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業界ニュース 2018.11.5

卵型がアイデンティティ!? トヨタ エスティマが愛される4つの理由

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1990年から現在まで、大きなコンセプト変更もなく、人気を維持し続けているエスティマ。「天才タマゴ」のキャッチコピーで販売が開始された初代は、それまでのミニバンの設計を根底から覆す、パッケージとスタイリングが魅力でした。それから30年近く、エスティマがいまなお愛される理由を、4つ紹介していきます。文・赤井福

卵型という独創的な形

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ミニバン人気のなかで、色褪せることなく輝き続けるエスティマは、1990年に産声を上げました。現在の駆動方式とは違うMRレイアウトを採用し、搭載角度を工夫してエンジンを床下にレイアウトし、低床低重心のクルマを作りました。
それまで多人数乗車のワゴンタイプのクルマは、箱型が主流であり、乗用車ライクで多人数乗車可能なパッケージは、世間に衝撃を与えました。
その後、駆動方式はFFが基本になりましたが、エスティマの代名詞であり卵型の愛らしく丸みを帯びたトゲのないデザインは、いまなおエスティマが愛される理由のひとつといえるでしょう。


ワゴンでもバンでもセダンでもない?

現在でこそ、ミニバンというカテゴリーが確立していますが、発表当時、エスティマを区分するカテゴリーはなかったように思います。
ワゴンでもトールバンでもなく、それでいて多人数乗車が可能。また、低床でできるだけ全高を抑えるとともに、広大な室内スペースを作り出しながら、卵型のボディ形状でCD値をできるだけ下げて燃費を改善、さらには走行安定性も上げていったエスティマは、後のミニバン設計に大きな影響を与えました。


新型が新型らしくない、古さを感じないデザイン

エスティマは2度のフルモデルチェンジを行い、現在の3代目となってからも3度ものマイナーチェンジを施しています。初代モデルから現在まで大きく変化したのは、MRレイアウトがオーソドックスなFFレイアウトに変わった程度で、一目見ればエスティマとわかるデザインは踏襲されています。
特に知らない人から見れば、2代目と3代目の見極めが難しく感じるほど、基本デザインは色褪せていません。流石にインパネなどの内装に古さを感じる部分はあるものの、美しい曲線を描き続けるデザインは、現代にも通用するものです。
新型車のみならず、中古車市場でもエスティマが人気の理由は、このように古さを感じない点もあるのでしょう。


ミニバンを先駆した尊敬すべきクルマ

エスティマという名前は、英語のエスティマブル(尊敬すべき)という単語からとっています。
私が営業マン時代にエスティマを販売していて感じたことは、エスティマに乗る人は、ずっとエスティマを選び続けるということです。より上級なアルファード/ヴェルファイアに気持ちが揺れることもなく、コンパクトミニバンには見向きもせず、愚直にエスティマを追い続けていました。
これはエスティマが単なるクルマではなく、生活の一部であり欠かせない道具であることに他なりません。他のミニバンに先駆けて燃費に目を向けたハイブリッドを搭載し、ウェルキャブと呼ばれる福祉車両もラインナップしているエスティマは、みんなのかゆいところに手が届く、手放すことのできない存在となっています。
能力の高いユーティリティプレイヤーであるエスティマは、多くのクルマから尊敬される地位に君臨しているのです。



何度もモデル末期が噂されながら、いまなお販売が継続されているエスティマは、トヨタひいては日本の自動車史にとっても、重要や役割をはたしたモデルでした。独創的なエスティマという存在が、この後も消えることなく続いていってほしいものです。


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文・赤井福
大学卒業後、金融業に従事。その後、6年間レクサスの営業マンとして自動車販売の現場に従事する。若者のクルマ離れを危惧し、ライターとしてクルマの楽しさを伝え、ネット上での情報発信を行っている。

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