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ポルシェ 新型「911」の過酷なテストをキャッチ 過酷な環境下でも走行できるとアピールか

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ポルシェ 新型「911」の過酷なテストをキャッチ 過酷な環境下でも走行できるとアピールか

■気温差85℃の環境を行き来する過酷なテスト

 2019年にヨーロッパで発売予定の新型ポルシェ「911」が開発の最終段階に入り、世界各国の過酷な環境下で走行テストを行なっていると報じられました。

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 タイプ「992」に予定される新型「911」は、第8世代になります。現行モデルの「911」(タイプ991)は2011年に発売され、2015年のマイナーチェンジでは一部のモデルを除き全車ターボエンジンに換装されました。来年発売予定のタイプ「992」も現行モデルを踏襲する形で、全車ターボエンジンになるようです。

 この新型「911」はすでに開発段階は大詰めとなっており、世界各地でプロトタイプによる走行テストを行なっているようです。テスト走行のルートとしては猛暑地、極寒地、渋滞する大都市の一般道、4000m級の高地、サーキットなどとなっています。

 猛暑地と極寒地の気温差は85℃にもなるようで、こうした過酷な環境下でのテストで、クルマが正常に機能するかということが目的です。ほかのメーカーも同様なテストを行なっていますが、限られたモデルに限定され、通常は各メーカーの研究所にある過酷な条件を再現した室内で行なうのが一般的です。

 中東の湾岸諸国や米国のデス・バレーなどの暑い国では、空調、熱管理、およびエンジンの動作が50℃までの温度で機能テストに合格しなければならず、フィンランドのマイナス35℃の気温では、エンジンが冷えた状態からのコールドスタート、暖房と空調、ハンドリングとブレーキのほか、走行に関連する制御システムの応答速度などがテストされます。

 ヨーロッパの北極圏地域の山道では、スポーツカーのテストに最適な条件となっていますが、耐久走行テストは中国の道路や、ドイツの「ニュルブルクリンク」などのサーキットで行なっているようです。これは、その国の典型的な交通構造を走って、特性が非常に異なる燃料に対しても確実に作動することを証明する目的もあるようです。

 ポルシェでは、この非合理的に思えるテストを行なうことで、世界のすべての地域を旅することができるように性能を保証するとしています。

 また、新型「911」のテスト状況の公表を受け、プロダクトマネージャーであるAndreas Probstle氏は「その卓越したパフォーマンスに加えて、911は日常の使用に適しています」とコメントしました。

 具体的な発表時期はまだ公表されていませんが、ポルシェは2018年11月末から米国で開催されるロサンゼルス・モーターショーで新型「911」を初披露目するのではと噂されています。

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