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スズキ・ジムニーなど際立つ個性が魅力の軽自動車SUVスペシャリティクラス 5車種をご紹介

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スズキ・ジムニーなど際立つ個性が魅力の軽自動車SUVスペシャリティクラス 5車種をご紹介

20年ぶりのフルモデルチェンジを果たした本格オフローダー、スズキ・ジムニーの人気が沸騰しているが、SUV的要素を取り入れたスズキ・ハスラーもアウトドアファンからの支持を得ているミッドシップスポーツのホンダS660、3種類のフェイスが選べるダイハツ・コペン、外装にも内装にも個性が詰まったホンダN-BOXスラッシュなど、見ていて楽しくなるラインナップだ。

<b>軽自動車のSUV&スペシャリティクラスとは</b>

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スーパーハイトやハイトワゴンなど、一般的なカテゴリに収まりきらない個性や機能を備えたクラス。ジムニーなどはプロユースにも対応するオフロード走破性を備えていたりと、まさにスペシャリティだ。


20年振りに新型へ移行した天賦のオフローダー……スズキ・ジムニー

<b>ラダーフレームは剛性を強化
駆動力と使い勝手は大幅進化</b>

 今や希少となった本格的オフロード車の中でも、世界最小にして最強の悪路走破性を備えるのが、スズキ・ジムニー。先頃20年振りにフルモデルチェンジを果たし、21世紀の技術で再構築が行なわれた。 

 メカニズムの基本は、生粋のオフローダー。一般の乗用車が、ボディ全体を卵の殻のように使って強度と剛性を出しているのに対し、ジムニーははしご形フレームの上に、ボディシェルを載せる構造。アクシデントでボディが変形しても、走行性能に与える影響は最小で済む。
 
 サスペンションは、前後とも3リンクリジッド式。左右の車輪の動きが干渉するというデメリットも、オフロードでは片側の車輪が縮む動きが反対側を伸ばす動きに変換され、路面追従性を高めるメリットとなる。
 
 特に新型は、フレームとアクスルケースを大幅に強化。フレームのねじり剛性は1.5倍、アクスルケースの曲げ剛性は1.3倍になり、耐久性がアップしただけでなく、乗り心地や操縦性能も向上させている。
 
 4WDシステムは、手動切り替えのパートタイム方式。駆動力を2倍に高めるローレンジに加え、ブレーキ制御でLSD効果を得るトラクションコントロールシステムも装備して、悪路走破性は一段と高まった。

 使い勝手も向上しており、後席を畳んで前席をフルリクライニングすれば、身長18cm級の大人が横になれるスペースが出現。ちょっとの工夫で快適な車中泊が楽しめる。



お洒落さも魅力な軽クロスオーバー……スズキ・ハスラー

<b>SUV仕立ての個性派は
レジャー向け装備も充実</b>

 事実上の前身といえるKeiが2009年に消滅してからも、特に降雪地のユーザーから地上高の高いクルマを求める声は根強かった。その声に応えるべく企画されたのがハスラーだ。
 
 ただ地上高を高くするだけでなく、ハスラーはデザインにも遊び心を与えたのはご存知の通り。先代ワゴンRをベースに大径タイヤを履かせ、SUV風のデコレーションを施すとともに、いち早く2トーンルーフやビビッドなボディカラーを設定するなど、これまでにない特徴をいくつも身に着けていた。 

 見た目だけでなく使い勝手においても、荷室を汚れに強い仕様にしたり、アウトドアレジャーを楽しむための専用アクセサリーが驚くほど多彩に設定されているのもハスラーならではの魅力だ。

 そんな軽自動車の世界でかつてないオリジナリティに溢れたハスラーは、発売されるや若い世代を中心に人気を博し、一躍大ヒットモデルとなった。登場から間もなく5年目を迎えようかというタイミングながら今も人気は根強く、販売ランキングではトップ10圏内を維持している。

 また、いち早くJNCAP予防安全性能アセスメントで最高ランクの評価を得たことも話題となった。
 
 定期的に特別仕様車が設定されているのもハスラーの特徴で、今夏にもこれまでにはない大胆なブラック2トーン仕様の「タフワイルド」が発売されている。



軽自動車のレベルを超えた真性スポーツカー……ホンダS660

<b>鋭く吹け上がるエンジン搭載
渾身の軽ミッドシップを謳歌</b>

 2015年に発売された軽スポーツカーが、ホンダS660。若手エンジニアの発想をベテランがサポートするという異例の形で開発された意欲作のミッドシップエンジン車だ。コックピットの背後に横置きされる3気筒ツインカムエンジンは、ターボ付きの64㎰とだけ聞けば普通っぽいが、そのターボをはじめ随所に入念な専用チューニングが施され、鋭い吹け上がり感を得ている。

 組み合わせられるトランスミッションは6速MTとCVTの2種類。駆動方式は後輪駆動のみで4WDの用意はない。このパワープラントを積むボディは他のホンダ軽自動車とはいっさい関係のない専用設計のタルガ型2シーター・オープントップ。これも専用の前後ストラット式サスペンションを持ち、後ろ寄りの重量配分に応じて、前:165/55R15、後:195/45R16の専用タイヤ(ヨコハマ・アドバン ネオバAD08R)を履く。もちろんブレーキは四輪ディスク。グレードは基本的に「β」と「α」の2系統だが、擬装の細部を除けば機械としては同じ(ナビ装着用パッケージは「α」のみ)。これらに対して格段に高価な「モデューロX」(軽なのに285万110円!)には減衰力調整可能な専用ダンパー、車速に応じてせり上がるテールスポイラー、冷却用ドリル孔を穿たれたディスクローター、専用のインテリアトリムなど、「軽自動車のスーパーカー」と呼びたいほどの仕立てが施される。



三つの個性を揃えた軽オープンカー……ダイハツ・コペン

<b>お買い得感ある上級仕様に
斬新な着せ替え設定も魅力</b>

 三つの個性が揃うコペンの昨年の販売比率は、エッジを効かせたデザインの「Robe(ローブ)」が約4割、AUVテイストを与えた「Xplay(エクスプレイ)」が約1割、ローブをベースに初代コペンのような意匠とした「Cero(セロ)」が約5割となっている。

 購入層は50代以上の子離れ男性がボリュームゾーン。ただし、最後発の「セロ」投入後は若年層や女性の比率が増し、30代未満の若年層が約3割、すべての年代を含む女性比率が約2割に達したという。また、CVT比率は約8割と圧倒的に高い。
 
 3モデルそれぞれにレカロ製シートやMOMO製ステアリングホイール、ビルシュタイン製ショックアブソーバーという名門ブランドの魅力的なアイテムを標準装備した「S」系が標準車の約20万円高というリーズナブルな価格でラインナップされていることも特筆できる。
 
 初代より受け継いだ「アクティブトップ」に加えて、現行型ではドアパネルとリトラクタブルルーフを除くボディ外板の大半を樹脂製として、車両の購入後も好みに合わせて着せ替えできるようにしたユニークな「Dress-Formation」も大きな特徴のひとつだ。当初は若干、着せ替えやボディカラーに制約があったが、現在ではすべて自由に変身できるようになっている。

 登場からそれなりに時間が経過したが、毎月200台程度がコンスタントに売れているのも興味深い。



とことん遊び尽くした個性派キャラクター……ホンダN-BOX スラッシュ

<b>低重心で操縦安定性が高く
ターボの軽快な走りも美点</b>

 2014年12月に登場したN-BOXスラッシュは初代N-BOXをベースにルーフを切り取り、全高を11mm低め、リヤヒンジドアを採用したチョップトップモデル。アメリカンなキャラクター、それに呼応する7種類ものインテリアカラーパッケージ、本格的な重低音を楽しめるサウンドマッピングシステムの採用が特徴。Nシリーズ中、最も個性的な一台で、初代N-BOX開発陣の悲願である後席5対5分割式スライド機構を取り入れたのも、このスラッシュからだ。

 低められたルーフにより前後席頭上空間こそ狭まったものの、後席の膝まわりは新旧N-BOX同等だ。

 自然吸気モデルの走りは重心の低さによる操縦安定性の高さが光り、軽やかでスムーズな出足、中間加速と静粛性の高さが印象的。荒れた路面でも不快な突き上げ感は皆無に近く、乗り心地は硬めとはいえ下手なコンパクトカーより心地良い。
 
 ターボモデルは初代N-BOX比で40mmも重心高が下がり、転倒防止のために足まわりを硬める必要がなく、大径15インチタイヤ装着でも乗り心地は上質で快適なタッチを示す。動力性能は余裕十分。走り出しからウルトラスムーズかつトルキーに加速し、長距離、長時間の高速走行でも1.3ℓクラスに匹敵する不満のないクルーズ&加速性能を発揮する。オプションのサウンドマッピングシステム対応グレードは遮音・吸音材が奢られ、静粛性がより高い。



<b>ファーストカーとして選ぶ価値が見いだせる魅力を持つ</b>

軽自動車が新車市場で支持されている理由として、小さいわりに実用的といった「お得感」が挙げられる。コストパフォーマンスの高さこそ軽自動車の美点だが、それとは違うベクトルにあるモデルも存在し、市場で確固たる地位を築いている。

なかでもハスラーは登場以来、安定した人気を維持している。軽自動車にSUVテイストをプラスしたクロスオーバーならではの個性はもちろん、オフロード走行もこなせる能力が持ち味で、軽自動車をあえて選ぶ理由を大いに感じさせるさせるスペシャリティの筆頭に挙げられる。

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