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業界ニュース 2018.10.29

ヤマハの農業ドローン、275万円から…なぜドローン?その優位性、資格の必要は

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「市街地や住宅地などにある、小規模な田畑・農場や個人使用をターゲットに、二重反転ローター採用ドローンを広めていきたい」

無人ヘリコプターや無人ボートなどを手がけてきたヤマハ発動機(以下、ヤマハ)は、二重反転ローターを採用した農業用ドローン(マルチローター)『YMR-08』を2019年3月に発売。また、この農業用ドローンの本格展開にあわせ、農薬散布ドローンスクール「ヤマハマルチローターアカデミー」も開設する。

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「30年以上にわたり、産業用無人ヘリを提供してきたヤマハが、この農業用ドローンで狙うターゲットは、小規模圃場と個人使用というシーン」と話すのは、ヤマハ発動機ソリューション事業部の遠藤征寿氏。10月26日に開いた記者発表会で、農薬無人散布の実態や、今回の農業用ドローンの開発背景、世界展開、新しい農業スタイルといった話題に触れた。

◆信頼性、安定性、操縦性、散布性

来年春に登場するこの農薬散布用ドローンYMR-08は、メーカー希望小売価格が275万4000円。1回のフライトで1ヘクタール(約15分)の連続散布と、同社産業用無人ヘリ(以下無人ヘリ)に匹敵する高い散布品質を兼ね備える新機材だ。

遠藤氏は、「これまでの無人ヘリは、請負業者や大規模圃場のシーンで活躍してきた。今回は、小さな農場や個人使用をターゲットとした農業用ドローンで、防除事業の領域を広げていきたい」と語り、YMR-08のスペックや特長についてこう語った。

「日本企業と共同で開発したバッテリーとモーターの信頼性、1つのモーターが止まっても飛行を継続できる安定性、自動クルーズ機能を兼ね備えた操縦性、そして他社にはない二重反転ローターによる散布性能や、確実なパーツ供給体制と特約店ネットワークによるサポート体制」

◆モーターを保護しながら、ムラなく無駄なく根もとまで

YMR-08に搭載される大容量高出力バッテリーは、TDKと共同開発。電池の状態を監視するハイパワーバッテリー用マネジメントシステムを装備し、ワンタッチ脱着ですぐに作業に入れるのが売り。また日本電産と共同開発した小型軽量モーターは、モーター温度が上昇すると焼損防止保護モードに入る機能がつく。

また、速度維持機能(自動クルーズコントロールモード)や、自動ターン機能(自動ターンアシストモード)を適宜選択すれば、より均一でムラのない散布精度を実現し、操作による疲れも軽減できる。自動ターン機能は、散布スイッチのオンオフ切り替えだけで、一定間隔を保ったままターンと往復を繰り返してくれる。

そして、ヤマハ独自の技術が、二重反転ローター。上下のローターが互いに逆に回転し、力強い下降気流を発揮。このダウンウォッシュで、作物の根もとまで薬剤が届き、薬剤の飛散も防げるという。

◆有人ヘリから無人ヘリへ、ヘリからドローンへ

そもそもなぜ、農業の現場ではこうした無人作業デバイスが求められているか。ヤマハによれば、1990年に50代だった日本の農業就業者の平均年齢は、現在66歳を超え、農業就業人口は同期間で480万人から200万人前後まで減少。日本の農業は、農薬散布作業の省力化・効率化が求められているという。

また、水稲の現場では、有人ヘリによる空中散布面積と、無人ヘリのそれが2003年に逆転。国内水稲作付面積のうち、ヤマハの無人ヘリによる空中散布カバー率は、全体の半分に迫る勢いで増加しているという実績も後押し。大きな農場では無人ヘリが実績をつくり、今後はドローンが小さな農場や個人使用シーンに入り込んでいく……と。

◆技能認定証取得もヤマハがサポート

「かんたん、正確、安定」などが売りの農薬散布用ドローンYMR-08だが、誰もがすぐに操縦できるというわけではない。YMR-08を購入するには、農林水産航空協会が交付する産業用マルチローター技能認定証が必要だ。ヤマハは、この技能認定証を取得できるドローンスクールも展開させる。

同社のヤマハマルチローターアカデミーは、学科と実技による実践的学習に加え、eラーニングやヤマハ独自開発による専用シミュレーターでの疑似体験などが含まれる。農薬散布パターン練習もついて、5日間コースの教習料は26万円(別途認定証交付料1万5000円)。全国25か所のヤマハマルチローターアカデミーで受講できる。

いよいよ、個人で使う農業用ドローンが登場する。最後は、ヤマハ農薬散布用ドローン YMR-08 の利用イメージを記しておこう。

「1ヘクタール1枚の圃場を散布するために必要な農薬8リットルを搭載。離陸して散布スタート位置までの移動に30秒。散布幅4メートルを維持し、時速15キロで飛行。自動オートクルーズモードと自動ターンアシストモードを使ったとき、1ヘクタールの圃場で散布時間は10分。圃場の終端でターンに必要な時間は3分。散布終了後、着陸までに30秒。ここまででおよそ14分。フライトに必要な時間は余力をもたせ15分。この仕事をスムーズかつ安全に行うこと。それがYMR-08の使命だ」

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(レスポンス 大野雅人)

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みんなのコメント

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  • oku*****|2018/10/29 08:53

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    300万の農機だ。墜落で壊すのは厳しい。操縦講習会は必要だ。
    安心の為に是非ほしい機能として、バッテリー切れ時間が来たら自動操縦で発進地点に帰り着陸する機能を搭載してほしい。
  • oya*****|2018/10/29 09:31

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    散布用ドローンは既にあるらしいが、未だラジコンヘリで散布している業者さんにドローンにしないの?と聞いたところ
    ドローンは遠くまで行くと向いている方向が判りにくいらしい。
  • vod*****|2018/10/29 13:11

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    農薬散布用のラジコンヘリコプターが1000万円以上するのに275万円は激安

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