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業界ニュース 2018.10.26

輸入車のホイールは真っ黒!? 国産車と輸入車のブレーキパーツの違い

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輸入車のホイールは、国産車に比べて汚れやすいと言われます。実際、街中で輸入車(とくに欧州車)のホイールを観察してみると、ボディはきれいなのにホイールが真っ黒になっているクルマを見かけます。以前国産車に乗っていたときは気にならなかったのに、なぜか輸入車に多いホイールの汚れは、いったい何が原因なのでしょうか。文・西山昭智

原因はブレーキの削りカス

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このホイールにまとわりつく黒い汚れの正体は、ディスクブレーキのパッドとローターの削りカス。いわゆるブレーキダストというものです。
ディスクブレーキをざっと説明すると、走行中、タイヤとともに回転しているブレーキローターを、キャリパーに内蔵されたパッドで挟み込むことで、制動力を生み出しています。
制動力を生み出すもとは、パッドをローターに押し付けることで発生する摩擦。そのときに削れたブレーキパッドとローターのカスが、ブレーキダストとしてホイールに付着します。
国産車でも、ほとんどの乗用車のフロントブレーキにディスクブレーキが採用されているのに、なぜ輸入車のほうが圧倒的にホイールが汚れるのでしょうか。


輸入車の方がダスト量が多い

それには、輸入車と国産車のブレーキに対する考えが異なることが要因に挙げられます。輸入車では、ブレーキパッドとローターはあくまでも消耗品として考えられており、耐久性よりも制動力を高めようという考えがあります。
それに対して国産車の場合、ランニングコストを抑えるべく必要以上にブレーキパッドが削れないような工夫が施されています。
ローターの交換サイクルで比べると、一般的に言われるのは国産車のフロントで約10万km、それに対し欧州車では約5万kmと半分程度。誤解を恐れずに言ってしまえば、交換サイクルが長い分だけ、国産車では性能を耐久性に振り向けているているのです。
そのため輸入車のほうがブレーキの効きが良い反面、ブレーキパーツの消耗が早くなり、国産車ではブレーキの効きはそこそこでもブレーキパーツの消耗が遅く、結果としてコストが抑えられるというメリットが生じます。
さらに輸入車が採用するブレーキパッドは、制動力を高めるためにスチール成分を配合しており、これがダストになったときに金属粉となって、路面のピッチ(油分)と混ぜ合わされることでホイールにこびりつき、その結果として掃除がしにくくなる一因にもなっているのです。


ブレーキパッドを社外品に変えてみる

ブレーキの制動力は安全に直結するため無視することはできませんが、いたずらに制動力を上げてランニングコストを増大させるのも無駄なことになります。クルマの求める制動力は、エンジンの排気量や車両重量によっても異なりますし、乗り方、走らせる環境によっても変わってきます。
そのため海外の自動車メーカーでは、ブレーキパッドを多く削ってでも制動力を高める方向に、国産車ではその反対の方向に考えが向いているのです。
しかし実際に輸入車のオーナー、特にドイツ車では、このブレーキダストによるホイールの汚れに悩まされているという声をよく聞きます。そのための対応策として、正規ディーラーであっても(ディーラー独自の判断で)社外のブレーキパッドを推奨しているケースもあります。
ブレーキパッドはかならずしも純正品しか使えないことはなく、用途に合わせて選ぶことができるので、汚れが気になるようであればダスト量の少ないスチール成分低配合タイプのブレーキパッドを選んでみることをおススメします。

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