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業界ニュース 2018.12.5

クルマのボディ側面下にある"逆三角マーク"。これってなに?

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クルマのボディの側面、ドアの下部、スカートと呼ばれる箇所に逆三角形のマークがあることを知っていますか?車種によっては、矢印の場合もあります。普段は、それほど必要ではないマークですが、じつはとても大事な役目を担っています。このマークは、なんのためについているのでしょうか。文・吉川賢一

ボディ側面の下部、"スカート"にあるマーク

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洗車を念入りする方は、気づいていると思いますが、車体の下部、前輪と後輪の間のスカート部分に、逆三角形のマークを1つもしくは2つ見つけることができます。
このマークは、車体をジャッキで持ち上げるときの、ジャッキアップポイントの場所を示しています。逆三角形や矢印は、「この奥にポイントがありますよ」という意味です。
マークの奥をのぞき込むと、プレスラインに切り欠きがある箇所があり、そこがジャッキアップポイントになります。車載のジャッキはこの切り欠きに合わせてセットします。


ジャッキアップポイントはどれほど重要?

自動車の車体は、軽自動車でも1トン弱、普通自動車は1.5トンほど、ミニバンやSUVになると、2トンを超えるものもあります。
車体の重さを支える強度がないところにジャッキを入れると、車体やプレスラインの変形につながる可能性があります。また、ポイントが安定していないと、ジャッキが倒れ、もっと危険な状況になる可能性もあります。


ジャッキアップ時の事故例

国民生活センターに寄せられたジャッキに関する事故事例には、次のようなものがあります。
・車のタイヤ交換中にジャッキが倒れて、車と地面に身体を挟まれてしまった。
・パンク修理中に、ジャッキが車の重さに耐えられず曲がってしまった。
・車の下で車体を点検中、ジャッキが倒れてしまって、車体の底部で頭部を打撲した。
多くは打撲等で済んでいますが、なかには死亡事例もあります。特に、車の下にもぐって作業しているさなかにジャッキが倒れると、命に関わる事故につながってしまっています。


ジャッキを使用する際の注意点

普段、ジャッキアップをするのは「スタッドレスタイヤに交換するとき」もしくは「パンクしたタイヤを交換するとき」が、ほとんどではないでしょうか。そんなとき、下記のことがらに注意して作業を行ってください。
(1)クルマはなるべく水平な場所に停めて、ジャッキを安定させましょう。傾斜がある場所でジャッキを使うと、倒れたり、曲がってしまって、事故につながります。また砂利道など、ジャッキが安定しない路面も避けましょう。
(2)ジャッキアップポイントを確実に確認してジャッキを入れます。ジャッキアップポイントは、車体の重さがかかっても車体が損傷しないよう補強が施されています。
(3)ジャッキは、車載のものを使いましょう。車体の重さは、車によって違うため、ジャッキもその車にあったものが搭載されています。別の車のジャッキを使うのは、事故につながることがあります。
(4)ジャッキアップは、ジャッキを伸ばし切るような使い方をしないでください。高さが上がれば上がるほど、不安定な状態になります。
ジャッキアップ時、車体の下に身体を入れているときは、重大な事故が起こりやすくなっています。車体の下に身体を潜り込ませるような場合は、ジャッキスタンドを使って車両を固定して作業を進めましょう。


これから、冬のシーズンを迎えます。特に雪のある路面など、ジャッキをしっかり固定することができない状況では、どうしても自分でタイヤ交換をしなければならないといった場合を除いて、プロに任せるほうがベターです。
もしも自身で作業を行う場合は、水平で硬い路面など、確実にジャッキが使える環境を確保したうえで、作業を進めてください。

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