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業界ニュース 2018.11.12

【ベスパ プリマベーラ125 試乗】気分は「工藤ちゃん」!? 生活を彩るロマンの1台…青木タカオ

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◆原2スクーターにもロマンを

原付2種スクーター(原2)が便利で経済性に優れるのは、いろいろなメディアでアピールされているので、なんとなく伝わっているかと思う。

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排気量125ccまでのオートマ車に乗れるAT小型限定普通二輪免許が、教習所で最短2日間で取れるとか、原付1種(50cc)のような30km/hの速度制限や二段階右折などをしなくて済むなど、たしかに魅力的だ。維持費が安いのもいい。

ただし愛車として所有するには、便利で機能的なだけでは正直なところ物足りない。乗り物好きの場合、プラスアルファのロマンであったり、世界観が必要だったりするから厄介なのだ。

たとえば、『ルパン三世 カリオストロの城』(1979年公開)でルパンが乗る『フィアット500』であったり、『トップガン』(1986年公開)の主人公マーヴェリックことトム・クルーズが走らせた『GPZ900R Ninja』など、オーナーとなる人は映画やテレビなどに影響された人が少なくない。

原2スクーターで、そういったモデルはあるのだろうか…!? 答えはイエス、ベスパがあるではないかっ!!

映画「ローマの休日」(1953年公開)で、名女優オードリー・ヘップバーン扮するアン王女が、ローマを散策したコロンと丸い形の可愛いスクーターはベスパだったし、テレビドラマ「探偵物語」(1979年~80年)では工藤ちゃん(松田優作)の愛車がそうだ。

◆伝統と革新が融合し、ベスパはいまなお健在

しかし、ベスパって今でも買えるのだろうか。そもそもベスパって、どんなスクーターなのか……!?

ベスパはイタリアのブランドで、誕生したのは1946年。飛行機や鉄道の車両を製作していたピアッジオ社によって開発され、なんと現在もピアッジオによって販売され、ニューモデルも定期的にデビューしている。

そして1968年に発表され、今年で50周年の節目を迎えているロングセラーモデルが「Primavera(プリマベーラ)」だ。もちろん半世紀の間に、エンジンや車体は進化と熟成を繰り返し、いま売られている『プリマベーラ125ABS』は装備も走りも現代的だから、安心して乗れる。車名にあるように、ABSブレーキだって備わっているのだ。

とはいえ、ベスパは伝統を重んじ、嬉しいことにスタイルは往年の姿のまま。銀幕やブラウン管テレビで憧れの眼差しで見た、誰が見てもベスパだとひと目で分かるフォルムを残してくれている。

そしてベスパの大きな特徴は、スチールモノコックボディとしていることで、一般的なパイプフレームの車体と比較すると軽量で剛性が高いという利点を持つ。フロントホイールが片持ち式なのもベスパならではで、スチールモノコックボディともども最新モデルでもこれらを踏襲。新デザインの12インチアロイホイールは、かつての5本スポークにインスパイアされたもので、クラシックな車体によく似合う。

細部を見ても、ヘッドランプはオーソドックスな丸型で、トリムリングのクロムメッキは高級感があっていい。それでいて、安全性の高い高輝度LEDを採用し、先進技術を伝統のスタイルに融合させている。シートもビンテージな色合いや形状としながら、新しい縫合や表皮、クッションを採用し、丈夫で座り心地が良い。シート下にはトランクスペースを設け、ボタンを押せば電動でオープンする便利さである。

◆現代的な走りで、性能も合格点

肝心な走りはどうか…。エンジンはセルスターターボタンを押せば、一発で始動。アン王女や工藤ちゃんのベスパは2ストロークエンジンを搭載し、始動はキックだったが、『プリマベーラ125ABS』はクリーンでエコな4ストエンジンを搭載。ちなみに、とことんこだわりたい人のために、2ストエンジンを今なお積む『PX125』も新車で買えることを報告しておこう。

『プリマベーラ125ABS』で街に出掛けると、気分がいいのはなぜだろう。歩行者やクルマのドライバーからの視線も、なんだか優しい気がする。「あっ、ベスパだ!」って、みんなが見てくれる気がするのは、自意識過剰だろうか。乗る格好も少しオシャレにしないといけないと思うし、運転も乱暴ではいけないと自らを律する。ベスパはそんな乗り物だ。

アイドリングで停止していると、空冷単気筒SOHC3バルブが小刻みに震えて、まるで2スト時代のようなムード。先進的になって味気ないと言われないよう、最新モデルもテイスティなところを失っていない。振動は走り出すとすぐに収まって気にならなくなる。通勤快速の座を争う国産モデルのような強力なダッシュはないものの、加速でもたつくようなことは決してなく、性能的にも満足がいくはずだ。

日常の足として機能し、そして自分の個性をアピールする相棒となって愛着も沸きそう。なによりもその姿は美しく、見ていて飽きない。自分の家に1台あったら、暮らしが華やかになりそうだ。もし突然、妻のいる自宅に乗って帰っても、『プリマベーラ125ABS』なら歓迎されるだろう。

■5つ星評価

パワーソース:★★★

フットワーク:★★★★

コンフォート:★★★★

足着き:★★★★

オススメ度:★★★★

青木タカオ|モーターサイクルジャーナリスト

バイク専門誌編集部員を経て、二輪ジャーナリストに転身。自らのモトクロスレース活動や、多くの専門誌への試乗インプレッション寄稿で得た経験をもとにした独自の視点とともに、ビギナーの目線に絶えず立ち返ってわかりやすく解説。休日にバイクを楽しむ等身大のライダーそのものの感覚が幅広く支持され、現在多数のバイク専門誌、一般総合誌、WEBメディアで執筆中。バイク関連著書もある。

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