国土交通省は10月19日、2017年度に起きた大型車の車輪脱輪事故件数が前年度比11件増の67件に上ったことを発表した。
大型車のタイヤはホイールとセットで1本100kgに達する場合もあり、脱輪は歩行者の命に関わる重大な事故を引き起こしかねない。ところが今回の調査結果によると、大型車の脱輪事故は近年増加傾向にあり、2017年度は過去10年で最多となった。
事故の内訳をみると、冬季に積雪地域で生じる事故が多く、主な原因はタイヤ交換時の作業ミスとされている。冬用タイヤ交換時のずさんな作業が多い実情が浮かび上がる。
背景には、熟練ドライバー不足で作業の質が下がっていることや、一人あたりの業務量が増えていることなどがありそうだが、もうひとつ調査結果で注目なのは、左後輪の脱輪が全体の83%を占めていることだ。
この理由について国土交通省は、
(1)右折時は、比較的高い速度を保ったまま旋回するため、遠心力により積み荷の荷重が左輪に大きく働く。
(2)左折時は、低い速度であるが、左後輪がほとんど回転しない状態で旋回するため、回転方向に対して垂直にタイヤがよじれるように力が働く。
(3)道路は中心部が高く作られている場合が多いことから、車両が左(路肩側)に傾き、左輪により大きな荷重がかかることを原因と推定している。
また、前輪タイヤの脱落が少ないのは、前輪はホイール・ボルトゆるみ等の異常が発生した場合には、ハンドルの振動等により運転手が気付きやすいためと推定しており、いずれもいわれてみれば納得だ。
重大事故を食い止めるためには念入りな確認作業が欠かせない。国土交通省では、業界団体等とともに対策の要点などからなる「緊急対策」を取りまとめ、脱輪防止策の啓発に努めていくという。今年度の事故件数減少に期待したい。
乗用車の場合でもタイヤ交換はもちろん慎重に行う必要がある。これからの時期、冬用タイヤに交換する際は、入念な確認を忘れずに。
写真:welcomia
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