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業界ニュース 2018.10.22

ZF ADAS技術インタビュー:ビジネスサポーターとしての安全確実なコネクティビティの重要性

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これまで、電動化、自動運転、そしてコネクテッドの波は商用車にも訪れ、ビジネスをする上でのツールとして考えられているということをお伝えしてきた。今回は将来のモビリティに欠くことのできない最重要課題とも言えるコネクテッドについて、ZFのADASビジネス開発ダイレクターのマーティン・マイヤー氏にインタビューできたので、その内容をお伝えしよう。


マーティン・マイヤー氏はZFの商用車事業部ADASビジネス開発ダイレクターで、コネクティビティの重要性とその使われ方について聞いてみた。

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ーーマイヤー氏
「コネクティビティは自動運転のレベル3~5になると非常に重要なことになってきます。それは車車間通信、信号との連携、渋滞情報などが常につながっていなければレベル3以上の自律走行はできません」

常時接続が可能になるとまず、トラック輸送では複数のトラックが前後の車間距離を縮める隊列走行(プラトゥ―ニング)が実現し、隊列走行により燃費削減に大きく貢献する。およそ20%の節約になるというデータがある。そして車両の燃費状況や運行状況が管理でき、ドライバーの状態も管理、監視が可能になる。つまり企業にとってフリート管理がしやすくなり、幅も広がり、効率がよくなっていくわけだ。


また、個人相手の宅配サービスでは、顧客とつながることで希望の場所、希望の時間に配送することも可能になってくる。公共の移動手段であるバスであれば、任意の場所からの乗車が可能になったり、待ち時間がなくなったりすることもできてくるわけだ。

こうした企業にも、環境にも、そして人にもメリットをもたらすのがコネクテッド技術であるということだ。こうしたメリットをもたらすためにはまだ、さまざまな壁が存在していることも事実だ。

ーーマイヤー氏
「コネクティビティはコミュニケーションが大切で、つまり、車両管理、監視をする上でも重要です。また通信の信頼性も重要で、途切れることなくつながり続けなければ、さまざまな可能性を実現できません。そのために、欧州では共通のプラットフォームを使う動きが始まりました」

ZFが提案するSmart Logisticsにはこうした常時接続の技術は必須案件であり、別記事でお伝えしているInnovation Vanやe.GO moverにも、こうしたコネクテッド技術がなければ成立しないわけだ。


ーーマイヤー氏
「コネクティビティは物流のすべてをトラッキングできるシステムで、そうすることで燃費、運送状況、ドライバーの情報、顧客とのつながりが重要になってきて、Smart Logisticsを提案しているわけです。これはドライバー不足の問題解決にも役立つものです」

そのために、重要になってくるのが確立された通信性能で、安全性、信頼性の高い通信システム、つまり、どんな状況でも途切れない通信が必要になることと、共通のプラットフォームを持つことが大切になってくる。

ーーマイヤー氏
「ZFではEUで共通化されるENSEMBLE(アンサンブル)プロジェクトに加わり、マルチブランド・プラトゥ―ニングの可能性をテストしています。これはEUが共同出資しているプロジェクトで、技術提供の企業が同じ基盤技術を使ってトラックメーカーに提供していくものです」

ZFは、このマルチブランド・プラトゥ―ニングは、トラックメーカーを問わず、ENSEMBLEによって車車間通信が可能になり、隊列走行が実現させるというもので、プラトゥ―ニングは輸送革新の重要課題のひとつでもある。そのためのシステムの統一化がすでに欧州で始まっているというわけだ。

ーーマイヤー氏
「2021年には欧州で、マルチブランドのプラトゥ―ニングが実現できると考えています。一方アメリカでは別なアプローチで始まっていて、こちらはもう少し早く実現するかもしれません。こうした技術の背景にはOpenmaticsとの連携も重要でした」

ZFはOpenmatics社と連携することで、コネクティビティのプラットフォームの提供が可能になり、インターフェイスやソフトウエアの提供が可能になっている。テレマティクスの分野では、このOpenmaticsとの連携が重要な取り組みになっているわけだ。

また、現在のZFでは、欧州のコネクテッドにおけるプラットフォームであるENSEMBLEプロジェクトによって基盤が整い、Openmaticsによって通信の基盤も整えている状況になる。そして車両に搭載するカメラ、センサー類、そしてAIスーパーコンピューターの搭載が可能であり、シャシー技術、電動ステアリング、そしてトランスミッションなどハード部品まで一気通貫で提供できる環境になっている。

一方で、公共移動のe.GO moverや個人への宅配革新Innovation Vanも提案し、そしてレベル4の自動運転では、限定的な限られたエリアでの運行も始めている。商業利用されるカテゴリーすべてを全方位的に、それぞれをまた個性的にZFのUSP(ユニーク セリング プロポジション=他社にない独自の強み、付加価値)を発揮しながら開発が進められているわけだ。

そして、この先の課題についてマイヤー氏は、「こうした技術は商用車用であり、乗用との連携も考えていく必要があります。それを、どうやって連携させるのかが現在の課題でもあります」ということだった。


商用車向けのソリューションは、ビジネスのサポーターとしてのポジションであることが良く理解できる。そして現実の世界で利用が始まれば、ゼロ・エミッション、CO2削減、事故ゼロ、渋滞ゼロへと一歩近づくことができるわけで、あとは、乗用車が混在する現実の中で、より事故ゼロ、CO2削減などにつなげていくのか、というのが近未来の課題ということなのだ。<レポート:高橋明/Akira Takahashi>

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(Auto Prove 高橋 明)

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