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業界ニュース 2018.11.25

和製デロリアン!? いすゞのピアッツァとはどんな車?

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およそ日本車とは思えないほどスタイリッシュなデザイン。これが本当に1980年代の日本で市販されていたのかと、訝しんでしまうであろう車がありました。その名前は「Piazza(ピアッツァ)」。和製デロリアンとも称される1台をご紹介します。文・西山昭智

デザインはジウジアーロが担当

    デロリアン、初代ゴルフなど…ジウジアーロデザインのクルマたち

一度見たら忘れられない先鋭的なスタイリングを持ついすゞの初代ピアッツァ。それもそのはず、デザインを担当したのはあのジョルジョット・ジウジアーロでした。
ジウジアーロといえばマセラティ ギブリやデ・トマソ マングスタをはじめ、数えきれないほどの名車を手がけてきたイタリアの誇る美の巨人。ちなみにピアッツァの先代モデルとなる117クーペもやはりジウジアーロが手がけていました。和製デロリアンとの異名は、両車のデザインを担当したのがジウジアーロだったということに由来しています。
いすゞ自動車からの依頼を受けたジウジアーロは、1979年のジュネーブショーにて、ピアッツァのベースとなるコンセプトカーASSO(アッソ・ディ・フィオーリ)を発表。同ショーにおいて高い評価を集めたASSOの完成されたスタイリングをなるべくそのまま残したカタチで、ピアッツァとして市販化が決定されます。


インテリアもかなり斬新

ピアッツァのボディサイズは、全長4,385mm×全幅1,675mm×全高1,300mm。3ドアのハッチバッククーペで全高が極めて低く、リトラクタブルライトを使ったフロントノーズのシャープなデザインが特徴的です。
乗車定員は4名、FRレイアウトを採用し、搭載エンジンは2.0L 直4SOHCターボをはじめ3種類をラインナップしていました。
斬新なデザインはエクステリアだけでなくインテリアも同様で、ステアリングを握ったままで、ウインカーはもちろんヘッドライトのON/OFFやワイパー操作、エアコンの温度調整などを可能にしたサテライト式コックピットを、日本車としては初めて採用しています。
ステアリングの形状も特徴的で、その前に配置される各種メーターパネルはデジタルメーター(一部のモデルのみ)を採用。同時期にジウジアーロが手がけたモデルにも、同じような意匠を見ることができます。この独特のコクピットデザインは、慣れないと操作がかなり難しく、使い勝手の面においては賛否両論さまざまでした。
ほかにも当時としては珍しい車速感応式パワーステアリングやパワーウインドウも装備していました。


さまざまなスペシャルモデルたち

ピアッツァは、1981年から1991年まで生産され、その後はジェミニをベースにした2代目モデルへと移行するのですが、その間にさまざまなスペシャルモデルが製作されています。
まず当時のいすゞがGMの傘下であったことから、GMの輸入代理店であったヤナセからピアッツァ ネロというモデルが登場。こちらは、1984年以降、ヘッドライトが輸出仕様である角目4灯になっているのが特長です。
また1985年にはドイツの誇る名門チューニングメーカーのイルムシャーがサスペンションチューンを施した”イルムシャー”というスペシャルモデルが登場。足まわり以外にもリアスポイラーがつけられていたり、通称「ヒトデ」と呼ばれる専用ホイールカバーが装備されています。
1987年には、英国ロータスのサスペンション技術を採り入れたハンドリング・バイ・ロータスが登場。ブリティッシュレーシンググリーンのスペシャルモデルは、BBSアルミホイールやバケットシートなどでレーシーな雰囲気に仕上げられていました。



1987年にはグッドデザイン賞を受賞するなど、強烈な個性を醸し出した日本車として語り継がれている初代ピアッツァ。そのデザインは21世紀を迎えた現在でもまったく色褪せていません。
当時、モーターショーで飾られていたコンセプトカーが、ほぼそのままのカタチで街中を走っている姿は、車好きにとってはたまらないものがありました。

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