現在位置: carview! > ニュース > 業界ニュース > 国内導入は400cc版!「ホンダCB500X」新機構の“HSTC”等で安全性と走破性を大幅アップ

ここから本文です

国内導入は400cc版!「ホンダCB500X」新機構の“HSTC”等で安全性と走破性を大幅アップ

掲載 更新
国内導入は400cc版!「ホンダCB500X」新機構の“HSTC”等で安全性と走破性を大幅アップ

イタリアのミラノで開催されたEICMA2018(ミラノショー)で世界初公開された「ホンダCB500X」。走行シーンを選ばないアドベンチャーモデル・CB500Xの中身が明らかになったのでレポートしよう。REPORT●北 秀昭(KITA Hideaki)

 世界初公開されたホンダの3台の500モデル。その中の1台、CB500Xは、スーパースポーツモデルのCBR500RやマッチョなストリートモデルのCB500Fとは趣きの異なる、フロント19インチ仕様のアドベンチャーモデルだ。

【最長航続距離270km】アディバの250ccクラスの電動スクーター「VX-1」が国内発売に!


 CB500Xの初登場は2013年。2016年には大型フューエルタンクやスプリングプリロード調整可能なフロントフォークに変更されるなどマイナーチェンジ。オフロード走行、街乗り、ロングツーリングなど、幅広いシチュエーションに対応するマルチなモデルとして人気を呼んでいる。

国内では普通自動二輪免許で乗車できるよう400ccにスケールダウンし、「CB400X」として発売中だ。今回EICMA2018では、その新型が発表されたというわけだ。


 新型CB500Xは、前モデルよりも空力に優れた外装類、LCD機器やLEDインジケーターを採用したメーター類、走行中のシフト状況も一目で確認できる「ギアポジションインジケーター」、スムーズなシフト操作やハードなシフトダウン時も安心な「アシスト/スリッパクラッチ」、ホイールのトラクションを任意に制御できる「Honda Selectable Torque Control(HSTC)」などの最新アイテムが随所に盛り込まれている。

 造形美にもこだわったエンジンは、CBR500RやCB500Fと同じ水冷4ストローク2気筒DOHC 8バルブ471cc。ヨーロッパの免許制度である「A2ライセンス」に合わせ、最高出力は35Kw(47.6ps)に設定済みだ。
 吸排気バルブを開閉させるシリンダーヘッドのロッカーアームには、摩擦抵抗を大幅に軽減させる「ローラーロッカーアーム」を採用。カムシャフトを回転させるカムチェーンは、ピンの表面をバナジウム処理して摩耗に対する耐久性を強化している。
 クランクシャフト、メインシャフト、カウンターシャフトの「三角形」の割合は、CBR1000RR Firebladeと同じエンジンのレイアウトとしたことで、マスの集中化とスポーティな走りを実現。

 吸気系と排気系は、CBR1000RR Firebladeにも採用された手法を用いて効率をアップ。また、カムシャフトの閉タイミングを5°早めることで、街中で多用する中回転域のパワーとトルク特性をアップ。ストリートでの扱いやすさを向上させているのが特徴だ。
 スムーズな排気を実現したエキゾーストシステムには、エンド部に2つの出口を設けたデュアル型の大型サイレンサーを採用。優れた静粛性と味のあるサウンドの両立に成功している。


 外観は前モデル同様、精悍でシャープなフロントマスクが印象的なアドベンチャースタイル。フロントカウル、フューエルタンク、ラジエターシュラウド、サイドカバー、シートの一体感とバランスを高めた個性的なスタイリングが特徴だ。
 今回、フロントカウルとスクリーンの形状を変更。風防性をアップさせ、ライダーにかかる負担を低減させている。

 メインフレームは直径35mmの鋼製ダイヤモンドチューブを採用。ホイールベースは1,445mmに設定し、軽快かつ安定感のある走りを実現。

 正立型のテレスコピックフロントフォークは、オフロード走行時の衝撃も確実に吸収する150mmストロークタイプを装備。リヤショックはビッグバイクにも採用の、ダブルチューブ型の5段階プリロード調整式がチョイスされている。
 フロントホイールは19インチ、リヤホイールは17インチの異径タイプを選択。前後とも軽量なアルミタイプの14本スポークタイプとし、軽快なハンドリングを獲得。タイヤはフロント110/80-19、リヤ160/60-17の各サイズに設定し、オンロード走行&オフロード走行の両方をこなすオン・オフパターンを採用している。


 ヨーロッパ仕様のカラーはグランプリレッド、マットガンパウダーブラックメタリック、パールメタロイドホワイトの3色をスタンバイ。

 今回発表された新型のCB500Xは、日本では現行モデルと同じく、ボア67mm×ストローク66.8mm=471ccから、ボア67mm×ストローク56.6mm=399ccに排気量をダウンさせ、「CB400X」としてリリースされる予定だ。


CB500Xのアクセサリー

 CB500Xには、センタースタンド、サイドウィンドデフレクター、ナックルガード、サイドウィンドデフレクター、ナックルガード、グリップヒーター、35Lトップボックス、リヤキャリア、パニア・マウンテンパニアケース、管状フェアリングプロテクターフレーム、フォグランプ、タンクバッグ、シートバッグ、ACC充電ソケット、スモークスクリーン、ホイールストライプ、タンクパッドなどのアクセサリーもラインナップ予定。

【CB500Xの主要諸元】

フレーム:スチールダイヤモンド
全長×全幅×全高:2,155mmx825mmx1,410mm
ホイールベース:1,445mm
キャスター角:27.5°
トレイル:108mm
シート高:830mm
重量:197kg
エンジン:水冷4ストローク並列2気筒DOHC 4バルブ
排気量:471cc
ボア×ストローク:67mm×66.8mm
圧縮率:10.7:1
トランスミッション:6速
最高出力:35kW(47.6ps)/8,600rpm
最大トルク:43Nm(4.38kg・m)/6,500rpm
オイル容量:3.2L
燃料システム:電子燃料噴射
燃料タンク容量:17.7L
燃料消費量:27.8km/リットル
バッテリー容量:12V/7.4AH
ACG出力:25A/2,000rpm
フロントフォーク:φ41mm正立型テレスコピック
リヤモノショックダンパー:5段階プリロード調整型
スイングアーム:スチールスクエアパイプ
ホイール:14スポーク鋳造アルミニウムタイプ
リムサイズ(フロント):19×MT2.5
リムサイズ(リヤ):17×MT4.5
タイヤ(フロント):110/80R-19M/C(オン・オフパターン)
タイヤ(リヤ):160/60R-17M/C(オン・オフパターン)
ブレーキ:ABSシステムタイプ
フロントブレーキ:φ320mm油圧ディスク(2ピストンキャリパー)
リヤブレーキ:φ240mm油圧ディスク(1ピストンキャリパー)
計測器:デジタル速度計、デジタルバーグラフタコメータ、デュアルトリッメーター、デジタル燃料レベルゲージ&燃料消費量ゲージ、デジタル時計、ギアポジションインジケーター
セキュリティシステム:HISS (Honda Intelligent Security System)
ヘッドライト:Low 4.8W・Hi 12W

こんな記事も読まれています

久々に行った『ホンダコレクションホール』は、万人が楽しめるよう博物館化していた!
久々に行った『ホンダコレクションホール』は、万人が楽しめるよう博物館化していた!
レスポンス
公道じゃよくてもサーキットじゃ危険! 他人にも被害を及ぼすNGなカスタムパーツ8選
公道じゃよくてもサーキットじゃ危険! 他人にも被害を及ぼすNGなカスタムパーツ8選
WEB CARTOP
これは歴代最高のデキじゃないか? ブランド自体も忘れ去られ気味なランチアの新型イプシロンのデザインをプロが徹底チェック
これは歴代最高のデキじゃないか? ブランド自体も忘れ去られ気味なランチアの新型イプシロンのデザインをプロが徹底チェック
WEB CARTOP
軽の「スポーティハッチバック」登場!? イケてる「ミライース」なぜ出来た? ダイハツだから出来るコトとは
軽の「スポーティハッチバック」登場!? イケてる「ミライース」なぜ出来た? ダイハツだから出来るコトとは
くるまのニュース
アメリカンスポーツカーの代表格「シボレー・コルベット」に2つの限定モデル登場! 伝統と魂を表現した右ハンドル仕様
アメリカンスポーツカーの代表格「シボレー・コルベット」に2つの限定モデル登場! 伝統と魂を表現した右ハンドル仕様
VAGUE
『トヨタ・セリカ(ST162型)』“非4WD”のグループAセリカ【忘れがたき銘車たち】
『トヨタ・セリカ(ST162型)』“非4WD”のグループAセリカ【忘れがたき銘車たち】
AUTOSPORT web
フォルヴィア 新世代77GHzレーダーセンサーはあらゆるADASプラットフォームにに対応
フォルヴィア 新世代77GHzレーダーセンサーはあらゆるADASプラットフォームにに対応
Auto Prove
マルケス兄弟、新たにアウディとスポンサー契約を締結。同グループのドゥカティ販売増にもつながる?
マルケス兄弟、新たにアウディとスポンサー契約を締結。同グループのドゥカティ販売増にもつながる?
motorsport.com 日本版
アウディ、新型BEV「Audi Q6 e-tron」をワールドプレミア ポルシェと共同開発したPPEの初の量産モデル
アウディ、新型BEV「Audi Q6 e-tron」をワールドプレミア ポルシェと共同開発したPPEの初の量産モデル
月刊自家用車WEB
イカツいボディに可愛い丸目4灯!「YPY30セドリック・パトロールカー」【魅惑の自動車カタログ・レミニセンス】第40回
イカツいボディに可愛い丸目4灯!「YPY30セドリック・パトロールカー」【魅惑の自動車カタログ・レミニセンス】第40回
LE VOLANT CARSMEET WEB
フォーミュラEが新たにマニュファクチャラー・トロフィーの導入を発表。今季シーズン10より導入開始
フォーミュラEが新たにマニュファクチャラー・トロフィーの導入を発表。今季シーズン10より導入開始
AUTOSPORT web
“ファースト・ランボルギーニ”「350GT」、デビューからなんと60年を経てジュネーブで復活!
“ファースト・ランボルギーニ”「350GT」、デビューからなんと60年を経てジュネーブで復活!
LE VOLANT CARSMEET WEB
マツダ 参加型モータースポーツの活動計画を発表
マツダ 参加型モータースポーツの活動計画を発表
Auto Prove
今年のウイリアムズF1はポテンシャル充分! アルボン、開幕2戦で無得点も「マシンからタイムを引き出せるはず」
今年のウイリアムズF1はポテンシャル充分! アルボン、開幕2戦で無得点も「マシンからタイムを引き出せるはず」
motorsport.com 日本版
ネクサスからカワサキ ZX-6R(24-)用カスタムパーツ4アイテムが登場!
ネクサスからカワサキ ZX-6R(24-)用カスタムパーツ4アイテムが登場!
バイクブロス
SCSKとトヨタコネクティッド、東南アジアで協業開始
SCSKとトヨタコネクティッド、東南アジアで協業開始
レスポンス
GMジャパン、コルベットに限定車2種を発売
GMジャパン、コルベットに限定車2種を発売
日刊自動車新聞
ボルボが新型EV建機『EC230エレクトリック』を日本導入へ
ボルボが新型EV建機『EC230エレクトリック』を日本導入へ
レスポンス

みんなのコメント

この記事にはまだコメントがありません。
この記事に対するあなたの意見や感想を投稿しませんか?

この記事に出てきたクルマ

新車価格(税込)

677.3698.3万円

新車見積りスタート

中古車本体価格

428.0726.0万円

中古車を検索
ヨーロッパの車買取相場を調べる

査定を依頼する

メーカー
モデル
年式
走行距離

おすすめのニュース

愛車管理はマイカーページで!

登録してお得なクーポンを獲得しよう

マイカー登録をする

おすすめのニュース

おすすめをもっと見る

この記事に出てきたクルマ

新車価格(税込)

677.3698.3万円

新車見積りスタート

中古車本体価格

428.0726.0万円

中古車を検索

あなたにおすすめのサービス

メーカー
モデル
年式
走行距離(km)

新車見積りサービス

店舗に行かずにお家でカンタン新車見積り。まずはネットで地域や希望車種を入力!

新車見積りサービス
都道府県
市区町村