バイクではすでにレギュラー色に クルマは?
クルマやバイクの塗装といえば、つるんとした光沢のある塗装が一般的ですが、近年、黒などを中心にツヤを消した「マットカラー」が増えているようです。
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ヤマハによると、バイクでは他社も含め、ここ4 5年くらいのあいだでマットカラーの機種を多く投入しているといいます。
「マットカラーは欧州では全体的なトレンドのひとつともなっています。もはや特別な色というよりも、黒はマットブラックのみでラインアップされているものもあるなど、レギュラーの色となりつつあります」(ヤマハ)
アフターケア用品各社もマット塗装専用のクリーナーを相次ぎ発売するなど、ヤマハの担当者はその勢いを肌で感じているそうです。では、クルマではどうでしょうか。
たとえば、メルセデス・ベンツやBMWがマット塗装の特別車を多く投入しているほか、国産メーカーでもコンセプトモデルを中心にマットカラーを用いるケースが見られます。
メルセデス・ベンツ日本によると、「以前からマットカラーを限定車あるいは特別仕様車として投入することがありましたが、近年はそれが増えており、一部モデルでは通常ラインアップの有償オプションとしてマットカラーを選べるようになっています」と話します。
人気のきっかけは? 欧州の世界的メーカーに聞く
「欧州では、自動車のマットカラーは市民権を得てきています。いくつもの欧州自動車メーカーが、量産色として継続採用しています」
このように話すのは、ドイツを本拠とする化学メーカー、BASFジャパンの担当者です。そのきっかけはどこにあるのでしょうか。
「2005(平成17)年にメルセデス・ベンツが、「CLKカブリオレ」にファッションデザイナーのジョルジオ・アルマーニとのコラボレーションで内外装を仕立てたモデルを投入しましたが、それがきっかけだと思います。限定モデルですが、エクステリアカラーにマットシルバーを採用しました。これ以後、同社では色の展開がされ、徐々に増えていったほか、ほかのメーカーもマットカラーを採用し始めました」(BASFジャパン)
BASFジャパンによると、マットカラー自体は2005(平成17)年以前から可能で、過去に特別色として採用した自動車メーカーもあっただろうといいます。ただ、マットカラーを魅力的だと思うエンドユーザーがある程度現れた(市場のニーズが出てきた)時期に、マットカラーのモデルを紹介し、タイミングが合ったために、ここまでのトレンドに発展したと推測されるとのこと。新技術や新しいデザインは、市場のニーズが出てくるタイミングより、早すぎても遅すぎても受け入れられるのが難しい傾向があるのだそうです。
そして現在、メルセデス・ベンツでは「Magno(マグノ)」とつくカラー名がツヤ消し仕様のもので、なかでもグレー系が多いそうです。「色の選択肢が多い(スポーツ系サブブランドである)AMGのなかには、グリーンやブルーのツヤ消し仕様もあります」(メルセデス・ベンツ日本)といいます。
マット塗装に自分でカスタムすると…?
先述のとおり自動車におけるマット塗装は近年登場したものではなく、日本でも古くからユーザーがカスタムのひとつとして施すケースもあります。マット塗装を手掛けるペイントハウスジャンク(愛知県春日井市)によると、やはり近年、「目立つ」「かっこいい」という理由で、マット塗装を施す人は増えているとのこと。詳しく話を聞きました。
――マット塗装は通常の塗装とどう違うのでしょうか?
塗装の工程や料金そのものは大きくは変わりません。通常の塗装は、色を塗ってから光沢のあるクリア(塗装を保護する塗料)を塗りますが、そこにツヤ消しのクリアを塗るのです。これにより、すりガラスのようにガサガサとした凹凸のある表面になります。
――手入れの面で変わりはありますか?
はい。傷や手垢がつきやすいうえ、凹凸がありますので汚れも堆積しやすく、こまめな洗車が必要となります。しかし傷を防止する観点から洗車機はNGです。コンパウンドなども、せっかくツヤを消しているのに、そこだけ磨いてしまうことになるので使わないほうがいいでしょう。
――汚れを防止する方法はあるのでしょうか?
マット塗装をしたあとでコーティングをすると汚れが付きづらくなり、洗車もしやすくなります。しかし、多少ツヤも出てきてしまうので、業者さんとよく相談したほうがよいでしょう。
※ ※ ※
ツヤ消しを維持するには、取り扱いにも注意が必要なようです。メルセデス・ベンツ日本は、「そもそも、こうしたカラーのクルマを買われる方は、洗車も手洗いの方が多いです。当然ご理解いただいていることと思います」と話します。
ちなみに、マット塗装は古くからラリーカーなどで見られます。かつてはボンネットのみ黒のマット塗装を施すケースが多かったのですが、これは、太陽の光がドライバーに反射してまぶしくならないようにするためでした。なお、現在ではラッピングフィルムによってマットカラーにする方法もあります。
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