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業界ニュース 2018.12.1

最良のクラウンを探る──BMWともメルセデスとも違う境地に辿り着いた「クラウン 2.5G」をテスト!

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カモフラージュを施したクラウンが北コースと思われるサーキットを走るCMを初めて観たとき、基本国内専用車のクラウンまでニュルブルクリンクで鍛える必要があるのだろうか、と正直なところ思った。ところがそれに乗ってみると、その効果はどうやら確実にいい方向に現れているようだ。

1955年、日本のモータリゼーションの夜明けとともに出現した初代から数えて何代目になるのか知らないが、Crown Beyondのキャッチフレーズを持つ新型クラウンのなかでもベーシックなモデルといえる2.5Gを借り出し、軽井沢と千葉で開かれる2つの試乗会への足として乗ってみた。そうやって普通に使ってみるとどう感じるか、というのが今回のインプレッションの趣旨である。

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そこでまずは、某ドイツ車の試乗会の舞台である軽井沢を目指した。パワーユニットは2.5リッター直4自然吸気184ps+電気モーター143psによるハイブリッドで、6段MTモード付き電気式無段変速機を介して後輪を駆動する。

このパワートレーン、特に力強くも官能的でもないけれど、1760kgという決して軽くない車重を気持ちよく走らせる。街中はもちろんのこと、高速道路でも、アップダウンのあるワインディングロードでも、パワー不足を感じることはなかった。

では、ニュルブルクリンクで鍛えられたはずの脚の動きはどうかというと、これもいい感じだった。まず、このクラスのサルーンとしてとても重要なことだが、乗り心地がよろしい。それも街中の低速から高速道路まで、平均的にいい。

試乗車が、クラウンのなかでもホイール径が小さく、したがってバネ下重量も軽いと思われる17インチタイヤを履いていたことも乗り心地には好材料だといえるが、ボディ剛性とサスペンションの硬さ、ダンパーのセッティングなどが、巧くバランスしている印象なのだ。

では、ニュルブルクリンク仕込みのハンドリングはどうかというと、これも好印象だった。まず街中を低速で流す範囲では、ヨーロッパの同クラス車などと比べるとステアリングは中心付近の切れ味が鈍く、決してクイックな印象はない。つまり、これまでのクラウンとあまり変わらない雰囲気を感じさせるのだ。

ところが、ある程度スピードが上がってくると、つまり高速道路に乗ったり、空いたワインディングロードに入ったりしてペースを上げると、ステアリングの感触はぐっと締まった感じになり、今や4910×1800×1455mmという立派なサイズを持つクラウンのボディを、意のままに走らせられるようになる。

これまでのクラウンは、例えばスポーティなアスリートだとサスペンションは硬いけれど、必ずしも腕の立つドライバーが望むような手応えや挙動を提示してくれるわけではなかった。ところがこのクラウン、ペースを上げると、路面の状況を手に取るように伝えてくれるステアリングなど、すべての感触が好ましく感じられる。

新しい高剛性ボディと、新設計のサスペンション、それにそのセッティングがすべてうまく機能して、路面を確実に捉えている印象を与えるのである。したがって、ワインディングロードでペースを上げても危なっかしい姿勢になることはなく、ドライバーは安心感をもって、コーナーの連続を望むペースで駆け抜けていける。

同じクラウンにももっとコーナリングに特化したRSなるモデルがあるが、乗り心地などとのバランスを考えると、ドライビング好きであってもこのGモデルで充分に満足できるのではないだろうか、と感じた。それだけベーシックな部分の出来がいい、ということだろう。

しかもその感触、例えばメルセデスともBMWとも違う、トヨタ独自の、正確にはクラウン独自の境地に辿り着いたといっていい。Crown Beyond、つまり「クラウンを越えて」のキャッチフレーズは納得できると、ドライビングしてみて実感した。

だが、クラウンというとこれまで、ドライバーズカーであるよりも、誰かに運転を任せてリアシートに収まるクルマというイメージも強かった。そこで今回、試乗会の帰路などで編集スタッフにステアリングを任せて、リアシートで過ごしてみた。

そうしたら感心した。リアシートの居住性も乗り心地もすこぶる良好で、特に乗り心地など、デビュー直後に乗った新型レクサスLSの後席より明らかに快適に感じられたほどだ。これなら疲れたときなど、信頼できる誰かにステアリングを委ねて、リアシートで寛いでもいいと思ったほどだった。

ところで昨今、政治家を含むVIP諸氏が、黒塗りの大型ミニバンをショーファードリブンカーとして使う傾向が目につく。アンタは古いぜ、と言われるのを承知で書けば、あれはカッコよくない。VIPがしかるべき場所に乗りつけるのは、やっぱり黒塗りのサルーンじゃなくちゃ。そんな用途にも新しいクラウンは好適なはずだ。

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(GQ JAPAN 吉田 匠)

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