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業界ニュース 2018.11.11

カスタムバイクをもっと身近に──見た目はレトロでも中身は最新なマットモーターサイクルズが日本初登場

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マットモーターサイクルズとは聞きなれないブランド名だが、カスタムシーンにおいては相当有名な存在だ。ハーレーやインディアン、トライアンフ等を顧客の要望に合わせながら制作する、いわゆるカスタムするのが彼らの本業。しかし世界中にある、他の似たようなカスタムショップとは一線を画するセンスと実力により人気を博している。

そんなマットモーターサイクルズではあるが、カスタムバイクをもっと幅広い層に、適正な価格で本物を! という彼らの想いを具体化したのが今回、発表された小排気量のマシンたちだ。

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日本では来春から発売予定。現在はディーラーの準備等が行われている真っ最中だが、そんななか、先行して試乗する機会に恵まれたのでレポートしたい。

マットモーターサイクルズが来春から発売するのは、250クラスの4モデルと125クラスの8モデル。計12モデルと、多くのマシンをラインナップするが、基本的にはカラーリングやシート、タイヤチョイス等の小変更による違いで、基本骨格はそれぞれのクラスで同じものだ。

その中でマットグリーンのカラーリングがワイルドな「HILTS250」をテスト。幅広のハンドルバーとフラットなシート、そして小ぶりな燃料タンクに前後のショートフェンダー、さらにはブロックタイヤを装着していることもあり、最近流行のスクランブラー的なスタイリングとなっているが、そこから一歩進んだ、潔いともいえるカスタムマシン的なルックスが非常に魅力的である。

しかし、カスタムマシンというものは乗り易いマシンに仕上がっていることは稀である。見た目はいいが、実は着心地はそれほど快適でない革ジャンみたいな存在とでもいえるか。

しかし、HILTS250はカスタムバイクらしい個性を感じさせつつも、取っつきにくさや走ることに手こずるようなマニアックさが皆無である。それは、単なるショップレベルのカスタムではなく、メーカーとしての責任と自覚があるからかもしれない。同時にベースマシンにスズキのST250を選択していることも大きな要因だろう。

とはいえ、「えっ? そうだったのか!」と思わせるほど、スズキST250とはまるで別物の雰囲気を得ることに成功している。

ST250のエンジンはもともとトルクが厚めで、吹け上りにも優しい心地良さがあるのだが、エギゾーストを変更したことや車重を軽くしたことにより、想像以上にトルキーでパワフルな印象だ。エギゾーストノートにも物足りなさはなく、騒々し過ぎることのないちょうどいいレベルで、アクセルを開けていく楽しさがある。

100km/h以上でもストレスなく走れるが、鼓動感や操作感が気持ち良いのは80km/hあたりまで。すなわち、市街地や田舎の農道のようなシチュエーションで乗るのが抜群に気持ちいいのである。車体は軽くコンパクトで、どんな場所でも走れそうな軽快性がある。ただし、このHILTSは前後にブロックタイヤを装着しているので無理は禁物だ。

乗り心地をもっとよく、さらにより高いコーナーリング性能を求めるのであればタイヤの換装が必要だ。あるいはオンロードタイヤを装着する250クラスの別モデルとなる兄弟車を選択するのもありだろう。

また、同社では同じコンセプトでスズキGN125をベースにした125ccクラスのマシンもラインナップしており、こちらも非常に魅力的である。

20年近く前に都心部で流行した250ccのシングルマシンを中心としたムーブメントでは、自由でおしゃれなマシンも多かったものの、スタイルを重視し過ぎて、リアタイヤを支えるスイングアームを延長するなど、走りの性能に疑問符が付くマシンが少なくなかった。また、製作レベルが低いために長く乗れないマシンもあった。

マットモーターサイクルズのマシンは、同じようにおしゃれな雰囲気であるうえに、確かな技術でマシンを製作している。確かなベースマシンの選択とともにABSを標準装備し、ユーロ4に適合するなど信頼性を高めている。

バイクに興味のない人たちにもその素晴らしさを正当に評価してもらえる可能性が感じられるマシンとなっているのだ。

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(GQ JAPAN 鈴木大五郎)

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