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ダイハツ・タント、スズキ・スペーシアなど2大軽自動車メーカーのスーパーハイトクラスを選ぶなら

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ダイハツ・タント、スズキ・スペーシアなど2大軽自動車メーカーのスーパーハイトクラスを選ぶなら

<b>最大級の使いやすさで一番人気のスーパーハイトクラスのラインナップ</b>大人気車ホンダN-BOXに以前注目が集まっているが、スーパーハイトクラスでは、スズキは存在感抜群のカスタムを追加したスペーシア、ダイハツはミラクルオープンドアで人気のタント、レジャーユースにもってこいのウェイクなど、一番人気が高いカテゴリーならではのラインナップとなっている。

全面進化でクラス王者を猛追……スズキ・スペーシアカスタム

トヨタ新型スープラ(A90型)、正式デビューは2019年1月のデトロイト・モーターショー!

<b>軽量化でクラス随一の好燃費
後席の居住性と装備が美点</b>

 軽自動車販売台数で独走するN-BOXに待ったを掛けるべく、2017年12月にフルモデルチェンジしたスペーシア。ライバルより20~60kg車重が軽く、JC08モード燃費はスーパーハイト系No.1だ。

 フロントマスクはご覧の通り、Lクラスミニバンもかくやという大迫力だが、驚くべきは後席の居住性。室内高や膝前スペースまで、Lクラスのミニバンに匹敵する。後席には210mmのスライド機構が付いており、最後端にすれば身長180cm級の大人でも楽に脚が組める。後席はワンアクションでフラットに折り畳め、畳んだ際にも運転席のスライド量は制約されない。

 装備の充実振りもLクラスミニバン並み。後席ウインドウガラスを遮光するロール式サンシェードは全車に標準装備され、上級グレード2機種には、エアコンの冷気を後席に届けるサーキュレーターが付いている。これらの装備は大人ももちろん、後席でチャイルドシートに座る赤ちゃんにとってもうれしいものだ。
 
 グレード構成は、「ハイブリッドGS」「ハイブリッドXS」「ハイブリッドXSターボ」の3種類。全グレードに発電機をアシストモーターとして機能させるマイルドハイブリッドシステムを採用する。「ハイブリッドXS」以上のグレードには、165/55R15タイヤを装備。ターボ車もカスタムだけに用意されるなど、走りの性能でも標準車との差別化が行なわれている。




最新のスーパーハイト”ワクワク軽”は方位で進化……スズキ・スペーシア

<b>軽量+マイルドHVで低燃費
お洒落な見た目も人気の秘訣</b>

 昨年末にデビューした新型スペーシアの販売成績は、絶対王者N-BOXには及ばないものの、今年上半期はダイハツ・タントを抑え込んで「N-BOXの次に売れる軽」の座を射止めた。スズキのスーパーハイトがパレット時代からずっとタントの後塵を拝してきたことを考えると、これは歴史的快挙といっていい。まあ、タントが明らかにモデル末期である点は考慮する必要があるが、新型スペーシアが売れている理由はそれ以外にもいくつかある。

 ボディサイズやパッケージレイアウトもそのひとつだろう。従来のスペーシアは微妙に低くてキャビンを絞った「クルマらしさ」にこだわっていたが、新型はN-BOXと並んでクラスで最も背高で、デザインも四角四面。さらに後席もN-BOXに続いてワンタッチ収納のダブルフォールディング式にしつつも「自転車を積める」というスーパーハイトの利点にも抜かりはない。

 その上で「クラス最軽量」であること、そして全車マイルドハイブリッド仕様にして「低燃費」という従来の伝統を維持するのも注目点だ。

 スペーシア人気のもうひとつの理由はデザインだろう。これまでのスペーシアはデザイン上もあえて控えめを美徳としていたが、別項のカスタムのグリルはクラス最大面積で最もギラギラしているし、この標準モデルはこれまでにない四角さを逆手にとってスーツケースを模したおしゃれなデザインである。




無類の利便性を誇るミラクルオープンドア……ダイハツ・タント カスタム

<b>クラス開拓のパイオニア
使い勝手と乗降性は超一流</b>

 現在の軽自動車市場で主流となっているスーパーハイトワゴンのパッケージングを最初に採用したのがタントだ。広々とした室内空間を持つことからファミリー層に人気のモデルだが、初代の時からエアロモデルのカスタムを設定し、お父さんがハンドルを握っても似合う仕様も用意されている。インテリアもカスタムはブラック内装となり、専用のメーターを装備するなど、スポーティな雰囲気にまとめ上げている。

 三代目となる現行型タントカスタムは2013年に登場。当初はシックなスタイリングだったが、15年12月のマイナーチェンジでワイド感を強調した現在のスタイリングになった。中でも専用デザインのフロントバンパーを採用した「トップエディション」は、軽自動車とは思えぬ存在感がある。16年11月の改良では歩行者にも対応した自動ブレーキを装備したスマートアシストIIIをダイハツ車で最初に採用。17年12月にはパノラマモニターを設定するなど、安全装備は随時更新している。

 タント最大の魅力は室内の使い勝手の良さ。助手席側は前後のドアを開くとピラーレスとなる、ミラクルオープンドアが装備されているので乗降性が抜群に良い。助手席のバックレストを前に倒せば、テーブルとして使うこともできる。ライバルに比べると、後席の座面が平面的で、荷室を広げる際にも少し手間が掛かるが、乗降性と使い勝手に関しては、今でもクラストップの実力だ。





家族が喜ぶスーパーハイトの先駆者……ダイハツ・タント

<b>自慢の大開口スライドドアは居住性も良く使い勝手も良好</b>

 タントは全高が1700mmを超える軽自動車の先駆け的な車種で、初代モデルは2003年に発売された。現行型は13年に登場した三代目で、後席左側のドアに工夫が施される。N-BOXやスペーシアと同様のスライド式だが、中央のピラーをドアに内蔵させ、前後ともに開くと開口幅が1490mmに達する。助手席の背もたれに乗降グリップも装着するため、身体をひねらずに車内へ入って後席に着座できる。お年寄りに優しく、福祉車両の性格も併せ持つ。

 そして後席は床面へ落とし込むように格納できるから、自転車のような大きな荷物も積みやすい。助手席を前側に寄せると、ワイドに開くスライドドアを生かして、ボディの左側から荷物を出し入れできる。
 
 動力性能は、車両重量が900kgを超えるために自然吸気エンジンではパワー不足になる。登坂路の多い地域のユーザーは、最大トルクが1.5倍に増えるターボも検討したい。 

 背が高いから操舵に対する反応も鈍めだが、後輪の接地性が高いので安定性は悪くない。乗り心地は少し硬いが、背の高い軽自動車の平均水準に収まる。

 走行性能には設計の古さを感じるものの、緊急自動ブレーキを作動できる安全装備は、2個のカメラをセンサーに使うスマートアシストIIIに進化しており、歩行者の検知も可能で安心感が高い。左側のワイドな開口部を活用できるファミリーユーザーにピッタリだ。




デカさが自慢の個性キャラ……ダイハツ・ウェイク

<b>圧巻の居住性と積載能力
あらゆるレジャーで活躍する</b>

 室内の高さならばコレにお任せ!スーパーハイトワゴンと呼ばれるタントよりも、さらに85mm高く、地上からドア開口部上端までは1700mm。子供はおろか、大体の女性ならば、まったく屈まずに後部座席に乗り込めてしまうほど、室内高(1455mm)が高いのだ。後部座席に腰掛けると、急に子供に変身してしまったような感覚に陥るほど、天井が高く感じられる。そしてこの部分を、ガレージ&ラゲッジとして活かすことで、このクルマの魅力が発揮されるというワケなのだ。
 
 例えば、たくさん用意されたポールやネットなどのアタッチメントが取り付けられるフックを使って、キャンプ、トレッキング、ウインタースポーツ、サイクリング、釣り、サーフィンなど……。自分なりにどう使おうか、DIY感覚で創意工夫するのが、実に楽しいのである。とはいえ、まずはそこまでしなくても、ラゲッジの上下2段調整式デッキボードのアレンジだけでも、十分にその雰囲気は楽しめる。焦らず自分なりの空間をつくりたいところだ。

 しかしこれだけ背が高いと運動性能的には不安だったりするが、低重心化が図られ、重心高はタントよりも約10mm上がったのみ。ロール抑制も積極的で、コーナリングも不安な感じはない。これよりもさらに40mm重心高が高い、アトレーで培った技術が上手く活かされているので心配ない。安心して自分らしく楽しんでほしい。


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