1992年、クラリオンは独自スタイルのマップナレーションシステムを開発。なんと紙地図をベースにルート設定を行うというオリジナリティあふれるモデルだった。REPORT●浜先秀彰(HAMASAKI Hideaki)
自分で入力したルートを音声でガイド
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1992年はソニー、ケンウッド、アルパイン、東芝など名だたるメーカーがGPSカーナビで業界に新参入。だがクラリオンはそれらとはまったく異なる独自のマップナレーションシステム「NAC-200(当時価格:14万8000円)」でカーナビ業界にアプローチした。
これはディスプレイを備えた本体とデジタイザーと呼ばれるボード状の機器がワンセットになっているもの。市販の紙地図をデジタイザーに張り付け、その上から走行予定ルート上の右左折する交差点をタッチペンで入力。経路はICカードに記録され、「次を左折です」など音声によってルートを案内する。
ルートは自分で決めなくてはいけないし、案内中に他のルートを走りたくなったら駐車をして入力をし直さなくてはいけない。また、GPSを使わずセンサーで自車位置を検知する自律方式のため長距離走行では誤差が生じやすく、誤差を自動補正する機能もなかった。
現代から考えれば非常に使いにくいシステムだが、運転中に画面を見なくても音声で右左折の方向を知らせてくれるナビは業界初で画期的なことだったし、ディスプレイでは進む方向や案内地点までの距離も確認ができた。本体は先進的なイメージでグッドデザイン賞も受賞。
販売的には成功はしなかったというが、このモデルで培われた技術はGPSを組み合わせて使うハイブリッド型の後継機に受け継がれた。
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