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業界ニュース 2018.10.23

メルセデス&アウディの新型モデルはどれも魅力的だ!──パリ・オートサロン注目の新車(ドイツメーカー編)

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メルセデス・ベンツは欧州初披露となったEVのSUVである「EQ C」、ミドルサイズSUVの新型「GLE」、さらにはネオ・レトロが売りのコンセプトモデル「EQシルバーアロー」を出展、注目を集めた。

「EQシルバーアロー」の元ネタとなった「W125」は戦前に数々のグランプリで勝利したほか、ルドルフ・カラッチオーラの手により、アウトバーン上で432.7km/hという最高速度記録を打ち立てた1台だ。

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これらにくわえ、今回話題を集めたのは、大小2種類のセダンだった。ひとつは今年3月のジュネーブショーで発表した「AMG GT 4ドアクーペ」に追加されたエントリーモデル、「GT 43」。もうひとつは「Aクラスセダン」。後者は、春先に発表した中国専用モデル「AクラスLセダン」と呼ぶロングホイールベース版と異なり、アメリカや欧州、そしておそらく日本でも展開するグローバルモデルだ。

まずGT 43。これは、すでに発表済みのGT 53と同じく3.0リッター直列6気筒ターボエンジン+モーター(EQブースト)を組み合わせたパワーユニットを搭載する。ただしGT 53が435ps/520Nm を発揮するのに対し、GT43は367ps/500Nm と、ややソフトにチューンする。なお、モーター(EQブースト)は22ps/250Nmと、GT 53と同様だ。

トランスミッションはAMGスピードシフトTCT (ツイン・クラッチ・トランスミッション)9Gで、駆動方式は後輪駆動ベースの4WDを採用し、必要に応じて前輪にトルクを配分する。

価格は欧州で10万3000ユーロ~となっており、C63より高価であるが、E43と重複する価格帯という。悩ましい選択となりそうだ。

新たに登場したAクラスのセダンモデルも注目だ。全長はハッチバックよりも130mm長い4549mmで、ホイールベースは2729mmと変わらない。トランク容量はハッチバックより50リッターほど多い420リッター。リアシートの居住性は4ドアクーペをうたうCLAよりやや広い印象だった。

なぜ今、メルセデス・ベンツがAクラスにセダンを追加する必要があったのか?

それは、アメリカや欧州ではコンパクトセダンの需要があると見込んだからだ。というのも、ここ10年以上、ダウンサイジングが声高に叫ばれていたものの、排気量が小さくなる一方では、各セグメントのボディサイズは軒並みワンクラス上の大きさに移行しているという事情がここで関係している。15年前のEクラス並にCクラスが大きくなった今、80年代に190シリーズがセンセーショナルに迎えられたのと同様、新しいコンパクトセダンが求められているようだ。

Aクラスセダンのパワートレーンは1.4リッター直列4気筒ターボをベースに、新たに開発されたという小型軽量のデュアル・クラッチ・トランスミッション「7Gトロニック」を組み合わせるという成り立ち。ほかに1.5リッター直列4気筒ディーゼルターボエンジンとの組み合わせもある。

インテリアはハッチバックのAクラスとほぼ同じだ。メーターパネルからインパネ上部のタッチパネルまで、タブレットを2枚つないだようなインターフェイスを採用する。また、「へイ、メルセデス」の呼びかけで対話を開始するMBUX(メルセデス・ベンツユーザーエクスペリエンス)も備わる。

フルモデルチェンジを迎えたというのに、EVやSUV、AMG GT 43やAクラスセダンといった注目度の高いモデルに隠れてしまった感を否めないのが3世代目の新型Bクラスだ。

ホイールベースはAクラスやAクラスセダンと同じ2729mm。新しいBクラスは、Aクラスと同じ「MDAプラットフォーム」を採用し、ルーフの高い実直なモノスペースモデルとして登場した。

詳しいボディサイズはまだ発表されていないが、空力は先代のCD値0.25から0.24に進化したという。さらに先代の弱点だった遮音性を改善したことにくわえ、走行性能も向上した、とメルセデス・ベンツはうたう。

内外装の進化は新型Aクラスに準ずる。エクステリアは、より攻撃的なフェイスと切れ長になったリアコンビランプが新型の特徴だ。インテリアは、メーターパネルとタッチスクリーンを横に並べたインターフェイス、そしてMBUXを採用した点が特徴だ。

パワートレーンはAクラスと異なる。ダイムラーとルノーが共同開発した新しい1.3リッター直列4気筒ターボエンジンを搭載し、B180は136ps仕様、B200は163ps仕様になる。組み合わせるトランスミッションはゲトラーグ製のデュアル・クラッチ・トランスミッション「7Gトロニック」。また、ディーゼルエンジンはメルセデス・ベンツ内製といわれる2.0リッター直列4気筒のディーゼルターボ(150psおよび190ps仕様)である。新開発の8速デュアル・クラッチ・トランスミッションと組み合わせる。

新型Bクラスは2019年2月から欧州で販売を開始する予定。ライバルはずばりBMW 2シリーズ アクティブツアラーだ。しかし2シリーズと異なり、リアシートの前後スライド機構や、バックレストの40/20/40という3分割可倒式は、欧州ではオプションという。

先にアメリカで発表されていたEVのSUV「e-tron」と、近い将来のR8と目されるEVスーパースポーツのコンセプト「e-tron PB18」がヨーロッパ初展示とあって視線を独占したが、市販モデルもフルモデルチェンジしたQ3をはじめ、重要モデルを出品した。

注目すべきは、2011年の登場以来7年ぶりにフルモデルチェンジしたQ3だ。

新型は、ライバルに対して劣っていたリアシートの居住性やトランク容量の強化を図ったのが、大きな特徴。

先代比で全長/ホイールベースは約10cm/8cmそれぞれ延長し、4484mmと2660mmとなった。これによりリアシートの居住性は大きく改善された。また、リアシートはシートバックの角度調整や前後スライドが可能となったほか、バックレストは40/20/40の3分割可倒式となり、実用性が向上した。

トランク容量はリアシートのスライド量に応じ、通常時は530~675リッターを確保。リアシートを格納すれば最大1525リッターにひろがる。

なお、全幅は約2cm拡大して1856mm、車高はほぼ先代と変わらない1616mmなので、エクステリアデザインは、ややショルダーラインが張ってフロントグリルが立体的になった印象だ。

インテリアは、“デジタル&コネクテッド”というテーマを存分に感じることのできる仕立てだ。グレードによるが、ドライバー正面には10.25~12.3インチのフルデジタルのメーターパネル、そしてダッシュボードの中央には8.8~10.1インチのタッチスクリーンが鎮座する。スイッチ類はほとんどなく、指先の動きだけで操作する「ジェスチャーコントロール」の反応もいい。これらに組み合わされるのは、最新A8譲りのMMi(車載インフォテインメントシステム)だ。

パワートレーンは当面、ガソリン3種類、ディーゼル1種類の計4種類。ハイブリッド仕様はない。日本導入の可能性が高いガソリン仕様のうち、35 TFSI(150ps)は低負荷時に2気筒を休止する機構を搭載するようだ。この上に190ps、230ps仕様を揃える。これらのエンジンに組み合わされるトランスミッションは、すべて7速Sトロニック(デュアル・クラッチ・トランスミッション)。駆動方式はFF以外に、4WDの「クワトロ」も選択出来る。

もう1台、アウディでフルモデルチェンジしたのはBセグメントに属するコンパクトハッチバック「A1」だった。第2世代は、フォルクスワーゲングループが開発した最新の「MQBプラットフォーム」をベースにひとまず5ドアボディのみとなり、モデル名も「A1スポーツバック」に統一する。

全長4029mm×全幅1740mm×全高1409mmのボディサイズは、先代に比べそれぞれ+56mm、-6mm、-13mmで、前面投影面積は減っているものの、2563mmのホイールベースは94mmもストレッチした。

ボディサイズ拡大の恩恵は、Q3同様、リアシートとトランク容量拡大といった日常での使い勝手向上にあるだけではない。というのも、車幅は少しだけスリムになったにもかかわらず、トレッドは先代比で前+47mm、後+30mmと拡げられているため、動的質感の進化に期待がもてそうだ。

エクステリアの特徴は、やはりリア半分が伸びたプロポーションと、ボンネットとフロントグリルのあいだに3分割のスリットが入った点だ。

インテリアでは上級モデル同様にフルデジタルのメーターパネルと、水平基調のインパネに内蔵する8.8~10.1インチのタッチスクリーンパネルが目立つ。ACC(アダプティブクルーズコントロール)やエマージェンシーブレーキといった先進安全装備は上位モデル譲りの模様だ。

パワートレーンはガソリンエンジンのみ。2種類の1.0リッター直列3気筒TFSI ターボエンジン(95psないしは116ps)のほか、1.5リッター直列3気筒TFSIターボエンジン(150ps)、そしてポロGTiと同じ2.0リッター直列4気筒TFSI ターボエンジン(200ps)の予定。

アウディの最小SUV「Q2」に新たにくわわったホットバージョンモデル「SQ2」も展示された。ちなみに、これまで同クラスSUVのスポーティバージョンといえば、日産ジュークRぐらいだった。

注目の搭載エンジンはS3やゴルフR同様の2.0リッター直列4気筒TFSIターボ(300ps/400Nm)。組み合わされるトランスミッションは7速Sトロニック(デュアル・クラッチ・トランスミッション)で、駆動方式はクワトロ(4WD)のみだ。

エンジンの性能アップに対応すべく、足まわりは全面的に見直された。前後ともノーマル比で20mmほど車高は低くなり、また、ブレーキディスク径は前340mm、後310mmに拡大した。ホイールサイズは19インチが標準で、オプションで20インチを設定する。

SQ2は0-100km/hまでわずか4.8秒で到達し、最高速度は250km/hをうたう。

20年前のパリサロンでデビューしたTTは、今年20周年を迎えた。今回はマイナーチェンジモデルとともに、20周年の記念限定モデルも発表された。

マイナーチェンジは内容的には小規模であるものの、エクステリアの印象は大きく変わった。まず、フロントには新たにLEDマトリックスライトを採用し、顔つきがガラリと変わった。また、リアコンビネーションランプもデザインを変更した。さらに、エントリーグレードでも「アウディドライブセレクト」と呼ぶ、アクティブシャシーコントロールが選べるようになった。

もっとも大きな変更はパワートレーンだ。従来の1.8リッター直列4気筒ターボエンジン(180ps)が2.0リッター直列4気筒TFSIターボエンジン(200ps)に代わり、従来の2.0リッター直列4気筒 TFSIターボエンジンは230psから245psに出力が向上した。また、名称もそれぞれ「TT 40 TFSI」「TT 45 TFSI」に改称した。

なお、20周年記念限定モデルは世界999台限定で発売するという。初代TTを想起させるマロンカラーのナッパレザーシート(イエローのステッチ入り)などの特別装備を奢る。ロードスターモデルのみの設定だ。

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(GQ JAPAN 南陽一浩)

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