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業界ニュース 2018.11.21

なぜ昔の車のヘッドライトは黄ばみと無縁だったのか?

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まもなく平成も終わろうとしていますが、思えば昭和のクルマはヘッドライトが濁ってしまうことがなかったのに、なぜか平成以降のクルマでは10年以上乗っているとヘッドライトが黄ばんだり、傷だらけになったりしています。どうして、そのような違いが生まれてしまうのだろうか。文・山本晋也

ヘッドライトが黄ばむのは樹脂が紫外線に弱いから

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それはヘッドライト表面の素材が、ガラスからポリカーボネート(樹脂)に変わったからです。
ポリカーボネートは成形の自由度が高いかわりに、紫外線の影響で黄ばんでしまいやすいのです。一応、耐紫外線を考慮したコーティングを受けていますが、ヘッドライトには走行中に細かい砂などが当たってしまうためコーティングは、はがれやすいのです。
つまり、経年劣化で樹脂製ヘッドライトは黄ばんでしまうというわけです。


旧車のヘッドライトはガラス製なので紫外線に強い

一方で、昭和の時代に使われていたガラス製ヘッドライトは、ぶつけるなどして割れない限りは、ほとんどクリアさを失いません。細かい傷にも強く、紫外線の影響も受けづらいのがガラスの特徴です。
1990年代後半にはほとんどの新車が樹脂製ヘッドライトに変わってしまいましたが、それ以前のハロゲン球が主流だった時代にはヘッドライトの表面レンズはガラス製でした。
ですから、ヘッドライトが黄ばんでしまうといった悩みは、じつは存在していなかったのです。むしろ飛び石などにより割れてしまうのを嫌って、樹脂製のヘッドライトカバーといったアクセサリーパーツが存在していたほどです。
軽商用車などは、かなり最近までどのメーカーでも同じような丸目や角型のヘッドライトを使っていましたが、それは規格品と呼ばれる共通のカタチをしたヘッドライトユニットで、いずれもガラス製のパーツでした。
ちなみに、どこでも手に入るという理由で、アメリカでは規格品のヘッドライトを使うことが1983年まで義務化されていました。そのため個性的なスタイリングを目指すにはヘッドライトを隠すことが有効で、それがリトラクタブルヘッドライトのブームにつながったという面もあります。

黄ばんだヘッドライトはケミカルできれいにできる

さて、ガラス製と異なり、10年程度で黄ばんでしまう樹脂製ヘッドライトですが、黄ばまないようにするには紫外線に当てないことがポイント。ですから、ガレージ保管された個体では、それほどヘッドライトが濁ったりしていません。
また、青空駐車では陽が当たりづらいような向きに置いておくといった配慮も、長い時間では差が出てきます。洗車時に、ゴシゴシと洗いすぎるとヘッドライト表面のコーティングが、はがれてしまうので、あまり擦らないようたっぷりの水をかけて汚れを落とすように気を付けたいものです。
それでもヘッドライトが黄ばんでしまったときには、表面を磨いて、ふたたびコーティングを施すのがベスト。各社からリリースされているケミカルを使えば、DIYでもヘッドライトを新品同様に復活させることができます。
ヘッドライトはクルマの目と評されることも多いパーツですが、目がぱっちりとクリアになれば、愛車が若返ることは請け合い。樹脂製ヘッドライトのクリーニングは、手間のわりにクルマの印象を変える効果の大きいメンテナンスです。

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