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業界ニュース 2018.11.20

STマイクロエレクトロニクス :コネクテッド・カー向けにセキュアな遠隔更新と高速車載ネットワークを実現する新しい車載用32bitマイコンを発表

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STマイクロエレクトロニクスは、最新の高性能マルチ・コアおよびマルチ・インタフェースを搭載した新しい車載用32bitマイクロコントローラ(マイコン)を発表した。同製品は、コネクテッド・カーの安全性と柔軟性を向上させるとともに、将来的な変化に対する柔軟な対応を可能にする。

 自動車の重要な機能であるパワー・トレイン、ボディ、シャーシおよびインフォテインメントは、これまで以上にソフトウェアで制御されるようになっている。これらの修正プログラムやオプション・パックなどOver-The-Air(OTA:無線通信)でセキュアに更新することで、コスト効率とユーザの利便性を向上させることが可能。最新の車載用32bitマイコンであるSPC58 Hラインは、最先端のセキュリティに加え、大容量の内蔵コード・ストレージを備えており、OTAによる主要な更新をセキュアに実行できる、業界初のゲートウェイ / ドメイン・コントローラ・チップのひとつだ。

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 STの新しいSPC58 Hラインは、3個の高性能プロセッサ・コア、1.2MB超のRAM、および強力な内蔵ペリフェラルを備えた車載用32bitマイコン「Chorusシリーズ」の新製品で、同時に複数のアプリケーションを実行できる。そのため、車載用の電子機器において、柔軟性とコスト・パフォーマンスに優れたアーキテクチャを実現することができる。また、ふたつの独立したイーサネット・ポートにより、車内のあらゆるChorusマイコン間での高速通信が可能となるため、車載機器を迅速に診断することができるほか、CAN-FDインタフェース(16チャネル)およびLINFlexインタフェース(24チャネル)を搭載しているため、複数のECU(電子制御ユニット)のゲートウェイとしても機能する。さらに、内蔵のふたつのイーサネット・インタフェースも介しているため、スマート・ゲートウェイ機能もサポートすることができる。

 STのオートモーティブ & ディスクリート・グループ、戦略 / マイクロコントローラ・ビジネス・ユニット ディレクターであるLuca Rodeschini氏は、次のようにコメントしている。「さまざまな機能がソフトウェアで制御され、柔軟で便利な先進的な機能に今まで以上にアクセスしやすくなった結果、自動車メーカーによる新車の開発、設計、販売および保守の手法は変化しています。当社の最新かつ最高性能のSPC58 Hラインは、OTAを利用でき、ギガビット速度にまで対応したデュアル・イーサネット・ポートを搭載しているため、シームレスで安全かつセキュアな最先端の車載用通信・制御プラットフォームを実現します」

 コネクテッド・カーの機能を保護し、OTAによる更新を安全に実行するため、SPC58 Hラインには非対称暗号方式に対応したハードウェア・セキュリティ・モジュール(HSM)が搭載されている。また、EVITA Fullに準拠するSPC58 Hラインは、業界をリードする攻撃防御機能や、検知および暗号化機能を実装している。

 SPC58 Hラインは、次世代のスマート・ゲートウェイおよび中央ボディ制御モジュール用としてサンプル出荷中で、バッテリ制御ユニットおよび高度運転支援システム(ADAS)用セーフティ・コントローラ向けの評価も行われている。

■ 技術情報
 クラス最高のSPC58 Hラインの新製品であるSPC58NH92xは、10MBのFlashメモリを内蔵しています。また、STの実績あるPower Architecture z4コアによるトリプル・コアのアーキテクチャ(クロック周波数200MHz、1.2MB以上の内蔵RAM)を採用しており、最高1763 CoreMarkのスコアを記録している。複数のアプリケーションを1個のマイコンで処理することや、複数のタスクを同時に実行することができるため、柔軟な開発で最適な性能が得られる。また、ASIL-Dの機能安全も実現できる。

 SPC58NH92xは、大容量Flashメモリ(10MB)を使用してコンテキスト・スイッチ機能を実行することにより、現在のアプリケーション・コードの実行中に更新プログラムをダウンロードしておき、後で安全に適用することができる。古いソフトウェアを保持し、緊急時用に旧バージョンをロールバックすることも可能。外部メモリ用の高速インタフェースとしてHyperbusとeMMC/SDIOも搭載されており、必要に応じて容量を拡張することができる。

 Chorusマイコン に搭載されているHSMは、実績あるPower Architectureをベースにしているため、設計者は広く蓄積された知見と既存の開発ツールを活用することができる。また、設定可能でスマートな低消費電力モードにより、スタンバイ時にも重要な機能を実行できるため、ハイブリッド自動車や電気自動車など、消費電力が非常に重視されるアプリケーションにおいて、効率向上と低コスト化を実現する。

 SPC58NH92xは、STの車載用32bitマイコンのポートフォリオを拡張する。車載アプリケーション向けに最適化された革新的なペリフェラルにより、シングル・コアまたはマルチ・コアのPower Architecture製品を含む車載用32bitマイコンのSPC5ファミリを増強する。

 ソフトウェア開発が容易であるSPC58 Hラインには、SPC5 Studio開発環境のほか、すぐに製品に組み込むことが可能なAUTOSAR MCALドライバ、セキュリティ・ファームウェア、およびセーフティ・ライブラリが用意されている。

 SPC58NH92xは、さまざまな構成で提供され、参考サンプル価格は約17.00ドル。現在サンプル出荷中で、2020年中頃に量産開始予定。
詳細は、www.st.com/spc58-h-line-mcus を参照。

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(MotorFan Motor Fan illustrated編集部)

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