現在位置: carview! > ニュース > 業界ニュース > 【試乗】MINI クーパーS コンバーチブルは2018年5月の改良で大きな進化を遂げていた

ここから本文です

【試乗】MINI クーパーS コンバーチブルは2018年5月の改良で大きな進化を遂げていた

掲載 更新
【試乗】MINI クーパーS コンバーチブルは2018年5月の改良で大きな進化を遂げていた

2018年5月に内外装を一新して登場したMINI3ドア、5ドア、コンバーチブル。今回は新型MINI クーパーS コンバーチブルに試乗したが、MINI初となるDCTの採用やコネクテッド機能の強化など予想以上に大きな進化を遂げていた。(Motor Magazine 2018年8月号より)

外観の変更点は多くないが、内容は大きく変わっている

ポルシェマカンが大幅改良で人気に火がつきそう!

2014年にデビューした3代目MINIがマイナーチェンジを受けてさらに魅力を増したと話題になっている。2018年5月に改良されたのは、小型モデル用プラットフォームULK1を採用した3ドア/5ドア、そしてコンバーチブルの3ボディである。

外観上の変更は多くない。ヘッドライトを囲んでいるLEDのデイライトが半円から完全なリングになったのと、テールランプ内のグラフィックにユニオンジャックがあしらわれたのが最大の識別点だ。

インテリアでは、従来ではシフトレバー基部のリングを回して切り替えたグリーン/スポーツのドライブモードスイッチが、センターコンソールのトグルスイッチとなったほか、ATはシフトバイワイヤーとなってノブ形状も変わっている。

コネクテッド機能の強化も今回の改良のポイント。i-Phoneで車外からドアロック操作などができるMINIコネクテッドアプリの他、車載の通信モジュールを備えネット検索を行うMINIオンラインやMINI SOSコールなど多くの機能が加わり、その中核となるインパネ中央の8.8インチディスプレイはタッチスクリーン式となった。

走りに関するメカニズムにも若干の変更があった。まず、今回は試乗できなかったのだが、ベースモデルであるONEの3気筒エンジンが、102psの出力はそのままに、排気量を1.2Lから1.5Lへと拡大し、これに伴いトルクも10Nmアップの190Nmとなった。その他のエンジン展開やスペックに変更はないが、ガソリン車のトランスミッションが従来のトルクコンバーター式6速ATから7速DCTとなった。ディーゼルは6速ATのままである。

MINI初採用となるDCTは滑らかな変速が特徴

というわけなので、走り味が異なるとしたら、このDCT化が最大のポイントとなりそうだ。そこでさっそくMINIクーパーSコンバーチブルで走り出してみた。

クラッチの締結が機械まかせとなるDCTは、微低速域の微妙なアクセルワークでギクシャク感が出ることもあるが、MINIが初採用したこのDCTはそのあたりのチューニングを入念に行ったようで、かなり意地悪な走り方をしても滑らかさを崩すことはなかった。ただし、そのせいか、アップ/ダウンともにシフト時のフィーリングがどこかヌルリとした感覚で、DCTらしいダイレクト感には少し欠ける気がした。

今回は足まわりなどの改良情報はないのだが、初期モデルと比べると乗り味は確実に熟成が進んでいる。大きな開口部を持つコンバーチブルなのにボディは実にしっかりしており、大きな入力が入ってもバタ付きや妙な余韻を感じることがまったくない。

足がしなやかに動き乗り心地も上質。ハンドリングは初期応答がシャープでキビキビ。コーナリング中の姿勢はフラットで安定感が高いため、192psの出力を存分に引き出して楽しめた。(文:石川芳雄)

MINI クーパーS コンバーチブル 主要諸元

●全長×全幅×全高=3860×1725×1415mm ●ホイールベース=2495mm ●車両重量=1370kg ●エンジン=直4DOHCターボ ●排気量=1998cc ●最高出力=192ps/5000rpm ●最大トルク=280Nm/1350-4600rpm ●トランスミッション=7速DCT ●駆動方式=FF ●車両価格=425万円

[ アルバムはオリジナルサイトでご覧ください ]

関連タグ

こんな記事も読まれています

スズキ「“超凄い”ソリオ」実車展示! 高機能レーダー多数搭載! “自動で走る“機能搭載の「ハイトワゴン」運行の理由とは
スズキ「“超凄い”ソリオ」実車展示! 高機能レーダー多数搭載! “自動で走る“機能搭載の「ハイトワゴン」運行の理由とは
くるまのニュース
全くもって一貫性がない……! ペナルティに泣くアストンマーティン、F1の裁定に不満タラタラ「アロンソとストロールに厳しい」
全くもって一貫性がない……! ペナルティに泣くアストンマーティン、F1の裁定に不満タラタラ「アロンソとストロールに厳しい」
motorsport.com 日本版
本誌執筆陣がオススメするいま注目のモデルをピックアップ!「このクルマ、間違いないです!」ル・ボラン2024年6月号、本日発売!!
本誌執筆陣がオススメするいま注目のモデルをピックアップ!「このクルマ、間違いないです!」ル・ボラン2024年6月号、本日発売!!
LE VOLANT CARSMEET WEB
トヨタ、北京モーターショー2024で、バッテリーEVの新型モデル「bZ3C」「bZ3X」を世界初公開
トヨタ、北京モーターショー2024で、バッテリーEVの新型モデル「bZ3C」「bZ3X」を世界初公開
月刊自家用車WEB
三菱ふそうが「ジャパントラックショー2024」に出展! 新型モデル「スーパーグレート」特別仕様車や新型「eCanter」キャリアカー展示
三菱ふそうが「ジャパントラックショー2024」に出展! 新型モデル「スーパーグレート」特別仕様車や新型「eCanter」キャリアカー展示
くるまのニュース
【バイク版ナビ】「MOTTO GO」プレリリース版が公開!カーナビの名門パイオニアが7月提供予定サービスを先取り体験だ!  
【バイク版ナビ】「MOTTO GO」プレリリース版が公開!カーナビの名門パイオニアが7月提供予定サービスを先取り体験だ!  
モーサイ
「ご当地ほりにし」国内2県で新たな地域限定ラベルが登場!
「ご当地ほりにし」国内2県で新たな地域限定ラベルが登場!
バイクブロス
フィアット500に、1.2Lエンジンを搭載する新グレード「1.2 Dolcevita」を設定
フィアット500に、1.2Lエンジンを搭載する新グレード「1.2 Dolcevita」を設定
月刊自家用車WEB
「アップガレージ青森三沢店」が5/12にプレオープン!
「アップガレージ青森三沢店」が5/12にプレオープン!
バイクブロス
トーヨータイヤ、EV専用を含む小型トラック向けに2種類の新製品
トーヨータイヤ、EV専用を含む小型トラック向けに2種類の新製品
日刊自動車新聞
トヨタ新型「カローラ“クロス”」発表! 「レクサス」級にカッコイイ「斬新フェイス」へ刷新! 新型「コンパクトSUV」約494万円から ブラジルに登場
トヨタ新型「カローラ“クロス”」発表! 「レクサス」級にカッコイイ「斬新フェイス」へ刷新! 新型「コンパクトSUV」約494万円から ブラジルに登場
くるまのニュース
ついに登場 メルセデス・ベンツ新型「Gクラス」世界初公開! 初の電気駆動Gクラス「G580」は“その場で旋回”できる機能を搭載!?
ついに登場 メルセデス・ベンツ新型「Gクラス」世界初公開! 初の電気駆動Gクラス「G580」は“その場で旋回”できる機能を搭載!?
VAGUE
ラウル・フェルナンデス、ヘレステストで最新型アプリリアMotoGPマシン初ライド。直前のスペインGPでは昨年型使用
ラウル・フェルナンデス、ヘレステストで最新型アプリリアMotoGPマシン初ライド。直前のスペインGPでは昨年型使用
motorsport.com 日本版
香りや消臭力を3段階で調整可能!P&Gが車内用の「ファブリーズ」を12年ぶりに改良
香りや消臭力を3段階で調整可能!P&Gが車内用の「ファブリーズ」を12年ぶりに改良
@DIME
海洋マイクロプラスチックを回収するスズキの船外機
海洋マイクロプラスチックを回収するスズキの船外機
バイクのニュース
ランボルギーニPHEV第二弾はウルス!「SE」が見せつけるスーパーSUVとしての格
ランボルギーニPHEV第二弾はウルス!「SE」が見せつけるスーパーSUVとしての格
Webモーターマガジン
三菱 デリカミニ【1分で読める国産車解説/2024年最新版】
三菱 デリカミニ【1分で読める国産車解説/2024年最新版】
Webモーターマガジン
ミラーとタイヤとホイールをとことん突き詰めたら600kmオーバー! アウディEV史上最長の航続距離を実現するパッケージが登場
ミラーとタイヤとホイールをとことん突き詰めたら600kmオーバー! アウディEV史上最長の航続距離を実現するパッケージが登場
THE EV TIMES

みんなのコメント

この記事にはまだコメントがありません。
この記事に対するあなたの意見や感想を投稿しませんか?

この記事に出てきたクルマ

新車価格(税込)

298.0490.0万円

新車見積りスタート

中古車本体価格

0.0800.0万円

中古車を検索
MINIの車買取相場を調べる

査定を依頼する

メーカー
モデル
年式
走行距離

おすすめのニュース

愛車管理はマイカーページで!

登録してお得なクーポンを獲得しよう

マイカー登録をする

おすすめのニュース

おすすめをもっと見る

この記事に出てきたクルマ

新車価格(税込)

298.0490.0万円

新車見積りスタート

中古車本体価格

0.0800.0万円

中古車を検索

あなたにおすすめのサービス

メーカー
モデル
年式
走行距離(km)

新車見積りサービス

店舗に行かずにお家でカンタン新車見積り。まずはネットで地域や希望車種を入力!

新車見積りサービス
都道府県
市区町村