくバックドアに観音開きを採用していました。
最初の採用は、1960年発売の40系で、ライトバンタイプに観音開きと上下開きを用意。このスタイルは、1984年発売の70系まで採用されます。
面白いのは1967年に発売されたステーションワゴン(FJ55型)で、観音開きはもちろん、ガラス窓を下げてから下側のドアを手前に引き倒すタイプと、上側は跳ね上げ、下側は観音式に開く3種類が用意されました。
そして1989年に発売された80系では、STDとGXに、左右の幅が異なる観音開きのバックドアが採用されました。



最近販売されるモデルには、採用が少ない観音開きドア。こういった個性的な装備が少なくなるのも、少し寂しい気がします。今後、再登場することはあるのでしょうか?


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文・立花義人
5歳の頃に自動車図鑑で見たアルファロメオのデザインに衝撃を受け、以降クルマに魅了される。様々なクルマの個性を知りたいと考え、免許取得後国産・輸入車問わず20台以上を乗り継ぐ。車検整備を取り扱う企業に勤務していた際、メンテナンスや整備に関する技術や知識を学ぶ。趣味はドライブ、食べ歩き。現在の愛車はパサート・ヴァリアント。

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