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業界ニュース 2018.11.5

ホンダは新型CR-V好調も来春発売のトヨタ新型RAV4に戦々恐々… 復活SUVの2台は早くも火花

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■発売前から火花散らす「ホンダ vs トヨタ」の復活SUV

 新型CR-Vの日本でのヒットは、ホンダにとっては間違いなく胸をなで下ろす状況であるに違いありません。月販目標台数1200台のところを、わずか2か月で6000台以上の受注を達成したからです。

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 2年前、ホンダは国内での不振を理由に、CR-Vの販売を打ち切りました。世界戦略車であるCR-Vは、その後も6代目(現行型)にスイッチして海外での販売が続けられましたが、日本のユーザーはニュースでそれを聞くだけでした。

 ご存じの通り、この2年間のホンダはSUVのシェアを小型クロスオーバー車である「ヴェゼル」のみでカバーし、CX-5やエクストレイル、フォレスターといった競合がひしめくCセグメントSUVの市場は横目で見続けてきました。

 海外においても、現行の新型CR-Vの評価は高いものです。とくに北米と中国市場での成功は著しく、デビューからの2年間で北米:40万台、中国:20万台という十分すぎる実績を上げています。

 その要因をホンダはどう分析しているのでしょうか。ホンダ広報部は「力強いデザインと使い勝手の良さ」と言います。まず使い勝手という点で考えれば、室内の機能は平凡ですが、このサイズで3列シート仕様を設定しているのは、ライバルに誇れるアドバンテージです。

 ですが、3列シートのニーズがそれほど高くない北米市場で、40万台ものヒットを飛ばしているのは、別の理由からではないでしょうか。CR-Vの開発者のひとりは次のように語っています。

「CR-Vは従来、アメリカでは“ママのクルマ”と言われてきました。運転しやすいサイズもですが、デザインが女性的と捉えられていたのです。ですが、現行型はフロントやサイドのデザインを力強くしたことで、男性ユーザーからも高評価を得ています。中国市場ではアメリカよりもさらに力強いデザインが好まれる傾向があり、現行型はその点で2つの市場にうまくマッチしたのではないでしょうか」(ホンダ新型CR-Vの開発者)

■いかついデザインを持つアメリカ車を支持する層にマッチしたCR-V

 実は日本でも、同様の理由でヒットしている可能性は高いと言えます。いまや自動車市場はSUVが席巻し、国内を走っている自動車の5台に1台がSUVと言われています。SUVは元々、ライトテイストなクロスカントリー4WDの派生形として生まれ、都会的でありながらもアウトドアをイメージさせる雰囲気をデザインの中に持っているのが特徴です。

 ただし昨今のSUVは、従来よりも“乗用車”とのボーダーラインが曖昧になってきています。とくにクロスオーバーのカテゴリーでは、ハッチバック車の差はロードクリアランスと一部外装のみということも珍しくありません。また、SUVが自動車の中でスタンダードなカテゴリーになればなるほど、これまであった“特別感”が薄れてしまっていくのです。

 今年はジムニー、Gクラス、Jeepラングラーというクロスカントリー4WDの新型車が連続して発売されましたが、ジムニーとGクラスは好調な販売状況となっています。これらのモデルを買い求めるユーザーが求めているのは、巷に溢れているSUVや普通の乗用車とは違う独自の雰囲気だと、メーカーやインポーターは分析しています。

 CR-Vはデザイン的に言えば、非常に上手い所に着地させました。そのコンセプトは原点回帰を謳っていますが、初代から4代目すべてのデザインDNAを踏襲しつつも、アメリカナイズされた力強さという新しいエッセンスを取り入れています。

 多くの日本のユーザーにとって、アメリカ車のイメージは決していいものとは言えません。ですがその一方で、マッスルなボディに押し出し感の強いマスクといった、いかついデザインを持つアメリカ車を支持する層は、顕在的、潜在的問わず日本国内で確実に存在している結果といえます。

 日本で買えるアメリカンSUVの選択肢は非常に少なく、販売拠点もわずかな現状において、アメリカからの逆上陸車、しかも安心して購入できるHマーク(ホンダマーク)の新型CR-Vはアメリカ好きのユーザーにとって魅力的に見えるのも当然です。

■RAV4復活にトヨタの販売現場はどのくらい期待?

 ですが来春、そんなホンダCR-Vに強力なライバルが出現します。北米市場では年末に発売される予定のトヨタ新型「RAV4」です。やはり北米市場をメインターゲットに、欧州やアジアを狙ったこの世界戦略車は、「タンドラ」や「タコマ」、「セコイヤ」といったトヨタのアメリカ向けモデルと同じデザインプロトコルで造られています。

 詳細はまだ発表されていませんが、ティザーサイトの写真を見る限りでは、CR-Vよりももっとマッスルなデザイン。タコマでお馴染みの六角形グリルを中心に、厚みのあるマスクを構成しています。前後にスキッドプレート風のデザインを取り入れたバンパーやサイドドアシルガードを装着し、欧州車でも流行中の「オフロード風味」を忘れていません。CR-Vよりもさらに積極的に“力強さ”を訴求しているデザインであり、とくにトヨタ「FJクルーザー」を彷彿させる2トーンカラーモデルは日本で大ヒットするのではないでしょうか。

 CR-Vは力強いスタイリングとあわせて、従来モデルよりも悪路走破性を重視し、すべての路面状況で驚くべきハンドリングを発揮する新4WDシステム「リアルタイムAWD」を採用しました。ですが、新型RAV4もこれに類似していると思われる「ダイナミックトルクベクタリングAWD」を有しています。

 互いにハイブリッドモデルをラインナップしているのは同じですが、ガソリン車はCR-Vが1.5リッターダウンサイジングターボエンジンを搭載しているのに対して、RAV4はカムリに搭載されている2.5リッター直4エンジンを使うのではないかとみられています。もしそうであれば、スペック上はやや新型RAV4の方が上ということになります。

 都内にあるネッツ店の営業担当者に、市場の反応を聞いてみました。「まだティザーサイトでの情報しかなく、しかも来春発売予定にも関わらず、すでに多くのお客様から受注開始はいつからかという問い合わせが来ています。トヨタには、しばらくこのサイズのSUVがラインナップされていませんでしたし、今回は従来のRAV4のイメージとは異なるデザインになっていますので、売る側としても非常に期待しています」ということでした。

 ブランド力やそれぞれの個性に対して、日本のユーザーがどういうジャッジを下すのか興味津々ですが、いずれにせよ、世界規模で絶好調のCR-Vもいまの状況にあぐらをかいているわけにはいかなさそうです。

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(くるまのニュース 山崎友貴)

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