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業界ニュース 2018.11.2

「世界でもっとも先進的な高級セダン」は、どう変わったか?──アウディ新型A8試乗記

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アウディジャパンが2018年9月から販売する最高級セダン「アウディ A8」。1994年に登場した初代A8は、アルミニウムを多用した最先端の市販車として衝撃を与えたが、4代目の新型もその衝撃に匹敵する最先端の運転支援システムで武装し、また新しい指標を打ち立てるモデルになった感がある。

新型A8は、海外で発表されたときから、進んだ運転支援システムや、高度な制御によるアダプティブサスペンションが大きな話題を呼んだ。先進性をブランドの核のひとつに据えるアウディを代表するモデルといってもいい。

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新型のフロントまわりは、上下幅の薄いヘッドライトに、大型の「シングルフレームグリル」を備える。従来の重厚感あるデザインから、少しスポーティな方向へ振っているのが印象的だ。路上で見かけると、かなり目をひく。

日本に導入するのは3モデル。3.0リッターV型6気筒ターボエンジン搭載の「A8 55 TFSIクワトロ」、4.0リッターV型8気筒ツインターボエンジン搭載の「A8 60 TFSIクワトロ」、同モデルのロングホイールベース版「A8 L 60 TFSIクワトロ」だ。

試乗した印象は、結論から述べると標準ボディの60 TFSIクワトロがドライバーズカーとしてはもっとも印象がよかった。ボディは全長が5170mmもあり、車重も2.1トンに達するが、4.0リッターV8のツインターボエンジンは十分パワフルだった。

60 TFSIクワトロが搭載する3996ccV型8気筒ツインターボエンジンは460psの最高出力と660Nmの最大トルクを発揮する。このエンジンはとにかく気持ちいい。ごくわずかにアクセルペダルを踏み込んだところから、力強くクルマを押し出していく。

加速していくときもトルクの落ち込みはいっさい感じさせず、みるみる高速領域へと入っていく。ステアリングホイールの適度な重さと、しっかりした乗り心地は重厚さをうまくかもし出してもいる。

いっぽう、ステアリング・レスポンスはこのボディサイズから期待するよりはるかにスポーティで、中立から少しでも切り込んだときの車体の反応は鋭い。試乗車は「ダイナミック・オールホイールステアリング」と呼ぶ後輪操舵システムを搭載するが、これもシャープなハンドリングに寄与するようだ。

同時期の開発だった新型A7スポーツバックと同様、A8 にも前輪の切れ角に応じて後輪を操舵するシステムである「ダイナミック・オールホイールステアリング」機構が搭載されている。65km/h以下では、後輪は前輪と逆位相(反対方向)を向くので、回転半径が小さくなる。

結果、小さなコーナーでもボディの大きさを意識しない。試乗では、軽井沢から鬼押出し園へと通じる(観光名所のひとつ「白糸の滝」もある)ワインディングロードを走ったが、ひとことで表現すると、楽しい!

登坂路ではアクセルペダルの動きにじつにすばやく反応し、1800rpmから最大トルクを発揮するツインターボエンジンのおかげもあり、ストレスフリーだ。トルコン式オートマチック変速機(8速)もスムーズでエンジンのいいところをうまく使っている。

重厚でありながらも、運転を楽しませてくれるバランスのよさに感銘を受けた。

下りではブレーキとサスペンションが印象に残った。少々ボディが重いので、小さなコーナーが連続するような道ではスピードコントロールに神経をつかう必要があるけれど、強力な制動力を持ちながらも繊細にあやつれるブレーキと、ボディの揺れをしっかり抑えるサスペンションシステムの出来はこれまたお見事である。

2019年には「AIアクティブサスペンション」(電動フルアクティブ制御のサスペンションシステム)搭載モデルが日本にも導入される予定だ。それを待つのも一興であるが、いますぐ電子制御式可変ダンパーを備えた本モデルを買っても後悔しないと思う。

いっぽう価格でいうと、60 TFSIクワトロより370万円安い3.0リッターV6ターボエンジンの55 TFSIクワトロはどうかというと、市街地ではまったく遜色ない。ノーズが軽くなっているぶん、取りまわしは軽快で、ワインディングロードの下りでもそれを感じた。

500Nmの最大トルクを1350rpmから発生しはじめるというだけあって、たいていの場面で不満はないはず。ただし登坂路などで加速するとき、やや力不足を感じた。同じエンジンを搭載するA7ではあまり感じなかっただけに、ボディとのマッチングでいえば、新型A8は4.0リッターV8ツインターボがやはりいい。

ちなみに、標準モデルより130mm長い3130mmのホイールベースを持つA8 L 60 TFSIクワトロは、リアシート重視のオーナーを失望させない完成度だった。静粛性は高く、かつリアシート専用の快適装備も豊富だ。趣味のよいインテリアと相まって、上手な空間づくりだ。パワーも4.0リッターV8ツインターボで十分であり、トルクが太いので気分よく走る。

新型A8も新型A7スポーツバックと同じく、タッチスクリーンでほとんどの機能を操作する「MMIタッチレスポンス」を採用する。

スマートフォンやタブレットのように、各システムの操作は指で触れておこなう。ナビゲーションの目的地や電話番号など、よく使うものはアイコン化して、すぐに呼び出せるのも便利だ。

若い世代ならこのMMIタッチレスポンスを使いこなすのに喜びを感じると思うが、新型A8のドライバーはどうだろう。比較的年齢の若いIT系ビジネスにたずさわるような人たちは、自分仕様に仕立て直すのを楽しむかもしれない。

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(GQ JAPAN 小川フミオ)

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